快適さは最高！なデロンギのマルチダイナミックヒーター「MDHU15」と「MDHU09」

オイルヒーターと相似形をした外観です。

ピュアホワイト＋マットブラック↓


デロンギ マルチダイナミックヒーター（10～13畳）MDHU15-BK

マットブラック+マットブラック↓


デロンギ マルチダイナミックヒーター（10～13畳）MDHU15-PB

デロンギのオイルヒーターと言えば、数多い暖房器具の中でも屈指の知名度を誇るブランドです。

基本的にオイルヒーター自体はそれほど高機能な製品ではありませんが、安全性に優れたモデルを長年作り続けることで積み上げて来たデロンギの信頼性は、なかなか高いものがあると言えるでしょう。

そのデロンギが、オイルヒーターの上位の製品として位置付けているのが「マルチダイナミックヒーター」です。

「オイルヒーター」だと言われれば信じてしまいそうな外観をしていますが、実際の構造もよく似ていて、「オイルヒーター」のオイルを抜き取って、高い温度まで加熱出来る金属モジュールに置き換えたのが「マルチダイナミックヒーター」と言ってしまって当たらずとも遠からずというか、だいたい当たりでしょう。

その最大のメリットは「オイルヒーター」よりも早く暖まるようになったということでしょう。

メーカーによると、従来「オイルヒーター」の2倍早く暖まるのだそうです。

さらに！

早く暖まるだけでなく、この「マルチダイナミックヒーター」は温度調節能力が優れています。複数ある暖房モジュールを秒単位で出力制御することで、なんと設定した温度の±0.1℃の範囲で室温をキープしてくれるというのです。

「オイルヒーター」をアナログだとすると、よりデジタルなコントロールに適しているのがこの「マルチダイナミックヒーター」なのです。

そしてもちろん、この「マルチダイナミックヒーター」は「オイルヒーター」と同じく輻射熱系の暖房器具です。

その暖かさに特別な快適さがあることは間違いありません。

本体自体が熱源となって熱を周囲に伝えていく方式なので、風でホコリを立てることもありません。かといって、本体内で何かが燃焼しているわけでもないので換気も不要です。湿度に影響を及ぼしにくいので乾燥もしにくく、機械的な動きも少ないので音も出ません。豪快に温風を吹き出す「ファンヒーター」とは対極にある存在と言えるでしょう。

機械としての構造も単純なため、故障や事故の危険性も少なく、熱源となる本体も表面の温度は約60℃くらいにしかならないので、触った瞬間にヤケドしてしまうようなこともありません。

快適で安全。まさに最高の暖房器具と言えるでしょう。

ただ。

輻射熱系の暖房器具がそれほど広く利用されていない原因を無視することも出来ません。

よく言われていることですが、輻射熱系の暖房器具の暖房効率は決して高くありません。部屋全体をムラなく暖めることが出来ますが、言い換えれば部屋全体を電気の力で暖めなければならないわけです。高い満足度の快適さは、高い消費電力によって支えられているという側面は否めないでしょう。

そして、この「マルチダイナミックヒーター」は確かに早く暖まるようになっていますが、それはあくまで従来の「オイルヒーター」と比べた場合であって「ファンヒーター」のような使い方が出来るわけでもありません。

なるべく狭い部屋で、なるべく冷気が入り込まないようにして、出来れば一度暖まった部屋は温度を下げないようにすれば、この「マルチダイナミックヒーター」の快適さを十分に感じることが出来るでしょう。

また、「マルチダイナミックヒーター」には、1500Wクラスのこの「MDHU15」の他に、機能が同じで低パワーの900Wクラスとして「MDHU09｣もあります。

ピュアホワイト＋マットブラック↓


DeLonghi デロンギ マルチダイナミックヒーター MDHU09-BK

マットブラック+マットブラック↓


デロンギ マルチダイナミックヒーター（6～8畳）MDHU09-PB

900Wクラスの「MDHU09｣であれば、最大の消費電力が少ない分、トータルの消費電力を抑えることが出来そうな気がします。しかし、実際は「マルチダイナミックヒーター」には高い温度調整能力があるので、部屋が十分に暖まった後は無駄に電気を消費することはありません。快適さを重視する場合は、パワーのある1500Wクラスの「MDHU15」でより早く室内の温度を高くして、室温キープに移行してしまった方が、快適な上に消費電力が変わらないという可能性も十分にあります。

やはり、この「マルチダイナミックヒーター」にとって最も重要なのは、適切な広さ（＝なるべく狭め）の部屋で使用するということになるでしょう。

■マルチダイナミックヒーター（MDHU15）のスペック