老兵はただ消え行くのみ。日立の扇風機、1年前のトップモデル「HEF-DC4000」

現在、日立の扇風機ラインアップの最上位モデルは「HEF-DC5000」ですが、昨年(2016年)の最上位モデルだったのが、この「HEF-DC4000」です。



日立 扇風機 DCモーター リモコン付き HEF-DC4000

現在の最上位モデル「HEF-DC5000」との機能面での違いは、ただ1点。

付属のリモコンに「こっち向いて」ボタンがあるかどうかだけです。

「こっち向いて」ボタンはその名の通り、風向きを固定しているときでも、首振り中でも扇風機の向きが微妙にズレているような感じがするときに、このボタンが押せば扇風機がこっち(リモコンのある方)を向いてくれるという分かりやすい機能です。

この「HEF-DC4000」ではこのボタンが無いため、風向きの中心をきっちり設定するためには、扇風機のところまで行き、自分の手を使って調整しなければなりません。

、、、。

まあ、それくらい大した手間じゃないんじゃないでしょうか。

もともと現在の最上位モデル「HEF-DC5000」の場合も、機械的な限界を超えて「こっち向いて」くれるわけではありません。扇風機の背後から「こっち向いて」ボタンを押してもさすがに「こっち向いて」はくれないのです。

「こっち向いて」ボタンが機能するのは、扇風機の正面中心から左右90℃ずつの範囲です。首振り中の場合は首振りのスペースを確保する必要があるので、左右45℃ずつの範囲と狭まります。大きく風向きがズレている場合には「こっち向いてボタン」は使えないのです。

そして、他の機能についてはこの「HEF-DC4000」は、現行の最上位モデル「HEF-DC5000」と変わりません。

扇風機としてそれなりの風量と風速を備えているのはもちろん、温度センサーを利用した自動運転や、真上を向かせてサーキュレーターとしても使用しやすいことなどの特徴は全て共通です。そして当然、DCモーター搭載タイプです。

外観の色が異なっているのと、「こっち向いて」ボタンの機能分ということなのか「HEF-DC5000」の方が200gほど本体が重たくなっていますが、大きな影響はないでしょう。

ただ、問題なのはすでにこの「HEF-DC4000」が在庫消化モードに入っているためか、新型の「HEF-DC5000」との価格差はあまりないようです。

、、、。

値段が一緒なら、やっぱり「こっち向いて」ボタンがあった方が良いよね。

という結論に至るのが、まあ普通でしょう。

■HEF-DC4000のスペック

サイズ幅371×奥行360×高さ810〜1100mm
重さ約5.0kg
羽根の枚数8枚
消費電力最小2.0〜最大21W
風量調節8段階
風量最大42㎥/分
風速最高175m/分
首振り左右45°/75°/90°

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