シャープ 空気清浄機ラインアップ(2016年1月)

イオン兵器「プラズマクラスター」を擁して根強い支持を集めるシャープの空気清浄機、2016年1月時点のラインアップです。

加湿機能付モデル

KI-FX100

(2015年モデル)→詳細ページ

シャープの家庭向け空気清浄機の実質的なトップモデルです。最大風量は10㎥/分、最大加湿量は930ml/時と、かなりのハイパワーとなっています。PM2.5対策として搭載された高感度ホコリセンサーを含め、ニオイ、温度、湿度、明るさの5つのセンサーを搭載し、空気の状態を監視する「みはり機能」を含め、様々な運転モードを備えています。ただ、2014年モデルと機能的に大きく変わるわけではありません。唯一加湿能力については、2014年のトップモデル「KI-EX100」が最大加湿量が850ml/時だったのに対し、930ml/時と80ml/時も増えています。

KI-WF100

(2015年モデル)→詳細ページ

トップモデル「KI-FX100」にクラウド経由で操作や情報確認が出来る「ともだち家電」機能を追加したモデルです。空気清浄機としての能力は変わらない上に、追加の機能があるということは、機能的にはこの「KI-WF100」の方がハイグレードということになります。しかし、もちろん価格も「KI-FX100」:8万円前後→「KI-WF100」10万円前後まで上昇するので、もしも、家庭に無線LAN環境がなかったり、スマホorタブレットがなかったり、そもそも空清浄機にインターネット接続することを望んでいない場合は、100%無駄な機能となるので注意が必要です。

KI-FX75

(2015年モデル)

最大風量7.5㎥/分、最大加湿量750ml/時という、なかなかのハイパワーモデルです。家庭向け空気清浄機の実質的なNO.2モデルとなり、空気清浄機としての基本的な機能はトップモデルである「KI-FX100」と変わりません。

KI-WF75

(2015年モデル)

上位モデルの「KI-WF100」と同じく、通常タイプの「KI-FX75」に「ともだち家電」機能を追加したモデルです。空気清浄機としての性能は「KI-FX75」と変わらず、スマート家電としての機能がプラスオンされているので、新しいモノが好きな場合は、こちらのモデルを選択する他ありません。ただ「KI-WF100」同様、本体価格は通常タイプ「KI-FX75」が、55,000円前後なのに対し、ともだちタイプ「KI-WF75」は、8万円前後と容易には無視することが出来ない価格差がついています。

KI-FX55

(2015年モデル)

最大風量5.5㎥/分、最大加湿量650ml/時と、そこそこのパワーがあります。機能面では上位モデルと遜色はなく、シャープの必殺プラズマクラスターの上位版であるプラズマクラスター25000を搭載している空気清浄機としては、この「KI-FX55」が最も安価なモデルとなります。

KC-F70

(2015年モデル)

型番が「KC〜」のモデルは、プラズマクラスターが上位版の25000ではなく、7000を搭載したスタンダードモデルという位置付けです。この「KC-F70」はスタンダードモデルの最上位機種となり、最大風量は6.8㎥/分、最大加湿量は650ml/時とそれなりのパワーがあります。上位シリーズと同じく、5つのセンサーに基づく自動運転も可能で、空気清浄機としては十分な機能を備えています。ただ「KC〜」シリーズは脱臭効果が見込めるとされるプラズマクラスターの威力が弱いだけでなく、脱臭フィルターの性能もランクダウンしているので、脱臭能力はパワー以上に劣っていそうです。さらにコミュニケーション機能「ココロエンジン」も無かったりしますが、これについてはお好みとなる要素かもしれません。

KC-F50

(2015年モデル)

最大風量5.1㎥/分、最大加湿量500ml/時とそこそこのパワーを持つ空気清浄機です。「KC-F70」と機能的には同じで、違いはパワー=適用畳数のみです。

KC-F40

(2015年モデル)

最大風量4.0㎥/分、最大加湿量400ml/時と、シャープの加湿空気清浄機では最もパワーの低いモデルとなります。ただ、このモデルはパワーの差以上に他のモデルと差があり、フィルターが上位モデルでは集塵と脱臭で分かれているのに対し、この「KC-F40」では集塵+脱臭一体型となっていたり、そのフィルターの交換間隔も10年→5年と早まっていたりします。さらに、この「KC-F40」はホコリセンサーを搭載していないセンサー落としモデルなので、ホコリが舞い上がった時に自動で空気清浄して欲しい!という希望には応えることが出来ません。

空気清浄機専用モデル

FU-F51

(2015年モデル)

加湿機能を持たない空気清浄専用モデルです。専用モデルといっても、シャープのラインナップでは加湿機能付モデルの方が上位モデルという位置付けなので、空気清浄機としてのパワーが特別強力なわけではありません。この「FU-F51」も最大風量は5.1㎥/分で、加湿器機能付きモデルの中で下位に位置する「KC-F50」と同レベルとなっています。また、パワーだけでなく、脱臭フィルターもランクダウンしており、搭載しているセンサーも、加湿機能が無いので温度・湿度センサーはもともと不要だとしても、照度センサーまでも省かれています。どちらかというと価格重視の製品と言えそうです。

FU-F30

(2015年モデル)

最大風量は3.0㎥/分と上位モデル「FU-F51」からグッとパワーダウンしたモデルです。そしてパワーだけでなく、「FU-F51」では集塵と脱臭で別々になっていたフィルターが集塵+脱臭一体型のものにランクダウンし、さらにホコリセンサーも省かれ、センサーはニオイセンサーだけとなっています。しかし、フィルターはあるので、本体の中に入ったホコリはちゃんと吸い取ります。

FU-F28

(2015年モデル)

上位モデルとは外観も大きく異なるモデルです。最大風量は2.8㎥/分なので「FU-F30」と大きく変わるわけではありません。しかし、この「FU-F28」にはセンサーが無いので、スイッチを入れたら単に空気を吸い込み続けるだけです。そして特にコンパクトというわけでもないので、純粋に価格という指標が最も重大な要素になると思われます。

FU-E80

(2014年モデル)

1年落ちのモデルとなりますが、最大風量は8.0㎥/分と空気清浄機専用モデルでは最大のパワーを持つ製品となります。これは加湿機能付きモデルのナンバー2「KI-FX75」の7.5㎥/分をも凌駕するパワーですが、室内の空気の状態を確認する「みはり機能」などはなく、運転モードの種類もだいぶ見劣りします。センサーも「KI-FX75」の5個に対し、「ホコリ」と「ニオイ」の2つのセンサーしかありません。ただ、単純に空気清浄機として働いてくれれば良いという場合は、これで十分という感じもします。ちなみに現行の空気清浄機専用モデルの中ではこの「FU-E80」だけが切タイマーとチャイルドロックを備えています。

FU-E51

(2014年モデル)

1年落ちのモデルとなり、後継モデルは「FU-F51」となります。しかし、最大風量は5.1㎥/分で「FU-F51」と変わりません。それどころか、フィルター構造も、運転モードも、消費電力も、本体サイズすらも同じです。外観はちょっと違いますが、実質的には同じ製品と言ってしまっても大きな問題は無さそうです。これで後継モデル「FU-F51」が3万円前後なのに対し、この「FU-E51」は2万円前後ということになると、選択の方向性はおのずから定まってきてしまいそうです。

FU-E30

(2014年モデル)

1年落ちのモデルとなり、後継モデルは「FU-F30」となります。上位モデルの「FU-E51」と同様にこの「FU-E30」も後継モデル「FU-F30」とほとんど差が見当たらないモデルです。ホコリセンサーがなく、ニオイセンサーのみというところもちゃんと同じです。なぜかプラズマクラスターの適用畳数は後継モデル「FU-F30」の方が約10畳(FU-E30は約8畳)と広いことになっていますが、実質的な差はほとんどないでしょう。

FU-D51

(2013年モデル)

2年落ちのモデルとなりますが、実際のところ後継モデルである「FU-F51」と大差のない性能を持ちます。後継モデル「FU-F51」=2014年モデル「FU-E51」=この「FU-D51」=と考えて問題なさそうです。問題は在庫があるのかどうかだと思われます。

FU-D30

(2013年モデル)

「FU-D51」と同様、2年落ちのモデルですが、後継モデルの「FU-F30」=2014年モデル「FU-E30」=この「FU-D30」と考えて問題なさそうです。

S-Style FP-FX2

(2015年モデル)→詳細ページ

「デザイン重視」を高らかにうたう新しい空気清浄機シリーズです。加湿機能の無い空気清浄専用モデルですが、最大風量は1.5㎥/分と圧倒的に非力なモデルとなっています。「デザイン重視」というか、「デザインだけ」しか興味無いかも!という場合に、最も魅力を発揮するタイプだと思われます。

大空間向けモデル

FP-140EX

(2015年モデル)→詳細ページ

「S-Style」の「FP-FX2」と同じく、新しい空気清浄機となりますが、その方向性は全く異なり、この「FP-140EX」は完全にパワー重視の製品となっています。最大風量は驚きの14㎥/分で国内最強クラスの仕様です。メーカーの分類では、オフィスや飲食店向けのモデルともされており、家庭で置く場合は大広間のある豪邸クラスが最適だと思われます。なにしろ、15万円前後という価格もさておき、幅549mm、奥行き327mm、高さは818mmという圧倒的な存在感、さらに本体は約21kgという床が突き抜けてしまいそうなくらいの重量感があるのです。国内の運転音基準を満たしつつ、アメリカの集塵性能基準で最高値を獲得した、メーカーいわく「業界初」という最高の空気清浄機には最高のステージがふさわしいでしょう。

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