ラクラク暖め&乾燥。パナソニックのふとん乾燥機「FD-F06X1」

パナソニック FD-F06X1



Panasonic ふとん暖め乾燥機 ナノイー搭載タイプ(マットなしタイプ)

ひと昔前までは、ふとん乾燥機はふとんの中に広げたマットに温風を送り込んで、ふとんを暖めるという方式でしたが、最近はマット無しで本体の一部だけをふとんに差し入れて、そこから出る温風で勝負するという新機軸の製品が主流となりつつあるようです。

この「FD-F06X1」も、その例に漏れない「マット無し」タイプです。

簡単準備&そこそこ軽量設計

ともかく準備は簡単です。

本体上部にあるノズルのヘッド部分を取り外し、そのままグググとふとんの中に伸ばして、ハイ完了です。

「5秒でセット」というメーカーのうたい文句も間違いではないかもしれません。もちろん、本体を電源コードにつないで、あとはノズルをふとんの中に差し込むだけ、という状態からのスタートという条件はつきますが。

さらに「ワンハンド収納で片付けもワンステップ」と、片手で片付けが出来ちゃうそうです。

確かに、ふとんに片手を突っ込み、ノズルのヘッド部分を鷲づかみにして、グッと取り出し、バシッと本体に装着すれば、ほとんど片付けは終了です。あとは電源コードを抜いて、本体をいつも置いてある場所に持っていけばいいだけです。ここまでするには両手を使ったほうがラクでしょうが、片手だけでもやってやれないことはなさそうです。

しかも片手での作業にこだわる人には嬉しいことに、この「FD-F06X1」の重さは約3.3kgと軽量設計となっています。

ただ、念のため他のメーカーの主要なマット無しふとん乾燥機の重さを確認してみると、

日立「アッとドライ HFK-VH700」→約4.1kg
象印「スマートドライ RF-AB20」→約4.1kg
アイリスオーヤマ「カラリエ FK-C1」→約1.7kg

となっています。

、、、。

この「FD-F06X1」じゃなくて、アイリスオーヤマの「カラリエ FK-C1」が圧倒的に軽いです。

確かに、この「FD-F06X1」も健闘しているのかもしれませんが、「カラリエ FK-C1」と比べてしまうと、倍近い重量ということになってしまいます。

まあ、「カラリエ FK-C1」は、ノズルがほとんどただのホースという、飾りっ気の無さを隠そうともしない製品なので、一応専用の「すぐぽかノズル」を温風の吹き出し口に装着しているこの「FD-F06X1」からすれば、「軽けりゃいいってもんじゃないよ」と言いたいところかもしれません。

大丈夫かな?の低出力

簡単準備でお手軽なこの「FD-F06X1」ですが、気になるのはちゃんとふとんを乾燥できるのか?ということです。

なにしろ、実はこの「FD-F06X1」の消費電力は445W(50Hz)しかないのです。

ちなみにライバル機(たぶん)と目される、先ほどの他メーカー製品を見てみると、

日立「アッとドライ HFK-VH700」→680W
象印「スマートドライ RF-AB20」→655W

となっていて、1.5倍前後の消費電力があります。

ちなみに「軽けりゃいいってもんじゃないよ!」と啖呵を切ってやったアイリスオーヤマ「カラリエ FK-C1」ですら500Wあるのです。

、、、。

大丈夫なのでしょうか?

もちろん、消費電力=暖め能力ではありませんが、同じ100ボルト電源から、同じ大きさの布団を暖める以上、暖め能力は消費電力とかなりリンクしてくるのは間違いないでしょう。

いくらお手軽タイプと言っても布団乾燥機である以上、布団を乾かさなければなりません。

当然のことながら、この消費電力の差は、乾燥するために必要な時間と関係してきます。

この「FD-F06X1」の布団乾燥にかかる時間は「標準」モードで約60分、「しっかり」モードで約80分です。ダニ対策は360分かかります。

再び、ライバル機を見てみると、

日立「アッとドライ HFK-VH700」→標準30分、ダニ対策120分
象印「スマートドライ RF-AB20」→標準60分、ダニ対策360分(90分×4回)
アイリスオーヤマ「カラリエ FK-C1」→冬60分/夏80分、ダニ対策100分

となっています。

「カラリエ FK-C1」のダニ対策が驚異的なスピードを達成していますが「カラリエ FK-C1」のダニ対策モードは「ダニが死滅すると言われている約50°C以上の温風を100分間排出」するという時間制限付きのモードなので、参考になるのは布団乾燥の時間と考えた方が良さそうです。

こうしてみると「アッとドライ HFK-VH700」が一歩リードしていて、他はほとんど横一線ということになります。この「FD-F06X1」も消費電力は低いながら、一応その一線には並んでいると考えても良さそうです。「スマートドライ RF-AB20」が消費電力の割に乾燥時間が長いのは、本体とノズルが一体化しているという構造上、ノズルを布団の中央付近に差し入れることができないことが影響しているのかもしれません。

まとめ

メーカーのパナソニックは簡易タイプではないマットありの布団乾燥機も引き続き製造しており、こちらはしっかり乾燥できることはもちろん、衣類などの小物も乾かせることをウリとしています。

乾燥能力だけを考えれば、マットなしタイプはマットありタイプには及びません。

しかし、布団乾燥機のマットを布団の間にセットする手間と時間がバカにならないのも確かです。

そんな時間ないよ!という、タイムイズマネーな現代人にとっては、ともかく手軽に布団を乾燥できるマットなしタイプの布団乾燥機の登場はもはや必然だったのかもしれません。

この「FD-F06X1」は、5分で足元を暖めることができるというモードも備えています。「新しいふとん暖め乾燥機」なんて、名乗っちゃったりしているので、もしかすると布団乾燥より、高性能湯たんぽを目指しているという可能性もなきにしもあらずです。

また、この「FD-F06X1」には、下位モデルとして「FD-F06S1」があります。



Panasonic ふとん暖め乾燥機 (マットなしタイプ)

ただ下位モデルといっても、違いは必殺のナノイー発生装置が搭載されていないということと、本体の色だけのようなので、お好みとご予算次第ではどちらでも良いのかもしれません。

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