オイルは無いけどオイルヒーターっぽいヒーター。コロナの「ノイルヒート」

旅行用のキャリーケースを連想させる、どこか質実剛健な雰囲気のある外観をしています。

パワフルな「DHS-1519」↓

コロナ オイルレスヒーター NOIL HEAT(ノイルヒート) DHS-1519-KH(10畳 グレイスブラック)

本体サイズは同じながら、少し非力な「DHS-1219」↓

コロナ オイルレスヒーター NOIL HEAT(ノイルヒート) DHS-1219-SW(8畳 ホワイトシルバー)


コロナといえば、石油ストーブ、そして電気機器であれば、シーズヒーターの「コアヒート」など、暖房器具において高い実績のあるメーカーですが、この「ノイルヒート」は、コロナにとって、新たな系統の暖房器具となります。

「NO(ノー)」「OIL(オイル)」で「NOIL HEAT(ノイルヒート)」、オイルレスヒーターという、なるほど分かりやすいというか、そのまま過ぎてちょっとびっくりというネーミングとなっています。

この「ノイルヒート」の加熱部は、熱伝導率の高いアルミをヒーター管に密着させて成型することで、放熱ロスが少ない「FIXAL(フィクサル)ヒーター」と名付けられています。

そして、この「FIXALヒーター」によって周囲の空気が暖められていくと共に、暖められた空気が本体の上部から立ち上ることで、部屋の中にゆるやかな対流を起こしていく仕組みとなっています。

オイルヒーターのオイルの代わりに、発熱効率の高い金属板を加熱するという方法は、別にコロナが初めてというわけではありません。それらの製品は確かにオイルヒーターよりも早く周囲を暖め始めるものの、世間一般でいう「速暖性」のあるヒーターというわけではありません。あくまでオイルヒーターと比べての「速暖性」なのです。そして、その性質はこの「ノイルヒート」にも当てはまります。

メーカーの製品紹介ページには「ノイルヒート」の速暖性を示す資料として、サーモグラフィーの画像が提示されていますが、運転開始の10分後になっても本体の周囲はそれほど暖まっている感じがしません。

出典:株式会社コロナホームページ「ノイルヒート


まあ、これでもオイルヒーターと比べれば「速暖」ということなのかもしれません。

逆に、いったいオイルヒーターはどれだけ暖まるのが遅いのか?という感じもするわけですが、それほどまでに暖まるのが遅いオイルヒーターがいまだに一定の支持を得ているのは、オイルヒーターがそれだけ魅力がある暖房機であるということの裏返しでもあります。

オイルヒーターは、温風を吹き出さないため、乾燥がしにくく、基本的にニオイも音も出しません。長時間その部屋で過ごす場合、エアコンやファンヒーターで暖めている部屋よりも、オイルヒーターで暖められた部屋の方が快適だということは、おそらく多くの人が同意するでしょう。

そのオイルヒーターとほぼ同じ快適さを提供できることに、この「ノイルヒート」の価値があります。

そして、この「ノイルヒート」には時計感覚で設定出来るタイマーが付いています。立ち上がりが遅いなら、タイマーでその分早めに運転をスタートすれば良いというわけです。

まあ、たいていの場合、予想してないくらいに寒かった場合に「今すぐ暖かくなって欲しい!」と思うものなので、タイマーが付いているからといって、速暖性に関わる問題が全て解決されるとはとても思えないわけですが、タイマーが無いよりはあった方が良いことは間違いありません。

また、この「ノイルヒート」はオイルが無い分、本体が軽くなっています。といっても「ノイルヒート(DHS-1519)」の重さは11.3kg(DHS-1219は9.7kg)なので、普通に考えれば決して軽い電化製品ではないのですが、これもあくまで「オイルヒーターと比べれば」という視点が必要でしょう。

加熱時でも本体表面の温度は平均約60℃(DHS-1519の場合。DHS-1219は約54℃)となっており、触った瞬間にヤケドするほどの高温ではありません。転倒時の自動オフスイッチや、過熱防止装置など基本的な安全機構はもちろんのこと、電源プラグ内部に温度センサーが内蔵されていて、接触不良や温度以上を感知することも出来ます。

タイマーや安全機構などについては、デロンギなど有名メーカーのオイルヒーターにも、この「ノイルヒート」に見劣りしない機能性を持つ製品もありますが、比べる相手が「オイルヒーター」ということになれば、速暖性や軽さなど、この「ノイルヒート」の方が有利となる側面があることは間違いありません。

この「ノイルヒーター」は、暖房機メーカーとしてコロナが長年培って来た技術力を結集し、輻射と対流の「いいとこ取り」をした新しい暖房機という触れ込みですが、時代を変える革命的な製品とまでは言えなくとも、「オイルヒーター」の快適さを求めつつ、なるべく便利に使いたいという場合には、候補として浮上する可能性も確かに十分にありそうな製品と言えそうです。


■NOIL HEAT(DHS-1519)のスペック

発売2019年9月
サイズ高さ621×幅270×奥行469mm
重さ11.3kg
消費電力300~1500W
適用畳数10畳
運転調整3段階/自動/eco
安全機能転倒オフ/過熱防止装置/センサープラグ


■NOIL HEAT(DHS-1219)のスペック
発売2019年9月
サイズ高さ621×幅270×奥行469mm
重さ9.7kg
消費電力300~1200W
適用畳数8畳
運転調整3段階/自動/eco
安全機能転倒オフ/過熱防止装置/センサープラグ

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