タイガーの炊飯器ラインアップ(2021年9月)

1970年に発売した炊飯器の「炊きたて」シリーズが2020年に50周年を迎えており、50年間での累計生産台数は実に7,000万台にも及ぶという、炊飯器の老舗メーカー、タイガー魔法瓶の炊飯器ラインアップです。「土鍋で、ごはんは甘くなる」として、「土鍋神話」を掲げています。ただ、最上位シリーズである「土鍋圧力IH」を除けば、実際はそれほど「土鍋」感の無いモデルもたくさんラインアップされているので、「土鍋神話」が絶対ということは無いのだと思われます。

土鍋圧力IH

伝統工芸品「萬古焼」で知られる三重県四日市で作られた本物の土鍋を内釜として採用する高級炊飯器シリーズです。単に内釜が「土鍋」というだけでなく、炊き分け機能なども搭載したハイテク「土鍋」となっています。コストとニーズの兼ね合いだと思われますが、1升サイズのモデルはありません。

土鍋ご泡火炊き JPL-G100

2021年6月発売モデル。価格目安:94,000円くらい。
最大の特徴は内釜が本物の「土鍋」という点ですが、他の「土鍋」モデルにはない多段階の圧力調整機構や、お米の銘柄などに合わせた細かな炊き分け機能、優れた保温機能など、他のモデルとは一線を画している最上位モデルです。数々の賞を受賞している旧モデル「JPL-A100」は「炊きたて50年の最高傑作」とされていましたが、この「JPL-G100」は「炊きたて史上最高傑作」とされて、当然のことながら旧モデルを上回る存在とされています。具体的には外気を取り込むポンプ機構が改良されたことで、水分コントロール能力が上がっているようです。プチ進化という理解で問題なさそうです。


炊き技は進化する

土鍋ご泡火炊き JPH-J100

2021年6月発売モデル。価格目安:73,000円くらい。
本物の土鍋を内釜として採用している「本土鍋」モデルです。最上位モデル「JPL-G100」と比べてしまうと、本体内部の加熱機構「土かまど」が無かったり、炊き分け機能が少なかったりと見劣りする要素が多くありますが、一般的に考えれば、「土鍋」というプレミアムな内釜を持ち、それなりの機能を備えている十分にハイクラスな炊飯器と言えるでしょう。


土鍋ごはんで毎日、ご褒美ごはん。「土鍋ご泡火ほうび炊き」

土鍋ご泡火炊き JPJ-G060

2020年12月発売モデル。価格目安:67,000円くらい。
本物の土鍋を内釜として採用している「本土鍋」炊飯器の3.5合モデルです。サイズは小さいですが、可変圧力機構や本体内に組み込まれた「土かまど」構造など、炊飯能力に関しては最上位モデル「JPH-J100」にも匹敵する高級志向モデルとなっています。


本物のおいしさを 本物の土鍋で。「土鍋ご泡火炊き」が小容量サイズにも対応

圧力IH

内釜は土鍋→金属素材へとランクダウンしていますが、蓄熱性や遠赤効果が期待できる「土鍋コーティング」を施すことで加熱効果を高めています。炊きあげ時と炊きあげ後で掛ける圧力を変化させることの出来る「可変圧力」のモデルと通常の「圧力」モデルに分かれています。

ご泡火炊き JPI-G100/G180

2021年6月発売モデル。
「可変圧力」モデルです。内釜の外側と内側の両面に「土鍋コーティング」を施し、さらに釜の形状や加工を変更することで沸騰時に細かな泡立ちが多くなるように改良されています。炊飯メニューも豊富ですが、炊き分け機能はありません。最上位モデルにも搭載されている「圧力洗浄コース」が新しく搭載されていて、炊飯器に付いたニオイを除去する効果が期待できそうです。

5.5合炊き「JPI-G100」価格目安:50,000円くらい。

1升炊き「JPI-G180」価格目安:54,000円くらい。

いつも炊きたての幸せ

JPI-H100/H180

2021年6月発売モデル。
「可変圧力」モデルです。内釜の両面に「土鍋コーティング」が施されていますが、上位モデル「JPI-G100/G180」と比べると、内釜の構造は9層→5層へとランクダウンしています。炊飯メニューについてはそれほど見劣りしませんが、お手入れの「圧力洗浄コース」はカットされています。

5.5合炊き「JPI-H100」価格目安:48,000円くらい。

1升炊き「JPI-H180」価格目安:51,000円くらい。

土鍋の蓄熱性を再現。少量でもしっかり旨みを閉じ込めた炊きあがりに

JPK-S100

2021年7月発売モデル。価格目安:36,000円くらい。
炊きあげ時にのみ圧力を掛けるノーマル「圧力IH」の5.5合炊きモデルです。5層構造の内釜に「土鍋コーティング」は施されていますが、上位モデルと比べると釜の厚さが3mm→2mmへと少しだけ薄くなっています。ただ、「お弁当」や「ケーキ」などバラエティに富んだ炊飯メニューを搭載しているほか、色々な料理を炊飯器で行ってもニオイや汚れを取り除きやすい「圧力洗浄コース」を備えていて、使い勝手の良さが目立つ仕様となっています。


毎日のおいしいごはんから無水調理まで!多彩なメニューで忙しい毎日を応援

JPK-T100/T180

2021年7月発売モデル。
炊きあげ時にのみ圧力を掛けるノーマル「圧力」モデルです。内釜に「土鍋コーティング」は施されていますが、上位モデルよりも簡単な3層構造となっています。ニオイや汚れを取り除きやすい「圧力洗浄コース」を備えているなど、機能的には同系統モデルの「JPK-S100」とほぼ共通ですが、炊飯メニューはわずかに少なくなっています。

5.5合炊き「JPK-T100」価格目安:33,000円くらい。

1升炊き「JPK-T180」価格目安:37,000円くらい。

毎日のおいしいごはんから無水調理まで!

JPA-X100

2021年1月発売モデル。価格目安:42,000円くらい。
5.5合炊きの「可変圧力」モデルです。「土鍋コーティング」が施された5層構造の内釜など「圧力IH」モデルの中でも上位に位置する仕様となっていますが、最大の特徴はアプリを通じたネットとの連携機能を備えた先進モデルだということでしょう。お米の銘柄に合わせた炊飯プログラムをダウンロードできるほか、炊飯の予約などの遠隔操作を行うことも出来ます。


季節や銘柄に合わせておいしさも進化

ご泡火炊き JPD-G060

2020年12月発売モデル。価格目安:42,000円くらい。
「圧力IH」の中で唯一となる少量3.5合炊きのモデルです。しかし、「可変圧力」だったり、両側に土鍋コーティングが施された9層構造の内釜や、お手入れに便利な「圧力洗浄コース」など、その仕様は「圧力IH」の最上位モデルとほぼ同様のものとなっています。


こだわりの炊きわけと内なべの進化で小容量で土鍋ごはんに迫るおいしさ

IH

JPW-A100/A180

2021年9月発売モデル。
「土鍋コーティング」が施された3層構造の内釜を搭載しています。パン、ケーキなどを含む豊富な調理メニューを備えていて、毎日お手入れするパーツも内釜と内ぶたの2点だけで、内ぶたは食洗器での洗浄に対応しているなど、使い勝手重視のモデルとなっています。

5.5合炊き「JPW-A100」価格目安:29,000円くらい。

1升炊き「JPW-A180」価格目安:32,000円くらい。

おいしいごはんも、調理も、お手入れも

JPW-B100/B180

2021年9月発売モデル。
同じ「IH」モデルの「JPW-A100/A180」とよく似たモデルですが、内釜に「土鍋コーティング」が施されていません。わずかですが炊飯メニューも少なくなっている、ちょこっとランクダウンモデルです。

5.5合炊き「JPW-B100」価格目安:23,000円くらい。

1升炊き「JPW-B180」価格目安:27,000円くらい。

多彩なメニュー搭載で”毎日使い”にこだわったハイバリューモデル

JKT-L100/L180

2020年6月発売モデル。
内側に「土鍋コーティング」が施された3層構造の内釜を搭載しています。付属の「クッキングプレート」を使ってごはんと同時におかずも作ることが出来る「タクック」仕様の炊飯器です。

5.5合炊き「JKT-L100」価格目安:17,000円くらい。

1升炊き「JKT-L180」価格目安:30,000円くらい。

目指したのは土鍋ごはんのおいしさ。さらに、付属のクッキングプレートを使えばごはんとおかずの同時調理もできるマルチクック炊飯器

JPF-A550

2018年8月発売モデル。価格目安:21,000円くらい。
3合炊きの小容量モデルながら、内釜は土鍋系の「土鍋コーティング」で、炊飯メニューも豊富なハイスペックモデルです。


忙しい毎日に冷凍ごはん&15分時短調理メニューで自炊の手助け

マイコン

JAJ-G550

2019年12月発売モデル。価格目安:9,000円くらい。
3合炊きの小容量サイズでありながら、ごはんとおかずの同時調理が可能となっていて、カラフルでポップな外観と、まさに一人暮らし、二人暮らし向けのモデルと言えるでしょう。


「tacook(炊く)+(クッキング)」でごはんと一緒におかずも完成!「冷凍ご飯」メニューの搭載でさらに時短調理が可能に

JBH-G102/G182

2019年12月発売モデル。
現行ラインアップ中、マイコン式で唯一の小容量サイズではない通常サイズのモデルとなります。仕様的には、機能よりもコスト重視であることは間違いありません。

5.5合炊き「JBH-G102」価格目安:8,000円くらい。

1升炊き「JBH-G182」価格目安:10,000円くらい。

ふっくらおいしいごはんが炊ける「黒遠赤厚釜」採用。シンプルでわかりやすい操作性!

JAI-R552

2019年12月発売モデル。価格目安:9,000円くらい。
3合炊きの小容量モデルという以外には特別な機能を持たないコスト重視のモデルです。


コンパクトな3合炊きの小容量タイプ。ひとり暮らしのお部屋にもぴったりです

その他

電子ジャー JHG-A110/A180/A270

炊きあがったごはんを保温するだけの保温ジャーです。

6合タイプ「JHG-A110」価格目安:6,000円くらい。

1升タイプ「JHG-A180」価格目安:7,000円くらい。

1升5合タイプ「JHG-A270」価格目安:8,000円くらい。

炊きたてのおいしさを保つ、電子のおひつ

ジャー炊飯器 JCC-2700

2002年5月発売モデル。価格目安:23,000円くらい。
大容量、1升5合のごはんを炊くことが出来るという以外にはとりたてて特徴の無いビッグサイズモデルです。


大家族や業務用にもおすすめの、たのもしい一升5合炊き

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