内釜が炭で出来ている三菱電機の炊飯器です。
黒銀蒔↓
三菱 IHジャー炊飯器(5.5合炊き) 黒銀蒔MITSUBISHI 本炭釜 KAMADO NJ-AW108-B
白和三盆↓
三菱 IHジャー炊飯器(5.5合炊き) 白和三盆MITSUBISHI 本炭釜 KAMADO NJ-AW108-W
まず本体のカラーリングが「黒銀蒔」と「白和三盆」。
、、、。
えーと、読めません。
どうやら「くろぎんまき」と「しろわさんぼん」と言うのだそうです。何だ、そのままじゃん、というのは85%以上負け惜しみですが、「黒銀蒔」と「白和三盆」という色の名前は、たぶんメーカーのオリジナルなのじゃないでしょうか、と残りの15%で言わずにはいられません。分かりにくいカラーの名前ですが、高級感というか、少なくとも特別感は感じられるので、たぶんこれでメーカーの狙い通りなのだと思われます。
カラーリングはともかく、炭の内釜を持つ三菱電機のこの「本炭釜」シリーズは、高級炊飯器の先駆者とも言えるモデルです。
炭で出来た内釜はIHとの相性が良く、表面だけが発熱する金属製の内釜とは異なり、厚み部分も含めて釜の全体が発熱するのだそうです。そして、この「NJ-AW108」の内釜の厚みは業界最厚の10mm厚、さらにこの「NJ-AW108」は内釜を包み込むようにして7重のヒーターが搭載されていて、火力は十分という雰囲気を濃厚に漂わせています。
メーカーも自信満々で「ついにたどりついた、かまどごはんのおいしさ」と、多くのメーカーが目標としていることの多いかまど炊きのごはんのレベルに到達してしまったとあっさり宣言しちゃっています。
本当にたどりついてしまったのでしょうか?
目指すレベルにたどりついてしまったというなら、炊飯器はこの「NJ-AW108」があれば、もう十分ということにもなりかねないような気もします。
メーカーはこの「NJ-AW108」が炊くごはんの美味しさを裏付けるために、ホームページにも様々な料理人や評論家、農家の感想を載せています。もちろん、どのコメントも好意的なものとなっていますが、幸い(?)なことに、何と比べてもこの「NJ-AW108」が炊くごはんが世界で一番だと言い切っている人はいないようなので、たどりついてしまっているはずのこの「NJ-AW108」にも、まだ進化の余地は残されている可能性は高そうです。
ただし、たとえこの「NJ-AW108」がまだたどりついていなかったとしても、この「NJ-AW108」がハイレベルな炊飯器であることは間違いありません。
全国のお米35品種のおいしさを引き出すように運転を調整する「銘柄芳醇炊きモード」や、15通りの食感に炊き分ける「炊き分け名人モード」など、単に火力が強いだけでなく、小ワザも満載の炊飯器となっています。季節によって変化するお米の水分を考慮して炊き分ける「季節炊きモード」まで搭載しており、ここまで細かく運転を調整をしてくれるとなると、この「NJ-AW108」で炊かれるご飯を食べる方にも、その味の違いを感じ取る相当高いレベルの繊細さが求められることになりそうです。
ちなみに、この「本炭釜」シリーズの弱点である、炭製の内釜の強度の低さは相変わらずです。強度は土鍋程度なので、落としたら割れる危険性があることは理解しておく必要があるでしょう。
微妙な味の違いを感じ取る繊細な舌の持ち主と、内釜を手荒に扱わない繊細な取り扱いが出来る人向けのハイレベル炊飯器と言えるでしょう。
■NJ-AW108のスペック
炊飯容量 | 0.5~5.5合 |
サイズ | 幅285×奥行320×高さ249 |
重さ | 約5.7kg |
消費電力 | 1380W |
消費電力量(炊飯時) | 162Wh |
消費電力量(保温時) | 17.2Wh |
内釜 | 本炭釜KAMADO |
炊飯時間(白米・ふつう) | 約58~65分 |
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