加湿器の世界に殿堂があるとすれば、殿堂入り間違い無しと思われる名作、ポット型加湿器の最新モデル(2019年発売)です。
よりパワフルな「EE-RP50」↓
象印 加湿器 ホワイト ZOJIRUSHI EE-RP50-WA
よりコンパクトな「EE-RP35」↓
象印 加湿器 ホワイト ZOJIRUSHI EE-RP35-WA
象印のポット型加湿器は基本的に毎年型番を変えて市場に投入されます。そして大方の予想通り、今回の新モデル「EE-RP50(とEE-RP35)」も、旧モデル(「EE-RN50」と「EE-RN35」)と基本的な違いはありません。細かなところでは、新しいこの「EE-RP50(とEE-RP35)」は本体の持ち手部分の抗菌加工が無くなっているようですが、製品の価値を大きく左右するものではないでしょう。
型番を変えながら、長く支持され続ける象印のポット型加湿器の最大の魅力は、準備とお手入れの簡単さにあるでしょう。
ポット型加湿器の準備は、誰もが見慣れているほぼポット型をした本体に、ポットと同じように水を入れたあと、スイッチONするだけです。そしてお手入れも、ポットと同じように汚れが気になって来たときに、市販のクエン酸を入れて洗浄するだけです。
まさに説明不要の簡単さです。
そしてもちろん、肝心の加湿機能についても魅力があります。
温度&湿度センサーを搭載していて、部屋の湿度に合わせて自動で加湿力を調整してくれるので、基本的におまかせで使うことが出来ます。
加湿力自体は最大480ml/時(「EE-RP35」は最大350ml/時)と実はそれほどパワフルではありませんが、この「EE-RP50(とEE-RP35)」のようなスチーム式の加湿器は、気化式の加湿器が苦手とする寒い冬の加湿も全く問題としません。
特に世間で加湿が意識されるのは気温と湿度が下がる冬の場合が多いため、構造上、室温より少し温度の低い風を吹き出すことになる気化式の加湿器と比べて、室温より暖かい蒸気を出すスチーム式加湿器の方が好ましく思われる場合も多いでしょう。
また、加湿器はタンクに貯めた水を使用するため、衛生面の配慮が欠かせません。水分をそのまま放出する超音波式の加湿器はもちろん、フィルターに水を含ませる気化式の加湿機の場合でも、水をキレイに保つ機能、またはマメな洗浄が必要とされます。
しかし、このポット型加湿器にはフィルター自体が存在せず、溜めている水は一度煮沸された後に蒸気として放出されるので、雑菌が繁殖する心配が無いのです。
簡単に、キレイに、しかも便利に使い続けることが出来る。
これが象印のポット型加湿器が長く支持される理由でしょう。
しかし、このポット型加湿器が抱えている弱点も忘れてはいけません。
それは、電気代です。
タンクの水を沸かす湯沸かし時には985W、蒸気を維持する運転時には410W(「EE-RP35」は305W) という、超音波式や気化式の加湿機とは比較にならないほどの電気をこのポット型加湿器は必要とするのです。
しかし、電気代は使用した分だけ発生するものなので、コントロールが出来ないわけでもありません。
費用を掛けても良いと思える快適さ、便利さをこのポット型加湿器に感じる人が多ければ、また来年もこのポット型加湿器は登場することになるのでしょう。
■EE-RP50のスペック
加湿タイプ | スチーム式 |
適用床面積 | 木造8畳・プレハブ13畳 |
加湿量 | 480ml/h |
連続加湿時間 | 約6時間(強)・約24時間(弱) |
消費電力 | 985W(加湿時最大410W) |
運転音 | - |
サイズ | 幅240×奥行260×高さ315mm |
重さ | 約2.4kg |
タンク容量 | 3.0L |
フィルター交換 | 不要 |
■EE-RP35のスペック
加湿タイプ | スチーム式 |
適用床面積 | 木造6畳・プレハブ10畳 |
加湿量 | 350ml/h |
連続加湿時間 | 約6時間(強)・約27時間(弱) |
消費電力 | 985W(加湿時最大305W) |
運転音 | - |
サイズ | 幅240×奥行260×高さ275mm |
重さ | 約2.3kg |
タンク容量 | 2.2L |
フィルター交換 | 不要 |
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