日立のクリーナーラインアップ(2021年1月)

軽さを重視するモデルを中心としてコードレススティッククリーナーの製品が少し絞り込まれました。しかし、あまり特徴の少ない一部のキャニスター掃除機や、新モデル投入が滞っているロボット掃除機やふとん掃除機など、主力のコードレススティッククリーナー以外の展開は停滞しているような印象です。それだけメーカーの体力に余裕があるということなのか、意外と根強い需要があるということなのか、ひょっとして大きなジャンプの前の充電期間なのか、依然として全方位気味の展開を続けています。

スティッククリーナー(コードレス式)

様々な付属ツールを駆使することで、色々な場所の掃除がしやすくなっている「立体おそうじ」を特徴とする「パワーブーストサイクロン」と、1.1kgの圧倒的な軽さを強調する「ラクかるスティック」の2系統に分かれています。昨年までは「パワーブーストサイクロン」に本体が自立するパワー重視&ちょっと重たいモデルがありましたが、掃除の手軽さを重視する方向に舵を切ったようです。

PV-BH900H〈パワーブーストサイクロン〉

2020年8月発売モデル。価格目安:47,000円くらい。
複数のブラシや延長パイプに延長ホース、さらにはツールを収納できるスタンド式の充電台も付属する「パワーブーストサイクロン」系コードレスクリーナーの上位モデルです。バッテリーはカートリッジ式なので、複数のバッテリーを用意すれば掃除の途中でも交換することで連続して使用することが出来ます。旧モデル「PV-BH900G」と比べて、さらに本体が軽くなるなどの改良が加えられていますが、運転時間も少し短くなっています。


強力パワーで掃除しにくい場所までサッと立体おそうじ

PV-BH500H〈パワーブーストサイクロン〉

2020年8月発売モデル。価格目安:40,000円くらい。
本体の仕様は上位モデル「PV-BH900H」と変わりませんが、付属ツールを収納できる充電台が無く、付属ツールがランクダウンして、一部はカットされるなど、付属品で差を付けられています。もちろんその分、価格が安いというメリットがあるわけですが、もともと上位仕様の製品なので、世間的には安価なモデルではありません。


強力パワーで掃除しにくい場所までサッと立体おそうじ

PV-BL2H〈ラクかるスティック〉

2020年12月発売モデル。価格目安:55,000円くらい。
使用時の重さで1.1kgという圧巻の軽さで勝負するモデルです。旧モデル「PV-BL20G」も1.3kgという軽さでしたが、そこからさらに200gを削るという離れワザを成し遂げています。それでいて床用ヘッドは自走式の回転ブラシを備えていて、LEDライトまで付いているという充実ぶりです。この「PV-BL2H」は、本体を立てて置け、付属ツールも収納できるスタンドが付属し、付属ツールも多い上位バージョンとなります。


1.1kgの軽さでもしっかりお掃除できる強力パワー

PV-BL1H〈ラクかるスティック〉

2020年3月発売モデル。価格目安:50,000円くらい。
使用時の重さで1.1kgという圧巻の軽さで勝負するモデルです。上位モデル「PV-BL2H」と比べると、床用ヘッドからLEDライトが無くなり、ヘッドを引くときにゴミを取りやすい「シンクロフラップ」も無いなど、ランクダウンしています。また、本体を立てておけるスタンドが付属せず、付属ツールもいくつかカットされているなど、明確に差が付いた下位モデルとなっています。


1.1kgの軽さでもしっかりお掃除できる強力パワー

PV-BL20G〈ラクかるスティック〉

2020年3月発売モデル。
使用時の重さで1.3kgという軽さで勝負するモデルです。床用ヘッドにはヘッドを引くときにもゴミを取りやすい「シンクロフラップ」が採用され、LEDライトも付いた上位仕様の「パワフルスマートヘッドlight」となっていたり、付属品として「スティックスタンド」や、通常付属品ではない「2WAYすき間ブラシ」が付いてくるなど、発売当時の充実バージョンであることのメリットを残していますが、さらに本体が軽くなった新モデルが既に登場しているので、このまま在庫限りでフェードアウトしていくことが予想されます。


この軽さでキレイをもっと楽しく

PV-B200H〈2in1タイプ〉

2020年7月発売モデル。価格目安:22,000円くらい。
他のスティックタイプモデルと比べてしまうと本体は少し重めになりますが、本体からハンディ部分を分離することで圧倒的な機動力を発揮する「2 in 1」タイプのモデルです。特別高性能ではありませんが、LEDライト付きの自走ヘッドを搭載していて、本体だけで自立するほか、持ち手を折り畳んで収納することが出来るなど、使い勝手を高める工夫がなされています。基本的な仕様は旧モデル「PV-B200G」と変わっていません。


自走スムースヘッドで軽々キレイに。ハンディでも手軽に使える2in1タイプ

サイクロン式クリーナー

「パワかるサイクロン」と「パワーブーストサイクロン」の2系統がありますが、何か特別な違いがあるわけではなく、上位モデル→「パワかるサイクロン」、下位モデル→「パワーブーストサイクロン」という理解で問題は無さそうです。どちらにしてもサイクロン機構のゴミの分離能力を追求しているタイプではなく、トータルの使い勝手で勝負するサイクロン掃除機です。

CV-SP900H〈パワかるサイクロン〉

2020年7月発売モデル。価格目安:40,000円くらい。
サイクロン機構の仕組み自体は最高ではないかもしれませんが、メーカー自慢の小型モーターと高機能の床用ヘッドで力強くゴミを吸い込むサイクロン掃除機です。突出した機能はないものの、本体の重さは2.5kgと軽量化され、運手音も最大で59dBと控えめになっていて、使い勝手の良さそうな手堅い仕様となっています。


軽い力ですっきりキレイに。お掃除をもっと心地よく

CV-SP300H〈パワかるサイクロン〉

2020年7月発売モデル。価格目安:40,000円くらい。
本体の仕組みは上位モデル「CV-SP900H」とほぼ共通ですが、フィルター構造と付属品がランクダウンしている下位バージョンのサイクロン掃除機です。


軽い力ですっきりキレイに。お掃除をもっと心地よく

CV-SV90H〈パワーブーストサイクロン〉

2020年10月発売モデル。価格目安:33,000円くらい。
上位の「パワかるサイクロン」2モデルと比べると、本体は1kg近く重たくなり、床用ヘッドも自走式ではなくなり、LEDライトも、省エネモードもなくなり、外観もだいぶ異なっている、要するに明確な下位モデル仕様となっています。


やさしい運転音で強い吸引力が続きます

紙パック式クリーナー

軽量ボディを特徴とする「かるパック」シリーズが4モデル、別扱いのパワー重視の製品が1モデルという構成になっています。ただ、「かるパック」シリーズは最上位の「CV-KP900H」だけが突出した仕様となっていて、残りの3アイテムはだいぶ異なる仕様になっているので、実質的な構成は、高性能の「かるパック」と、その他の「かるパック」、そして「パワー重視モデル」という3つの構成と言えるかもしれません。

CV-KP900H〈かるパック〉

2020年6月発売モデル。価格目安:40,000円くらい。
高性能のフィルターに加えて、高性能な紙パックを装着すれば、排気がキレイという納得構造のモデルです。本体は2.3kg、標準的な付属品装着状態で3.8kgという軽さに加えて、運転音は約51~57dBと、なかなかの軽量&低騒音仕様となっています。


きれいな排気で、心地いい毎日へ

CV-KP200G〈かるパック〉

2019年11月発売モデル。
図抜けた何かはありませんが、それなりの軽さに、それなりに高性能な自走ヘッド、それなりにキレイな排気となる紙パック式のNO.2モデルです。ただ、NO.1モデルの「CV-KP900H」と比べてしまうと、本体の重さや床用ヘッドの性能、運転音の大きさ、排気性能、付属品の豊富さなど、様々な点で見劣りしてしまいます。


小型・軽量2.7kgボディ。強烈パワー620Wの紙パック式

CV-KP90G〈かるパック〉

2020年2月発売モデル。18,000円くらい。
基本構造は紙パック式NO.2モデルの「CV-KP200G」と同じです。それなりの軽さと、それなりの運転音はそのままですが、メインの床用ヘッドの性能が見劣りし、内部フィルターもランクダウンして、ついでにアイドリングストップ機能も無くなった下位モデルです。


小型・軽量2.7kgボディ。強烈パワー620Wの紙パック式

CV-KV70G〈かるパック〉

2020年2月発売モデル。価格目安:14,000円くらい。
ラインアップ中唯一となる自走ブラシを持たない掃除機です。機能的にも特別なものは無く、吸い込み仕事率は、なんとキャッチコピーの620Wを下回る600Wという驚きの過少申告となっていますが、ヘッドが自走ブラシでないことが影響してかノズルを装着した時の重量は他の「かるパック」廉価版3モデルの中では少し軽いモデルとなっています。


小型・軽量2.7kgボディ。強烈パワー620Wの紙パック式

CV-KP300H〈パワータイプ〉

2020年6月発売モデル。価格目安:36,000円くらい。
メーカーの全体的な傾向である軽量化路線から外れ、存分にパワーを発揮する道を選んだ変わり種モデルです。といっても、本体は3.3kg(標準使用時4.9kg)なので極端に重たいということもありません。そして、最高のランクではありませんが自走式の床用ヘッドを持ち、床面に応じた自動運転調整や、アイドリングストップなど、上位モデルと同様の省エネ機能が搭載されている高機能モデルでもあります。


微細なごみもしっかり吸引。強烈パワー650W

ロボットクリーナー

ラインアップには残っていますが、新モデルが投入されることも無く、すっかり扱いが小さくなっているロボットクリーナーです。

RV-EX20

2018年2月発売モデル。価格目安:65,000円くらい。
小さいながら高機能なロボット掃除機ですが、マッピング機能は無いのでアプリの拡張性は高くなさそうです。


「小さい」から掃除しにくい家具の下や脚周りも頼りになるね
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RV-EX1

2017年11月発売モデル。価格目安:42,000円くらい。
Wi-Fi連携機能を持たない「昔ながらの」ロボット掃除機です。小ささだけで勝負します。


「小さい」から掃除しにくい家具の下や脚周りも頼りになるね
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ふとんクリーナー

PV-FC100

2015年5月発売モデル。価格目安:12,000円くらい。
ダニを物理的にプレス!してしまうという高いダニ殺傷率がウリのふとんクリーナーです。


ふとんやソファのハウスダストを軽い操作でしっかり吸引
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セカンドクリーナー

PV-H23

2008年12月発売モデル。価格目安:5,700円くらい。
まさにちょっとした掃除に使える、ゴミを吸い込むだけの掃除機です。ただしコードレスではありません。


ちょっとしたお掃除に

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