東芝はグループ連結での売上高が年間6兆円にも達する巨大企業です。
家電製品においては、国内の他の大手メーカーと同様、ありとあらゆる製品に手を出している感がありますが、その中でも掃除機は東芝が独自色を発揮出来ている製品だと思われます。サイクロン型の掃除機に力を入れている様子で、一部のメーカー製品のようにサイクロンをおまけで組み込んでいるのではなく、本気でサイクロンだけゴミを集めようとしているようです(上位モデルでは)。
それでも紙パック式の製品もきちんと揃えているところが、日本メーカーっぽいところかもしれません。
キャニスタータイプ
VC-SG514
(2014年9月発売)→詳細ページ
本体質量が3.2kgと軽量ながら、高性能なサイクロン機構を搭載している「トルネオV」の最上位モデルとなります。2段階のサイクロン機構に加え、拭き取り機能のあるヘッド、操作性の高いグリップとホースで楽に、そしてしっかりと掃除が出来るようです。さらに先端に付けられたライト、見えないゴミを感知するセンサーでゴミの取り残しも防ぐという充実の機能を搭載しています。サイクロン界の王様ダイソンと並ぶ、とまでは言えなさそうですが、有力な対抗馬となりそうな国産サイクロン掃除機です。
VC-SG414
(2014年9月発売)
上位モデルの「VC-SG514」と機能は同じですが、付属品が減っています。しかも、「VC-SG514」の付属品が「伸縮ロングノズル」「ロングブラシ」「洋服布用ブラシ」「ふとん用ブラシ」「すき間ノズル」と多岐にわたるのに対し、この「VC-SG414」の付属品は「すき間ノズル」のみと相当にあっさりとしています。この「VC-SG414」を選択する際には上位の「VC-SG514」との価格差を確認しておく必要がありそうです。
VC-SG314
(2014年9月発売)
メインのサイクロン機構は上位の「VC-SG514」、「VC-SG314」と変わりませんが、ヘッドが「イオンファイバーヘッド」→「イオンカーボンヘッド」に変更となっています。この「VC-SG314」のヘッドも拭き掃除効果が見込めるものとなっていますが、その効果に差があるということなのでしょう。たぶん。ヘッドの重量も上位モデルの方が少し軽いようです。また暗いところを照らすライトもなくなっています。ただ、集塵性能に大きな差は無いので、拭き掃除機能やライトの有無を何ら問題にしない場合は、本体価格の面で有利となる可能性がありそうです。
VC-S214
(2014年9月発売)
サイクロン機構は上位モデルと同等ですが、ヘッドのランクが落ちているようです。上位モデルにある拭き取り機能が無くなり、高さの低い場所を掃除するために床と水平にしてヘッドを動かすことも出来なくなりました。ついでに見えないゴミを感知するセンサー機能もカットされています。
VC-C3
(2013年12月発売)→詳細ページ
「とにかく軽い!」というサイクロン掃除機「トルネオミニシリーズ」です。本体重量は2.3kgしかありません。しかし軽い分、サイクロン機構についてはランクダウンしています。しかも、そのせいでチリ落とし機構が付けられ、定期的にチリ落としをする必要もあります。ヘッドの拭き取り機能やゴミを感知するセンサーもありません。ともかく軽さ重視です。
VC-C3A
(2013年12月発売)
「トルネオミニ」シリーズの下位モデルです。上位にあたる「VC-C3」と比べると、ヘッドがモーター駆動ではなくなった他、消費電力を抑えるアイドリングストップ機能や手元ブラシが無くなっています。
VC-CB8A
(2012年7月発売)
「サイクロン」とは名ばかりで、基本はフィルターでゴミを漉しとるタイプの掃除機のようです。取りたてて特別な機能はなく、静かでもなく、軽くもないという、東芝のサイクロン掃除機の最下位モデルという位置付けを裏切らない仕様となっています。
VC-PG314
(2014年7月発売)
東芝の紙パック式掃除機の最上位モデルとなります。カーボン製の軽量ヘッドやゴミを感知するセンサーやエコモードなど機能と付属品がなかなか充実しています。しかし、やはりサイクロン式の上位機には及ばないようで、拭き掃除機能やヘッド先のライトなどはありません。
VC-PD9
(2014年7月発売)
吸込み仕事率は上位機「VC-PG314」の最大550Wを上回る640Wとなっており、なかなかパワーがありそうです。しかし、除菌効果のあるフィルターが非搭載となり、ゴミを感知するセンサーもカットされています。エコモードもレベルダウンしており、上位機との差はしっかりとつけられている感じです。ただ通常の使用においては、大きな差があるとまでは言えなさそうです。
VC-PD8A
(2014年7月発売)
1つ上のモデルとなる「VC-PD9」と比べると、ヘッドがカーボン製ではない上、自走式ではなくなっています。また、エコモードと手元ブラシが無くなっているので、細かな掃除を手際良くやろうとすると上位モデルとの差を感じてしまいそうです。
VC-PD7A
(2014年7月発売)
1つ上のモデルとなる「VC-PD8A」と比べると、ヘッドのブラシが抗菌ではなく普通のブラシとなっているようです。また「らくわざグリップ」ではなくなっているため、少なくとも「らくわざグリップ」の効果分は操作性が低下していると思われます。
縦型タイプ
VC-Y71D
(2010年12月発売)
縦型タイプの掃除機です。コードレスではありません。吸込仕事率が340Wの強力パワー、本体質量3.9kgの軽さを誇りますが、縦型掃除機の中では優れているということであって、普通の掃除機と比べてしまうと見劣りします。また紙パックを搭載しないサイクロンタイプのの掃除機ですが、高性能なサイクロン掃除機ということでもないので、頻繁なフィルターのお手入れが必須となりそうです。メーカーではフィルターの前にティッシュを挟むことを推奨しているようなので、どうやら本腰を入れてお手入れに取り組むことが必要なレベルだと推測されます。
VC-Y70C
(2010年12月発売)
位置付けとしては同じ縦型タイプの掃除機「VC-Y71D」の下位モデルということになります。違いはヘッドが自走式か、そうでないかということのようです。どちらにしてもかなりベテランの機種となるので、相当気に入らない限りは有力な候補として浮上してくることは難しい感じがします。
ハンディクリーナー
VC-Z100L
(2008年3月発売)
東芝のラインナップの中では異彩を放つ「ハンディクリーナー」という位置付けの製品です。この製品は肩に掛けて掃除をするのが基本のスタイルらしく、それを可能にするべくわずか2.1kgの本体重量となっています。しかし、コードレスというわけではないので移動には制限があります。ただ、コードは長めの6メートルとなっています。しかし、わずかに50Wという下手をすると通常のキャスタータイプの1/10という低パワーの吸込仕事率、そして2008年発売というメーカーからの放置感が大変気になるところではあります。
コードレス
VC-CL100
(2014年2月発売)→詳細ページ
国産サイクロン掃除機として一定の地位を築いた感のある「トルネオ」ブランドのコードレス掃除機です。性能の真っ向勝負ではサイクロンの王様ダイソンのコードレス掃除機に若干劣るかもしれませんが、多彩な機能と操作性という点も含めれば、十分に対抗馬となれるスペックを備えている製品と言えるかもしれません。
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