たぶん完成度100%の蒸発布式スチーム加湿器。三菱重工「SHE60RD」

蒸発布を利用した加湿器のミドルクラスです。

ピュアホワイト↓


三菱重工 スチーム式加湿器 roomist SHE60RD-Wピュアホワイト

ブラック↓


三菱重工 スチーム式加湿器 roomist SHE60RD-Kブラック

この「SHE60RD」は、ヒーターを使用するスチーム式の加湿器ですが、単純に水を加熱&沸騰させて蒸気を作り出すのではなく、「蒸発布」に水を含ませて、そこだけを加熱するという方法を採用しています。

これにより、タンクの水をそのまま加熱するよりも、効率よく蒸気を作り出すことが出来るというわけです。しかも、吹き出す蒸気の温度は55℃以下となっていて、ヤケドの心配もありません。

ただ、効率が良いというのは、あくまで「スチーム式の加湿器としては」という話です。

最大加湿力600ml/時で、消費電力は440Wというのは、確かにスチーム式としては効率が良いのですが、気化式の加湿器と比べると、ケタ違いなほど電力を消費します。

例えば、パナソニックの気化式加湿器「FE-KXR07」の場合、700ml/時の加湿力のときの消費電力は13Wしか掛かりません。

なので、省エネ性能を最優先にしたい場合、この「SHE60RD」を含め、スチーム式の加湿器という選択肢はほぼ無いと考えて良いでしょう。

スチーム式加湿器を選択する最大の理由、それは周囲の環境に影響されない加湿力です。

気化式はフィルターに風をあてて気化させることで加湿を行っているため、室温が低いときや、部屋の湿度がある程度上がっているときは加湿力が弱まってしまいます。

しかし、水を加熱して蒸発させるスチーム式には、強制的と言っても良い加湿力があります。湿度を自然な状態よりも高くしたいという場合には、スチーム式のパワフルな加湿力がモノをいうのです。

この「SHE60RD」は、湿度40%から5%刻みで最高65%まで目標湿度を設定することが出来ます。

さらに、湿度65%でもまだ足りないよ!

というジメジメ好きの人の場合であれば、運転モードを連続に切り替えることで「湿度85%まで連続加湿」してくれます。

85%という湿度は、人の健康はもちろん、建物や機械にもダメージを与える危険性があるので、「連続」に切り替えるときは消し忘れに注意する必要があるでしょう。

この「SHE60RD」の(スチーム式としては)高効率という「蒸発布」を利用した加湿方法は、高い加湿力を誇る一方、「蒸発布」のお手入れと交換が必要というデメリットもあります。

水分を吸収&蒸発を繰り返すことで、水道水に含まれるミネラル分などが、汚れとして「蒸発布」に残ります。この汚れを週1回程度「蒸発布」をもみ洗いすることで落とす必要があるのです。

「蒸発布」を洗っても汚れが落ちなくなった場合は、「蒸発布」の交換が必要です。交換時期は水道水の質や、加湿器の稼働状況によって前後するようですが、目安としては約2ヶ月くらいのようです。「蒸発布」の価格は、2枚で1,200円+税(オフィシャル価格)です。

また、別売りの「イオンフィルター」を水タンクに装着すれば、水道水の汚れの発生を一定期間抑制することが出来るようなので、「蒸発布」への汚れの付着を抑えることが出来そうです。

こちらは2個(個包装)で1,500円+税となっていて、交換は1シーズン(半年)ごとが目安とされています。

「イオンフィルター」を付けると「蒸発布」は長持ちするかもしれないけど、「イオンフィルター」も定期的に交換しなければなりません。かといって「イオンフィルター」をケチると「蒸発布」にたくさん汚れが付いて「蒸発布」を高頻度で交換しなければならないかもしれません。

、、、。

どっちが得なのか、計算が難しい感じですが、まあ「イオンフィルター」を付けておいた方が無難なのは間違いないでしょう。

この「蒸発布」周りのお手入れと交換が「SHE60RD」の弱点かもしれません。

ただ、そのうち、メーカーが弱点を克服したもっとウマい方法を開発してくれるはず。

という期待を持つのは危険です。

なにしろ、この「SHE60RD」を含む、「蒸発布」を利用する三菱重工のスチームファン蒸発式加湿器は、この数年ほとんど変化していません。

実際この「SHE60RD」は、前年モデル「SHE60PD」と何も変わっていません(たぶん)。

「イオンフィルター」が導入されたのは2012年モデルからで、その以前のモデルとなると、外観やスイッチ周り、ディスプレイなどには違いがあったりしますが、「蒸発布」周りについては、10年以上前のモデルでもほぼ同じ仕組みとなっています。

もしかすると、この「蒸発布」を使用したスチームファン蒸発式の加湿器は、メーカーの中で「開発完了」となっているのかもしれません。

古いモデルと変わらないと言われると、ちょっとマイナスな感じですが、それだけ完成度の高い加湿方法と考えることも不可能ではありません。

ちょっと高めの消費電力と「蒸発布」の取り扱いを理解した上であれば、強力な加湿力を持つ「SHE60RD」が加湿器の候補になったとしても、それほどおかしなことではないでしょう。

■SHE60RDのスペック

発売2018年9月
加湿タイプスチームファン蒸発式
適用床面積木造:10畳、プレハブ:17畳
加湿量最大600ml/時
連続加湿時間約7時間以上
消費電力220〜440W
運転音27dB
サイズ高さ308×幅221×奥行297mm
重さ4.0kg
タンク容量約4L
交換品蒸発布(約2ヶ月)、イオンフィルター(約半年)、BIOフィルター(不定期)

■交換品
「蒸発布(SHES501)」オフィシャル価格1,200円+税(2枚)

三菱重工 加湿器 交換用蒸発布 SHES501

「イオンフィルター(SHEF35M)」オフィシャル価格1,500円+税(2個)

三菱重工 加湿器用イオンフィルター(2個入り)(SHEF35Fの後継品) SHEF35M

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