たどり着いたのはツボでした。バルミューダの加湿器「Rain」

壷、、、?

という感じがするのは、決して気のせいではなく、元々「壷」をモチーフとした製品のようです。



見た目は壺、しかし、名前は「Rain」です。

なぜ「壷」にしないのか?
という疑問が湧いてきます。

まず、バルミューダの製品は今のところ全て英語ベースです。
よって漢字の「壷」、あるいは平仮名の「つぼ」は即座に却下です。

では「壷」を英語にしてみると、、、

「Jar」(ジャー)、又は、「Pot」(ポット)。

、、、なるほど。

ちょっと選択しにくい名前かもしれません。

だから「Rain」。

と真っすぐにつながるものでもなさそうですが、まあ「ポット」という名前にするよりは、はるかにマシだろうということは認めざるを得ません。

しかし、ともかくかなり斬新な形状です。

水タンクが分離するわけではなく、給水が必要な際には、本体に直接水を注ぎ込むというのです。

水をたっぷりと溜め込んで、床に鎮座する「壷」。

じゃなくて「Rain」。

、、、。

もしかして、本当の「壷」でも代用が効くのでは?

という疑いを抱く人はおそらく一人もいないと思いますが、もちろん、この「Rain」はただの「壺」ではありません。

この「壷(Rain)」の中には、フィルターとファンが入っていて、注がれた水をキレイにしてから、水分を含んだ空気を放出することで、室内の湿度を快適な状態に保つのです。

普通の「壷」にはこんな芸当は出来ません。

いわゆる「気化式」の加湿器というわけですが、この「壷(Rain)」の能力は国内メジャーメーカーの気化式加湿器にまったくヒケを取りません。

加湿能力は最小150〜600ml/hの5段階。室内の湿度を保ちながらの自動運転は可能ですし、オンオフを1時間ごとに自由に設定可能な24時間タイマーもあります。

気化式なので消費電力は少なく、最小2〜23W。同様に運転音も小さくて、6〜42dBです。

自称最も先進的な「スマートヒーター」同様、専用アプリを介したWi-FI通信機能を備えており、外出先から状態の確認と基本的な操作が可能です。

「地球の反対側から部屋の湿度を確認」出来るというのはメーカー渾身のジョークかもしれませんが、同じ家の中だとしても、離れた部屋から操作出来るというのは、ちょっと便利かもしれません。

ただ、「気化式加湿器」というのは元々それほど複雑な構造でない製品のためか、バルミューダの他の製品と比べると、他のメーカーの製品に対し、機能的に大きなアドバンテージがあるというわけでもなさそうです。

やはり、決め手はこの斬新かつ伝統的な「壷」形状が気に入るかどうか、ということになりそうです。

そこそこ大きく(幅350×奥行350×高さ374)、かなり重たく(約5.7kg。満水時は約10kg!)、その上持ち手が無いというのは運搬性に大きな弱点があると言われても仕方がないかもしれません。

しかし、加湿器なんてそんなに移動させないよ、という人にとっては大きな問題とはならない可能性もあります。

そして、運搬性の問題さえクリア出来れば、独特の形状だけでなく、上部のリングを回すという斬新な操作方法、水の注ぎ口がディスプレーになっているところなど、正直かなりクールジャパンな感じにも思えてくるのではないでしょうか。

「空気を洗う美しい加湿器」

そう、ふんぞり返られても、それほど強い反感を抱かないくらいに、なかなか美しい製品だという気がします。

ただ、、、。

お値段、46,800円。

、、、。

やっぱり、「壷」って結構お値段が張るものなのね、、、。

という事実を再認識させられます。

残念ながら、この「壷」は骨董品になっても値上がりすることは無いと思われるので、投資目的などではなく、目の前の乾燥対策として現実的な選択をする必要があることを忘れてはいけません。

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