日立のスティッククリーナー(2017年2月)

コードレス式「パワーブーストサイクロン」

PV-BD700

2016年4月発売モデル。価格目安:42,000円くらい。


サッと使えてパッと置ける、強力パワーのコードレス
日立のコードレススティッククリーナーの最上位モデルです。ヘッドを引くときにヘッドの後ろ側のゴミも吸い取るという「スマートヘッド」を搭載しています。持ち手のスティックは伸縮するので、縮めればハンディクリーナーっぽく使うことも出来ます。高いところを掃除するための伸縮して曲がるブラシや、布団用の吸口も付属してくるので、これ1台で色々なところを掃除することが出来そうです。

充電時間は3.5時間で、稼働時間は強で8分、標準で30分です。本体が自立するので、ちょっと手を離したいときに置いておけるという利点があります。充電台も本体を立てて置く仕様となっています。

最高に優れている感じはありませんが、無難に使えそうな雰囲気は十分にあります。しかし、バッテリーの交換費用を明示しない、お値段後出し方式を採用しているところは大変頂けません。一応、バッテリーの寿命は充放電1,100回が目安なのだそうです。

PV-BD400

2016年5月発売モデル。価格目安:32,000円くらい。


サッと使えてパッと置ける、強力パワーのコードレス
「PV-BD700」と同系統の下位モデルということになりますが、本体の形状が異なります。本体をハンディタイプっぽく小さくする際に「PV-BD700」は持ち手が伸縮するスティック状になっているのに対し、この「PV-BD400」はループ状のハンドルを折り畳んで短くするようになっています。どちらが良いのかは分かりませんが、おそらく立場上、上位モデル「PV-BD700」の方式が良いのでしょう。「PV-BD700」の本体の重さは2.3kgで、2.5kgある「PV-BD400」より軽いということも有利に働きそうです。

他に上位モデル「PV-BD700」との大きな差は付属ノズルが少ないことくらいですが、それらのノズルは別売り品として購入することが可能です。これならこの「PV-BD400」のようなループハンドルタイプはカットして、同じ形状のモデルで付属品が少ないタイプを用意した方が簡単だったのじゃないだろうか、という感じがしないでもありません。

コードレス式

PV-BD200

2016年11月発売モデル。価格目安:31,000円くらい。


自走スムースヘッドで軽々キレイに。いつでも手軽に使える2in1タイプ
「パワーブーストサイクロン」というジャンルに入っていないということからも分かりますが、この「PV-BD200」には「圧縮サイクロン」という大変怪しげなサイクロン機構が搭載されています。ゴミと空気とを遠心分離してゴニャゴニャしているうちに、ゴミが空気で圧縮されるのだそうです。まあ要するに、ゴミと空気をそんなに遠心分離しないよ、ということなのだと思います。その影響か、ゴミ捨ての際には大きなゴミ袋の中でダストボックスを開けることが推奨されています。それだけゴミが散らばるということなのでしょう。

サイクロン機構はイマイチですが、「伸縮曲がるブラシ吸口」や「ふとん用吸口」など付属ノズルは充実しています。スウェーデン系のどこぞの掃除機とそっくりな構造ですが、ノズル部分を取り外してハンディタイプとして使用することが出来るところも便利でしょう。

ヘッドの「スムースヘッド」は壁際の吸引が得意とされていますが、「パワーブーストサイクロン」モデルに搭載されている「スマートヘッド」とは異なり、後ろにヘッドを引いたときにゴミを吸い込むことは出来ません。また、バッテリーも「パワーブーストサイクロン」モデルよりは寿命が短く、充放電500回が目安となっています。バッテリー交換はハンディ部分を丸ごと新調する必要があり、ハンディ部分の価格は11,000円とこちらは金額が明示されています。4時間の充電で標準40分、強で13分、と稼働時間に不足はありません。

それなりに使えそうなコードレスクリーナーと言えそうですが、それなりにというレベルに留まっている製品とも言えるでしょう。

コード式「ごみダッシュサイクロン」

PV-SU3

2012年1月発売モデル。価格目安:9,000円くらい。


ごみ捨てラクラク、お手入れ簡単、サイクロン式
形状はスティック型ですが、コード付きの掃除機です。縦型掃除機と分類されることもあるタイプです。発売は2012年となっており、長きに渡って活躍しているベテラン製品です。それだけ完成度が高いということなのかもしれませんが、仕様面で見劣りする面が出てくるのも仕方がないところでしょう。

搭載されている「ごみダッシュサイクロン」は、ダストボックス内にティッシュを装着することが推奨されているメーカー伝統の「ティッシュサイクロン」です。ティッシュは一辺の長さが20cmの2枚重ねのものを使用するようにと細かな規定がありますが、幸いなことに普通に市販されているティッシュペーパーがそれに該当します。キャッチコピーに「ゴミ捨てラクラク」とありますが、それはダストボックス内にティッシュを装着した場合の話だと思われます。ヘッドは自走式ではありません。

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