タイガーの「土」づくしな炊飯器

タイガー THE炊きたて JKX-S100

「本物の土鍋と土かまどを組み込んだ、ただ一つの炊飯器」

だそうです。


タイガー 土鍋圧力IH炊飯ジャー THE 炊きたて JKX-S100-KM マットブラック(5.5合)

かまどを内蔵してしまった炊飯器

本物の「土鍋」と「土かまど」。
「土」づくしです。

かまどで炊いたお米はおいしいとよく言われますが、それなら「かまど」を炊飯器の中に作ってしまえ、という発想のようです。
豪快です。

「土鍋」の厚さは最大約5.2mm。
これも十分ぶ厚いですが、さらに本体に組み込まれた「土かまど」の厚さが最大約4.5mm。

表面に塗る釉薬も工夫され、昨年モデルと比較すると遠赤放射率が約23%向上しているのだそうです。

、、、遠赤放射率?

よく分かりませんが、連続沸騰の性能がアップすることで、ともかくおいしいご飯が炊けるということのようです。

「土」だけ、でもない

「土」尽くしであるこの「JKX-S100」ですが、何と釜の中を加圧することが出来る「圧力炊飯器」です。普通の「かまど」には決して出来ない芸当です。

最大1.25気圧で炊くことでお米の弾力を引き出し、炊き上げ後半には1.05気圧まで一気に減圧することで、しっかりとしたごはん粒に仕上げるのだそうです。炊き上げる時の釜の外側の温度は300℃。メーカーいわく「圧倒的な」高温なんだそうです。

なかなか強力な感じです。

そして、炊飯器に研いだお米をセットした後、炊飯開始までお米に吸水させる時間を設定することが出来ます。おいしいお米を炊くには季節に応じてしっかりと吸水させるのも大きなポイントのようです。もちろん吸水をさせ過ぎると炊き上がりが水っぽくなってしまうらしいので、吸水時間が設定出来るというのはなかなか便利です。

まとめ

この「JKX-S100」は機能的な特徴はそれほど多くありません。

「土鍋&土かまど」でもって「圧力調整」しながら炊く。

この製品の特徴は、ここに集約されるようです。

パナソニックの自称最高傑作炊飯器「SR-SPX103」のようにハイテク機能満載という感じは正直言ってありません。

「土」づくしなだけに、ちょっと地味な製品かもしれません。

しかし、「土鍋」を「おひつ」としても使用できるよう専用の「フタ」が付属して来るところなどは、地味ながら何となくじんわりと来ます。

消費電力や炊飯時間などが特に優れているということはありませんが、特別劣っているということもありません。

消費電力を抑える「エコ炊きメニュー」があり、初期設定はそちらになっているようですが、火力を抑えるという「エコ炊き」がこの「土鍋&土かまど」にとって望ましい炊き方かどうかというと微妙な感じもします。

「土鍋&土かまど」の蓄熱性能のおかげで、「おこげ」はつきやすいですが、「おこげ」が付き過ぎるという懸念もあります。まあ、何しろ「かまど」なので致し方ないところです。

機能は少なくても良いから、自然に炊いた感じのご飯が食べたい。

という場合には、普通に良さそうな炊飯器と言えそうです。

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