「おひとりさま」バンザイな三菱電機の加湿器

三菱電機 SH-JX1

この製品、「パーソナル保湿器」と銘打たれています。

わざわざ「パーソナル」と限定した上に「加湿器」ではなく「保湿器」。

これにはもちろん理由があるのです。

ホワイト↓

パーソナル保湿機 SH-JX1(W) ホワイト

ピンク↓

パーソナル保湿機 SH-JX1(P) ピンク

自分だけ&眠っている時だけの加湿器

この「SH-JX1」は普通の加湿器とは異なり、部屋の湿度を維持するということは初めから放棄しています。
そのため、普通の加湿器では明示されている「適用畳数」の表記もありません。

「SH-JX1」はスチーム式の加湿器ですが、届くスチームの範囲は本体から75cm先のみというピンポイント仕様となっています。そしてスチームも吹き出し口の向いている方向だけに吹き出すようになっています。

布団に入って、75cm横にこの「SH-JX1」を置いて眠る。

使用方法はこれのみに限定されているのです。

、、、なるほど。

加湿器を使用する理由として、就寝時の喉や肌の乾燥を防ぎたいというのものが最も有力だと思われます。そのため、高機能タイプの加湿器には通常モードにくわえ、加湿量を通常時よりも強化する「のど・肌」モードがわざわざ付いていたりします。

ただ、普通の加湿器は部屋全体の湿度を高めることが目的の製品なので、部屋全体を「のど・肌」にとって望ましい湿度にしてしまうと、湿度過剰気味になってしまいがちです。特に寒い冬には窓や壁の結露となって家を傷める原因ともなってしまいます。

「のど・肌」だけに湿度が必要なら、別に部屋全体の湿度を高めなくても良いんじゃないの?

というわけです。

この「SH-JX1」は加湿した高温のスチームを常温の空気と混ぜ、約45℃の快適な低温スチームにして横向きに吹き出すことで、真横に寝ている人の顔の周りだけの湿度を保ちます。

それ以外の役には立ちません。

実際、加湿量も210ml/hと高機能タイプの加湿器の「弱」モードを下回る加湿量しかありません。そして、目を覚まして起き上がってしまうと「SH-JX1」はただの箱と化してしまいます。しかし、それだけで良いという場合には、これほど便利な製品は今のところ無いかもしれません。

パーソナル用としては、ちょっと大きめな印象の本体サイズと、微妙に分解手順の多い本体内部の清掃くらいが気になるところでしょうか。

また、本当にパーソナル用なので、同じ部屋に二人、三人と寝ている場合は、この「SH-JX1」を二台、三台と寝ている人の75cm脇に並べて行く必要があるので注意が必要です。

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