進化した?気化式加湿器。パナソニック「FE-KXH05」

パナソニックの気化式加湿器です。



この「FE-KXH05」、ただの気化式加湿器ではありません。

メーカーによると「進化した気化式」だそうです。

スチーム式は、電気代が高いし、吹出し口が熱くなる。
気化式は、電気代は安いが、本体が大きく、音も大きい。
超音波式は、電気代は安いが、衛生面で不安。
ハイブリッド式は、強力だが、電気代が掛かり、音も大きい。

しかし!

「進化した気化式」は、省エネ性はそのまま、たっぷり加湿を実現。音も静か。

なのだそうです。

それなら「進化した気化式」で、もう決まり!

となる訳ですが、やはり、どれくらい進化しているのかは確認しておきたいところです。

まず、基本の省エネ性です。

この「FE-KXH05」の消費電力は、最大で13W。

うーん。少ない!
見事に省エネです。

メーカーによると、2年前のハイブリッド式加湿器は175Wのため、約90%の省エネだそうです。

、、、。

ハイブリッド式と比較する理由が全く分かりませんが、まあ、消費電力が低いのは間違いありません。ただ、根本的に気化式加湿器の消費電力は少ないというも事実です。

次に、「たっぷり加湿」とはどれくらいの加湿量なのでしょうか?

加湿量は最大で480ml。
まあ、確かにほどほどの加湿量といえます。

適用面積が8〜12畳くらいとなる500ml/h前後の加湿量がミドルクラス加湿器の主戦場ですので、それに見合った加湿量はしっかりと備えているということのようです。

そして最後に静音性です。

最小23dB、最大で31dBです。
これは、なかなか静かです。

同じ気化式で、近い加湿量(500ml/h)の東芝uLOS「KA-P50X」が 最小20dB、最大で37dBということを考えても優秀な数字ですし、最大31dBという運転音は加湿器全体でも健闘している方と言えるでしょう。

つまり、「進化した気化式」というのは、正しいということになります。

さらに、温度&湿度センサーによる自動運転が可能ですし、ON/OFFタイマーも装備しています。お手入れについても、トレーの凹凸を減らしたり、フィルターの脱着が簡単だったりとシンプルになっており、加湿器としての使い勝手は良好な感じです。

そして、もちろんパナソニック自慢のイオン兵器「ナノイー」も搭載されています。

「ナノイー」はあちこちで「スゴイー!ナノイー」と言われるくらい、ともかく「スゴい」のです。

除菌、アレル物質抑制、カビ菌抑制、脱臭、さらにナノイーを発生させれば、そこは「うるおい美肌空間」にもなるのです。

ワー!スゴイー!

ただし!

このスゴイー効果が検証されているのは密閉空間の中であって、実使用空間でどれほど威力を発揮するのかは、何とも言えないというところが、極めて、非常に、とても難しいところです。まあ、世の中には色々な空間がありますからね。

しかし、例え「ナノイー」を含めようが含めまいが、この「FE-KXH05」がなかなか優れた加湿器だということは事実です。それぞれの機能で、高いレベルの性能を持ち、目立った弱点はありません。

ただ、、、。

この「FE-KXH05」は優れてはいますが、実は前年モデルの「FE-KXG05」もほとんど同様の性能を備えています。

消費電力も、加湿量も、静音性も、全く同じです。
この「FE-KXH05」の性能の比較対象が、2年前のハイブリッド式加湿器となってしまうのも無理はありません。

この2モデルの間で機能的に異なっているのは、新しい「FE-KXH05」には、キー操作音の消音ボタンと、ランプ表示の明るさを控え目にするボタンが追加されたという点です。

、、、。

まあ、悪いことではありません。
ただ、「進化した気化式」かもしれませんが、少なくともこの1年は大きな進化はしていないとは言えそうです。前向きに考えれば、「熟成」されているということでしょう。

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