日立「HFK-VH700」
シャンパンゴールド↓
日立 【マット不要】 ふとん乾燥機 シャンパンゴールド HFK-VH700 N
※カラーバリエーションとして、ピンクゴールドもあります
余計な一手間が圧倒的なスピードを実現
この「HFK-VH700」も、もはや主流になりつつありそうな「マットを使わない」タイプのふとん乾燥機です。
しかし、本体の一部や、本体から伸ばしたホースをふとんに差し込むだけという、ともかく手軽さを追求したモデルと少し異なり、この「HFK-VH700」はU字型をした温風発生装置をふとんの中にセットし、そこにホースを接続するという二段階セット方式をとっています。
まあ二段階といっても、ホースの先にノズルを装着するだけなので、マットあり従来タイプと最近の手軽さ重視タイプのどちらに近いかといったら、もう圧倒的にお手軽タイプ寄りと言えるでしょう。
しかし、ノズルを装着するという一手間があるぶん、この「HFK-VH700」はお手軽タイプの中では比較的ふとん乾燥能力に優れた製品となっています。
他のメーカーの布団乾燥機(マット無しタイプ)のふとんの乾燥にかかる時間をみてみると、
象印「スマートドライ RF-AB20」→標準60分、ダニ対策360分(90分×4回)
アイリスオーヤマ「カラリエ FK-C1」→冬60分/夏80分、ダニ対策100分
パナソニック「FD-F06X1」→標準60分、ダニ対策360分
となっています。
ふとん乾燥能力に関しては、ほぼ横一線と言えそうです。
ちなみに、アイリスオーヤマ「カラリエ」のダニ対策は温風を100分間決め打ちして吹き出すモードなので、参考値として考える必要があります。
では、この「HFK-VH700」はどうなのかというと、
日立「アッとドライ HFK-VH700」→標準30分、ダニ対策120分
なんと、ふとん乾燥にかかる時間は他の製品の半分、ダニ対策にいたっては時間を決め打ちしているアイリスオーヤマ「カラリエ」を除くとわずか1/3です。
これはなかなかのスピードです。
伸びるアタッチメント
「HFK-VH700」の抜群の乾燥スピードを生み出しているのが、この「HFK-VH700」の持つU字型をした特殊な吹き出し口であることは間違いないでしょう。名前は「ふとん乾燥アタッチメント」と、これ以上もこれ未満も無さそうなくらい素っ気ないのですが、なかなか侮れないというわけです。
見た目も旧モデル「HFK-VH500」のアタッチメントとかなり似ていますが、実はちょっとした改良が加えられています。
なんと、このアタッチメントは伸びるのです。
左右に5センチ、そして上下にも5センチ、手でアタッチメントの一部を伸ばせるようになっているのです。
たった5センチか、、、
ちょっと、めんどくさいかな、、、。
とくじけそうになりますが、この5センチがまた侮れないのです。
5センチ伸びないアタッチメントを使用していた旧モデル「HFK-VH500」のふとん乾燥時間は約38分となっており、この「HFK-VH700」より8分も長いのです。
5センチで8分おトク。
アタッチメントの一部を伸ばしたり、拡げたりするのがいくら面倒くさいといっても、8分あればアタッチメントを5センチ伸ばしたあとに、ストレッチで自分の身体の方を伸ばしてみたりする時間だってありそうです。
まとめ
この「HFK-VH700」はそこそこの乾燥能力を維持しつつ、なるべく手間を減らそうという、二兎を追うタイプの製品です。
実際のところ、なかなか高いバランスを保っていて、その乾燥能力は他の超簡易タイプのふとん乾燥機を圧倒しています。手間の方もそこまで面倒というわけでもなく、セットするまでにかかる時間は超簡易タイプと比べて余計に1分もかかるかどうかというレベルだと思われます。
ただ、たぶんその代償として、この「HFK-VH700」の消費電力は最大680Wと、他のモデルと比べて比較的に高いものとなっています。本体のサイズも幅283×奥212×高さ338mmで、どちらかというとずんぐりむっくりしている印象です。
また、旧モデルには衣類乾燥用のカバーが付いていましたが、この「HFK-VH700」は衣類乾燥もU字型のアタッチメントで行うようになりました。
いくら5センチ伸びると言っても、ある程度は密封感のある布団の中と異なり、開放されている空間でU字型のアタッチメントがどれほど力を発揮してくれるのか、正直なところ心許ない感じは否めません。
少なくともカバーの中に温風を吹き込むのと比べて分が悪いのは間違いないでしょう。結局そこのところは、この「HFK-VH700」も、より「お手軽」な方向へ進化しているということなのかもしれません。
それでも総合的に考えて、悪い製品という感じはないので、まあ良いのではないでしょうか。
おまけとして、この「HFK-VH700」は専用のデオドラントを本体にセットすることが出来、爽やかなニオイでふとんを芳香消臭してくれるという小ワザも持っています。
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