大広間向け空気清浄機。シャープ「FP-140EX」

シャープ「FP-140EX」



シャープ 空気清浄機 プラズマクラスター25000搭載 ~65畳 ホワイト系 FP-140EX-W

「CADR」最高値を獲得!

と高らかにうたわれています。

「CADR」といえば、空気清浄機の集塵性能を測るためのアメリカ発祥の国際基準です。当然のことながらこの「CADR」をアピールしてくるのは海外製品が多く、その筆頭といえばやはりスウェーデンからの刺客「ブルーエア」ということになるでしょう。

ブルーエアのヘビー級空気清浄機「650E」は国内では2010年発売という、かなりのベテラン製品となりますが、いまだに現役です。その「650E」を支えている大きな要素のひとつが「CADR最高値」という国際基準での高性能認定なのです。

これまで「CADR最高値」といえば、ブルーエア「650E」のほか、国産メーカーとして初めて「CADR最高値」を獲得したカドーの「AP-C700シリーズ」がありましたが、この「FP-140EX」は、満を持して大手メーカーが海外基準で勝負する製品ということになりそうです。

「CADR最高値」だけじゃない静音性アピール

この「FP-140EX」は「CADR最高値」という金看板の前にわざわざ「国内の家庭用空気清浄機規格の運転音を満たしながら」と条件付けをしています。これが「業界初」なのだそうです。

単にホコリを吸い込むだけじゃなくて、ウチは静かですよ

というわけです。

その自慢の運転音はというと、

静音:26dB→中:44dB→強:55dB

です。

では、仮想ライバル(のはず)のブルーエア「650E」、そしてついでにカドー「AP-C710S」はどうなのでしょう?

ブルーエア「650E」⇒スピード1:28dB→スピード2:43dB→スピード3:61dB
カドー「AP-C710S」⇒弱:34dB→中:44dB→強:50dB→急速:59dB

となっています。

微妙なところもありますが、最大風量では確かにこの「FP-140EX」の方が騒音は低くなっています。

ただ、空気清浄機は静かであれば良いというわけではありません。運転音だけでなく、その時の風量がどれくらいなのかも気になるところです。

シャープ「FP-140EX」⇒静音:3.2㎥/分→中:8.0㎥/分→強:14㎥/分
ブルーエア「650E」(ダストフィルターモデル)⇒スピード1:2.5㎥/分→スピード2:不明→スピード3:13.8㎥/分
カドー「AP-C710S」⇒弱:2.5㎥/分→中:7.5㎥/分→強:11.7㎥/分→急速:15㎥/分

カドー「AP-C710S」の最大風量15㎥/分という最高値が目を引きますが、この「FP-140EX」は確かに優秀と言えそうです。最大クラスの風量をもち、ちょっと静かめ。なかなか良さそうです。

さすがシャープなギミックも搭載

この「FP-140EX」のライバルとなるブルーエア「650E」やカドー「AP-C710S」は基本的に質実剛健なタイプです。高価なフィルターに大量の空気を送り込んで、どんどん空気をキレイにするという分かりやすい長所を持っているので、あまり小細工をする必要がないのです。しかし、この「FP-140EX」は違います。

なんと!

この「FP-140EX」はプレフィルターを自動でクリーニングする機構を搭載しているのです!

カドー「AP-C710S」は脱臭性能が再生するという光触媒をフィルターに組み込んでいますが、このこの「FP-140EX」が搭載しているのは、物理的にホコリを集める装置です。

この装置は、プレフィルターの表面をブラシがコロコロと移動して、ホコリをブラシの下にあるダストボックスにかき落としていく、という仕組みになっています。これは、ダストボックスを利用しているエアコンのフィルタークリーニング機構とそっくりです。ダストボックスのゴミ捨ては半年に一度程度で良いそうです。

本当にゴミを半年も溜め込んでいたら、悪臭の発生源は空気清浄機自身でした!なんてことになりかねないような気がしますが、ほっといてもプレフィルターを掃除してゴミを集めておいてくれるという仕組みそのものが別に悪いわけではありません。汚れが気になるときは、取り外して水洗いも出来るようにもなっています。

しかし、掃除機で表面のホコリを吸い込めばOKという場合が多いプレフィルターの清掃を自動にしてしまうなんて、かゆいところまで手が届くというか、やり過ぎというか、ちょっと意外な機能かもしれません。実際この自動クリーニング機構がどこまで使えるのかどうかは別にして、さすが手広く家電を取り扱っている大手メーカーの技術の蓄積がモノをいうということでしょうか。シャープらしいギミック感は十分な感じです。もちろん、シャープの大ヒットギミック「プラズマクラスター」も強力な「25000」の方を搭載しています。

まとめ

この「FP-140EX」の空気清浄機としての性能には特に文句のつけようがありません。

問題は約15万円近くする価格と、幅549×奥行327×高さ818mmというサイズ、そして約21kgという重さかもしれません。持ち上げて運ぶときは「2人以上で」という注意書きまであるので、独り身向けの製品でないことは間違いないでしょう。

他のシャープの空気清浄機と同様に、壁際3cmまで近づけて設置することが出来るとなっていますが、これだけ大量の空気を本体の背面から吸い込むので、壁の汚れは気になるところです。本当のところは「できるだけ」壁から離して設置するのがベストのようです。

フィルターの交換は2年目安、フィルターの価格は18,000円となっています。シャープの他の空気清浄機とは比較にならないフィルターコストですが、ブルーエア「650E」(ダストフィルターモデル)の半年で10,000円、カドー「AP-C710S」の半年から1年で約20,000円、と比べるとむしろ割安です。また、この「FP-140EX」の場合はプラズマクラスター用のユニット交換も必要で、こちらは約2年で5,600円となります。安くはありませんが、フィルター代を考えれば大したことはないでしょう。

コメント