TIGER ハイブリッド式マイコン加湿器 レッド ATA-S500-RF
タイガー魔法瓶の加湿器で最上位モデルとなる製品です。
といっても、最近のタイガー魔法瓶は小型製品に力を入れているらしく、この最上位モデルは2010年発売とちょっと年季が入っています。
しかし、さすがは最上位製品と言うべきか、色々こだわりの感じられる仕様となっています。
まず、加湿器には珍しく「ダチョウ抗体フィルター」を搭載しています。
「ダチョウ抗体フィルター」は空気清浄機に装着されていたりするウイルス抑制効果が期待出来るフィルターです。
また、メインとなる「気化フィルター」は丸ごと洗うことが出来るため、交換不要となっています。
この「ダチョウ抗体フィルター」+「洗える気化フィルター」により、清潔な空気で加湿が出来るというのが、この最上位モデルの大きな特徴のようです。
しかも、この「ATA-S500」は「ハイブリッド式」の加湿器です。
ハイブリッド!
世界のトヨタのおかげで、とっても良い響きに感じられる言葉です。
この「ATA-S500」では、水分を取り込んだ「気化フィルター」にヒーターで温めた温風をあてることで加湿を行う構造となっているようです。「気化」+「ヒーター」ということですね。
温度&湿度センサーも付いているので、湿度が足りない場合はヒーターを使用することで急いで加湿して、適切な湿度に達したらヒーターを切り「気化式」として運転することが出来ます。
うーん。
確かにハイブリッドです。
しかし!
ちょっと気になるところもあります。
それは運転モードです。
この「ATA-S500」は湿度に合わせて「ヒーター式」と「気化式」を自動で切り替えてくれるのは良いのですが、ヒーターを切りにした状態で自動運転をすることは出来ません。ヒーターを切って「気化式」のみで作動させるモードは加湿量がぐっと落ちる「ひかえめ運転」しかないのです。
ヒーターのON/OFFを機械が自動で行ってくれる方がラクのような感じがしますし、実際そうなのですが、何しろヒーターONとOFFでは消費電力が数百ワット変わります。気温が高い日など気化式でも加湿がしやすい時などは、なるべくならヒーターを切っておきたいところです。
実際、他のメーカーのハイブリット加湿器には「エコモード」などの名称で、ヒーターをオフにして「気化式」のみで運転させるモードが付いていることが多いのです。
そして、もう1点気になるのは、この「ATA-S500」の持つ、そもそもの加湿効率です。
この「ATA-S500」の最大加湿量は500ml/h。そしてその時の消費電力は最大435Wです。
同じ「ハイブリッド式」を名乗る他のメーカーの製品と比べてみると、、、
シャープ「HV-B70」→最大消費電力310Wで加湿量670ml/h
ダイニチ「HD-5012」→最大消費電力168Wで加湿量500ml/h
三菱重工「SHK50JR」→最大消費電力160Wで加湿量500ml/h
、、、。
ちょっと、消費電力が多いような感じがします。
やっぱり、この「ATA-S500」はちょっと年季が入り過ぎちゃっているのかもしれません。
「ダチョウ抗体フィルター」は半年で交換だし、、、
運転音も少し大きいし、、、
そして何より、、、
丸ごと洗えるフィルターを完全に洗うためには50枚ものプレートを洗わないといけないのですよ、、、。
、、、。
たぶん悪くはない製品なのでしょうが、他にも良い製品がありそうな感じがすごくしてしまうのが難点です。
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