シャープ 掃除機ラインアップ(2015年11月)

シャープペンシルから始まり、家電全般を取り扱うまでに至った国内有数の総合家電メーカー、シャープの製品ラインナップです。

液晶やプラズマクラスターに代表されるように、一芸で一点突破をゴリ押ししてくる印象がありますが、それはそれだけ自社技術に自信があるということの裏返しなのかもしれません。ただ残念なことに、掃除機においては今のところ革新的な技術は開発されていないようです。

キャニスタータイプ

EC-VX700

(2015年モデル)→詳細ページ


新開発「一毛打尽ヘッド」を搭載した現行サイクロン掃除機の最上位モデルです。新搭載「パラレルフローサイクロン」により、チリ落とし機構が不要になっています。水洗い出来るヘッドに加え、高性能の排気フィルター、豊富な付属品とランクアップしていることが分かりやすくなっています。

EC-LX700

(2015年モデル)


最上位モデル「EC-VX700」と比べると、ヘッドの自走パワーアシスト力と排気フィルターがランクダウンしている他、ダストカップ内でゴミを圧縮する機能と、静音で運転する「ナイトモード」が省かれています。布団も掃除出来る「2WAYベンリヘッド」も付属しません。しかし、掃除機としての本質的なな機能に関しては最上位モデルに引けを取らないセカンドモデルです。

EC-PX700

(2015年モデル)


このモデルは「一毛打尽ヘッド」ではなく、従来型「自走パワーヘッド」を搭載しています。当然のことながら相対的に「毛」を取る能力は低下していると考えられます。またヘッドを洗うことも出来ません。しかし、サイクロン機構は新型「パラレルフローサイクロン」なので、チリ落としは不要です。外観は昨年モデル「EC-PX600」と酷似しています。

EC-PX600

(2014年モデル)


1つ上位のモデルにあたる「EC-PX700」とはサイクロン機構の名前が「パラレルフローサイクロン」→「2段階遠心分離サイクロン」とランクダウンっぽい感じになっていますが、サイクロン機構の性能自体はほとんど同じだと思われます。製品の外観もスゴく似ているので、店頭でチェックする際には型番までしっかりと見ないといけないかもしれません。ただ、あまりに似ているので、ひょっとすると、違う方を選んでも分からなかったりしそうです。

EC-FX60T

(2014年モデル)


ワンランク上にあたる「EC-PX600」と比べると、ヘッドがモーター駆動ではなくなっています。さらにエコ機能やアイドリングストップ機能などのハイテク機能がカットされていますが、サイクロン機構は共通です。

EC-QX310

(2012年モデル)


「めちゃ軽ボディ2.4kg」となっており、相当な軽量化が図られています。サイクロン機構はあまり高性能という感じはしませんし、ゴミの集塵容量も少なく、運転音も小さくはありません(約57〜64dB)。しかし、ともかく軽さ一本勝負が可能な製品です。

EC-CT12

(2011年モデル)→詳細ページ


「ラクラク操作でお手入れもカンタン」というキャッチコピーからはいかにも下位モデルという雰囲気が漂います。実際、機能面での大きな特長は無く、あまり性能の高くないサイクロン機構+チリ落とし機構のある掃除機ということのようです。

EC-KP7T

(2007年モデル)


すっかり日陰者扱いとなってしまった感のある「紙パック」タイプの掃除機です。紙パックが悪いということはないと思われるのですが、立場上からか高価な機能は一切搭載されていません。一応この「EC-KP7T」にはから拭き効果があるブラシが装着されているようです。

EC-KP7F

(2007年モデル)


紙パックタイプの下位モデルです。「軽量コンパクト」となっていますが、単にそれは搭載されている機能が少ないということの裏返しではないかという感じさえします。「EC-KP7T」とは異なり、から拭き効果のあるブラシは搭載されておらず「一般床用」ヘッドとなっています。「一般床」が何を指すのか、掃除出来る床が他の掃除機と違うのかは不明ですが、おそらく大きな意味はないと思われます。

EC-KL10F

(2012年モデル)


キャニスター型掃除機ラインナップの最後を占めるのが、「紙パックを使わない”紙パックレス”掃除機」です。紙パックを使わず、性能も良いなら最高じゃないか!という感じがしますが、もちろんそんなことはありません。「紙パックレス」というのは、吸込んだゴミを直接ダストボックスに入れていくという単純極まりない構造です。ホースでゴミ箱にゴミを吸い取って行くという印象でしょうか。ゴミの圧縮とかそんな細かい話には鼻から興味はありません。本体にはオンとオフのスイッチがあり、電源コードは巻き取ってくれるようです。これで十分ということなのでしょう。ひょっとすると「サイクロンレス掃除機」という言い方も可能かもしれません。

縦型タイプ

EC-ST20

(2011年モデル)


あくまで「縦型掃除機」で「コードレス」ではありません。手元にスイッチが付いていたり、アイドリングオフ機能があったりはしますが、サイクロン機構は簡易的な物の上、本体重量も3.7kgと軽量タイプのキャニスター型掃除機と大きな差はありません。どうしても縦型掃除機が良いという方向けの製品かもしれません。

コードレス掃除機

EC-SX310

(2015年モデル)→詳細ページ


「フリード2」という名称はなぜかそれほど強調されていない感じのするコードレスのサイクロン掃除機です。当然のことながら、昨年登場した「フリード(EC-SX200)」の後継モデルということになります。本体重量は約2.1kgと昨年モデルから100gとわずかではありますが軽量化が図られたうえ、手にかかる重さを約40%削減するという「マジックバランス」により、重量分以上に軽やかに扱えるようになったという触れ込みです。ヘッドの自走力も昨年モデル「EC-SX200」の4倍となっており、おまけにふき掃除効果のあるヘッドは水洗いすることも出来るように変更されています。もはや完全に昨年モデルを叩きのめす仕様となっていて、ひょっとして昨年モデルがそれほどでもなかったのかもしれないという疑いさえ生じてきてしまいそうです。

EC-SX210

(2015年モデル)→詳細ページ


「EC-SX310」と同じ「フリード2」ですが、ヘッドの自走パワー、拭き掃除効果、排気フィルターなどがランクダウンした下位モデルとなります。ヘッドの水洗いも出来ません。それでも、マジックバランスにより扱いやすいということなので、昨年モデル「EC-SX200」よりは優位に立っていると思われます。

EC-SX200

(2014年モデル)→詳細ページ


スティックタイプのサイクロン掃除機、初代「フリード」です。充電池を簡単に取り外して電池だけで充電をすることが出来たり、急速80分の充電で最長約20分使用が出来るなど使い勝手が良いうえに、床面検知センサーやアイドリングストップ機能も付いている、なかなかのハイテクモデルでしたが、新モデルが投入された現在では残念ながら大きな魅力とはなりません。価格との兼ね合い次第では選択の候補に上がるかもしれませんが、初代としての役割は終えた製品ということになりそうです。

ふとん掃除機

EC-HX100

(2015年モデル)


温風を吹き付けてダニを剥がしやすくした上で吸い込むという「太陽と北風」を合わせたようなコンビネーション攻撃が可能なふとん掃除機です。あまり前面には出されないですが「コロネ」という愛称もあります。吹き出す温風はモーターの熱を利用するのでヒーターが不要となっていて、ちょっとエコな感じがしますが「温風」とは要するに「排気」のことだと知ってしまうと、排気でふとんを温めることに若干のためらいを覚えてしまいそうです。おまけにこの「コロネ」のサイクロン機構はそれほど高性能ではなさそうなところがまた気がかりだったりします。

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