ソツなくてツマラないけど悪くない。パナソニックの加湿器

標準モデル FE-KXK05




Panasonic ナノイー 気化式加湿機 FE-KXK05-Wミスティーホワイト
何の特徴も無さそうな四角い箱型のパナソニックの加湿器ですが、実際コレという特徴はありません。

しかし、コレといって弱点も見当たらないところが、このメーカーのソツないところかもしれません。

ハイパワーモデル FE-KXK07




「FE-KXK05」のハイパワー版が「FE-KXK07」です。

本体サイズ、機能は「FE-KXK05」と共通ですが、最大加湿量が600ml/h→800ml/hへと増大しています。それに伴い、消費電力や騒音も増大しています。

なにしろ優秀な基本性能

加湿量は強で500ml/h(FE-KXK05)ですが、「お急ぎ」モードもあり、30分限定ながら600nl/hまで加湿量を増大することが出来ます。10畳前後の部屋なら600ml/hあれば、それなりに加湿をすることが出来そうです。

その上、気化式の特性として消費電力が少ないです。

この「FE-KXK05」ではDCモーターが搭載されたこともあり、消費電力は「強」モードでもわずかに8Wしかありません。

そして、そこそこ静かです。

強モードで31dB、30分限定のお急ぎモードでも36dBと、なかなかの静音性を実現しています。

おまけに多機能で、衛生面にも配慮

センサーを使用して部屋の湿度に合わせて自動で運転調整をするのはもちろんのこと、湿度を高めに設定する「のど・肌」モードや、湿度を維持しつつ、静かに運転する「おやすみ」モードがあり、「おやすみ」モードでは表示ランプの明るさも控え目になります。

凹凸が少なく洗いやすい加湿トレーや、口が広く、手を中に入れて洗えるタンクなど装置を清潔に保ちやすいように配慮されています。

イオン除菌ユニットやナノイーを利用した除菌機能などもあり過信は禁物ですが、衛生面には配慮されている感じがします。

まとめ

基本性能が優秀なだけでなく、衛生面にも配慮されており、あまり文句をつけるところが見当たらない安定感があります。

高効率なDCモーターを搭載したことで旧モデルと同パワーを維持しつつ、サイズを小さくすることが出来たようで、旧モデルと比べると奥行が数センチ小さくなっています。見違えるほどコンパクトになっているわけでもなく地味なところですが、確実にプラスです。

あえて問題にするならば、構造上、室温より幾分冷たい空気で加湿することになる「気化式」という加湿方法を気にするかどうか、ということかもしれません。

ただ、消費電力のことを考えると、加湿器を長時間使う人ほど、気化式のメリットが大きくなるので、室温の調整はエアコンに任せて、加湿は気化式で行うという、餅は餅屋方式が結局のところは合理的ということになりそうです。

標準モデル「FE-KXK05」の加湿量に満足出来ない場合は、ハイパワーモデル「FE-KXK07」を選択することが出来ます。

しかし、この2モデルは本体のサイズは全く同じで、水タンクのサイズも同様のため、標準モデル「FE-KXK05」では強運転で連続8.4時間稼働が可能でしたが、ハイパワーモデル「FE-KXK07」では連続6時間となってしまうことには注意が必要です。

また、弱運転時の加湿量は2モデルとも330ml/hで変わらないので、「おやすみ」モードをメインに使用する場合は、ハイパワーモデル「FE-KXK07」のパワーは生かせません。

他に、このただの四角い箱のようなデザインが気に入るのかどうかという問題もありそうですが、何しろ「箱」なので、メーカーの言うように、インテリアに馴染むものなのかどうかはともかく、無難な印象を与えることは確かでしょう。

結局、ソツ無さ過ぎ、無難過ぎるところが最大の難点かもしれません。

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