パナソニックの掃除機ラインナップ(2015年3月)

パナソニックは言うまでもなく日本を代表する巨大企業の1つです。

連結売上高は年間7兆円を上回るという規模ですが、東芝や日立のように工業、企業向けではなく、家電に属する分野で売上の大半を占めている巨大総合家電メーカーです。

良いのか悪いのか微妙なところですが、ありとあらゆる家電を取り扱っており、話題の家電製品が出ると、すぐに自社製品にも似たような機能を取り込んだり、それっぽい製品を出したりして、日本の家庭を自社製品で埋め尽くしてやろうという野望を隠そうとしない貪欲なメーカーでもあります。

そのせいか、時として機能を取り込み過ぎたり、製品ラインナップが膨大なものになったりしますが、おかげで市場に出回る製品の選択肢が増えるという、購入者にとってありがたい側面もあります。

もちろん、掃除機もその例外ではありません。

ロボット掃除機

MC-RS1 RULO(ルーロ)

(2015年3月発売)

ついに開発されたパナソニック製ロボット掃除機。「ルンバ」じゃなくて「ルーロ」です。「考えつくされたカタチ」の三角形で王様ルンバに挑戦です。

サイクロン式

MC-HS700G

(2013年10月発売)→詳細ページ

コードレスでもコードをつないでも使用することが出来、エコナビや高機能のヘッドを搭載し、USBボートで他の機器への充電も可能というサイクロン最上位モデルです。とりあえず何事も無いよりはあった方が良いだろうという用意周到&優柔不断な人にはうってつけのてんこ盛りモデルとなっています。

MC-HS500G

(2013年10月発売)

コードレスでもコードをつないでも使用出来るという融通の良さはそのままに、ダブル反転気流とUSBポート機能を削減した微妙な機能落としモデルです。停電の時に掃除機を経由して携帯を充電することを思いついたりしないごく普通の人にとってはUSBポートが無くても困ることはありませんが、ゴミを集める能力に関わる「ダブル反転気流」が無いという点は気になるところです。ただ、「ダブル反転気流」がある最上位の「MC-HS700G」にしても、最終的には強力なフィルターでゴミを漉しとるタイプなので、それほど大きな差はないんじゃないだろうかという感じもしないでもありません。

MC-BR31G

(2014年12月発売)

見かけは普通の掃除機だけど、実はコードレスという意外系掃除機の後継モデルです。充電回数が約1500回と長寿命になった上に、通常のキャニスタータイプの掃除機並みの機能が満載されている欲張りモデルです。

MC-SR520G

(2014年8月発売)

本体質量2.7kgの軽量コンパクトモデルです。ダブル反転気流のサイクロン構造、エコナビ、LEDライトの搭載など機能面でも充実しています。新しく帯電フィルターを搭載したことで、集塵性能は0.3ミクロン以上を約99.9%キャッチするとなっており、上位モデルとなる「MC-SS330G」にも匹敵します。コンパクトタイプ(コード付)の実質最上位モデルと言えそうです。

MC-SR32G

(2014年8月発売)

上位の「MC-SR520G」と比較するとLEDライトが親ノズルからカットされています。また帯電フィルターが非搭載となったことでキャッチ出来るゴミの大きさは0.3ミクロン以上→0.5ミクロン以上に低下しています。本体サイズは一緒なので、取り回しに差は無さそうです。

MC-SR22J

(2014年8月発売)

上位にあたる「MC-SR32G」や「MC-SR31G」と本体機構は変わらないものの、ノズルとヘッドがランクダウンしています。LEDライトは非搭載となり、ヘッドの拭き掃除機能も弱まっています。小さい本体サイズが最大の特徴と言えるでしょう。

MC-SK15J

(2014年9月発売)

このモデル以降はサイクロン機構が「パワープレス」→「ツインサイクロン」となり、サイクロン機構によるゴミ分離性能はますます怪しい雰囲気を醸し出してきます。一応拭き掃除機能があったりしますが、運転音は60dBを超える質実剛健な感じの製品となっています。

MC-SK15A

(2014年9月発売)

「MC-SK15J」と相似形な感じですが、本体が少し重くなり、さらにヘッドが自走式ではなくなり、さらにアイドリングオフ機能もなくなるなど、しっかりと機能は削減されています。

MC-SXD430

(2014年2月発売)→詳細ページ

完全に日陰者扱いをされている旧サンヨー系、エアシスシリーズの製品です。このモデルではパナソニック純正機能との融合が図られ、「親子のノズル」や「ハウスダスト発見センサー」なども搭載されるようになりました。従来モデルと同様、0.08ミクロン以上のゴミを99.995%キャッチするという、他の掃除機はもちろん、一般レベルの空気清浄機さえも全く寄せ付けないほどの集塵性能を誇ります。ただゴミ捨てがアバウトなのも従来モデル同様です。保守本流を進むことの多いパナソニック製品の中で異質な存在感を放つマニアック製品と言えるでしょう。

紙パック式

MC-JP500G

(2014年11月発売)→詳細ページ

本体質量約2.0kgという軽さを誇る紙パックタイプの掃除機です。最近では下位モデル扱いされることの多い紙パック式の掃除機ですが、この「MC-JP500G」はLEDライト、親子のノズル、ハウスダスト発見センサー、ヘッドのふき掃除機機能、エコナビなどパナソニック製掃除機のメイン機能を一通り網羅しています。それもそのはず、この「MC-JP500G」は50代、60代の年齢層をメインターゲットとする「Jコンセプト」なるパナソニックの戦略的な製品で、カネのある老夫婦からの支持を見込んでいるのだそうです。ただし、「Jコンセプト」の「J」は「Japan」の「J」で「ジジイ」の「J」ではないようです。

MC-PA34G

(2014年6月発売)

ド派手な花柄デザインのカラーリングのあるモデルです。「シャンパンピンク」という落ち着いた単色系のカラーもありますが、こちらのモデルもよく見ると模様が付いており、「お掃除にデザインを」というキャッチコピーを裏切らない設定となっています。
さらに機能面についても、親子のノズル、LEDナビライト、ハウスダスト発見センサーなどの主要機能に加え、エコナビ、ヘッドの拭き掃除機能もある充実仕様となっています。ナノイー発生装置は付いていませんが、これで価格が下がるなら、考えようによってはむしろプラスとも言えるかもしれません。

MC-PA24G

(2014年6月発売)

デザイン重視モデル「MC-PA34G」の下位にあたるモデルです。このモデルは落ち着いたというか、よくあるカラーとなっています。ただ当然のことですが、この2モデルの間には、カラーだけではなく性能面でも違いがあります。吸込み仕事率が570W→500Wへと下がっていますが、運転音が最大57dB→62dBへと大きくなり、LEDナビライトも無くなっています。ド派手なカラーが苦手な人は性能低下を承知の上で、このモデルを選択するのかもしれません。

MC-PK16G

(2015年2月発売)

強力パワーと本体2.7kgの軽さがウリの紙パック掃除機です。ボディは高級感のある「ダイヤモンドカット」デザインとのことですが、もちろん高級モデルではありません。

MC-PK16A

(2015年2月発売)

外観も型番も「MC-PK16G」とソックリなモデルですが、回転ブラシが自走式でなくなったり、親子のノズルでなくなったり、ふき掃除機機能がなくなったり、付属品のノズルも簡易なものになったり、最大吸い込み仕事率もわずかに20Wだけ落としてみたりと、ありとあらゆる要素でランクダウンが図られており、高級感のある「ダイヤモンドカット」デザインという見た目をきっちり裏切る仕様となっています。

MC-PKL16A

(2015年2月発売)

あらゆる要素でランクダウンが図られたはずの「MC-PK16A」から、さらにフィルターのアレル物質抑制加工をカットして、さらに吸い込み仕事率の最大値を思い切って60W削ってみたりした最下位モデルです。しかし、それでも高級感のある「ダイヤモンドカット」デザインは削らないという職人魂が宿っています。

スティッククリーナー

MC-BU100J

(2014年12月発売)→詳細ページ

どこかで見たことのある2in1方式のコードレスクリーナーです。「ガバとり」という上品とはちょっと遠い感じの機能を持ったヘッドを搭載しつつ、最大の特徴は流麗曲線を描くエレガントデザインという見た目と中身の印象が異なるモデルとなっています。

MC-SU3100G

(2012年12月発売)

コード付きのスティックタイプ掃除機です。サイクロン式で自走式の大型ノズルには拭き取り効果もあり、すき間用のブラシまで付属してくるという上位機種です。

MC-SU220J

(2013年12月発売)

コード付きのスティックタイプ掃除機です。「MC-SU3100G」より後発の製品となりますが、延長管がアルミ→樹脂になっていたり、付属品が付いていなかったりして、「MC-SU3100G」の下位モデルという位置付けのようです。しかし、機能を落とした小型のものになってはいるものの、ノズルは拭き取り効果のあるパワータイプで、サイクロン構造も共通となっており性能自体に大きな差はなさそうです。

MC-SU120A

(2013年12月発売)

コード付きのスティックタイプ掃除機「MC-SU220J」の下位モデルとなります。ノズルがパワーブラシ→自走しないエアロブラシとなり、フローリングの拭き取り効果もなくなっています。サイクロン構造については共通です。

MC-U10C

(2010年12月発売)

長いハンドルを取り外してハンディタイプの掃除機っぽくも使用出来る1台2役の掃除機です。ただ、コード付きの掃除機なので動ける範囲には制限があります。また本体のサイズはコンパクトですが、運転音はK点越えの約70dBと特大です。

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