決して悪目立ちすることのないのシンプルなスクエア型が受け継がれています。
ミスティホワイト↓
クリスタルブラウン↓
この「FE-KXR07」は、極めて完成度の高いパナソニックの気化式加湿器です。
どのくらい完成度が高いかというと、旧モデルとなる「FE-KXP07」に何も手を加えず、型番を変更すれば新製品として通用してしまうくらいの完成度の高さです。
しかも、デザインについても究極に完成度が高いためか、2018年度発売の「FE-KXR07」は、思い切って昨年モデル「FE-KXP07」と全く同じカラーリングで発売される運びとなったようです。
このため、この「FE-KXR07」の型番部分を隠されてしまったりすると、旧モデル「FE-KXP07」と見分けることは、普通の人間にはおそらく不可能でしょう。
しかし幸いなことに、旧モデル「FE-KXP07」は、なかなか優れた加湿器です。なので、それを引き継いでいるこの「FE-KXR07」も自動的になかなか優れている加湿器ということになります。
まず、この「FE-KXR07」は、「強」モードでの加湿量が700ml/h、30分限定の「お急ぎ」モードでは800ml/hとなっていて、一般家庭で使用する分には十分なパワーがあります。
そして、消費電力はというと、30分限定の「お急ぎ」でも18Wにしかなりません。
高い加湿力に、低い消費電力という気化式加湿器の長所を存分に発揮しています。
さらにセンサーに基づく自動運転で、湿度60%前後を目標にして運転調整をしてくれますし、60〜65%の高めの湿度を目標とする「のど・肌モード」、就寝時用に運転音を抑える「おやすみモード」などもあり、単にパワーが強いだけでなく、使い勝手も良い製品となっています。
平らでお手入れのしやすい加湿トレーや、手首まで入る水タンクなど、水に濡れる部分を清潔に保ちやすいような配慮もされています。
フィルターのお手入れは多少の手間となりますが、使用時間に応じてお手入れ時期を教えてくれるランプも付いていますし、メーカー自家製のイオン兵器「ナノイー」を使って、フィルター部分に「ナノイー」を充満させてフィルターを清潔に保ちやすいようにする機能も備わっています。
うん、確かになかなか優れています。
しかしもちろん、これらの優れているポイントは、全て旧モデル「FE-KXP07」と同じです。
、、、。
今シーズンは特に新しい機能も無いけど、新製品を出さないわけにもいかないし、いいや!型番だけ変えて出荷!
みたいな思い切りの良すぎる決断がなされているのじゃないかと部外者は勘ぐってしまうわけですが、この「FE-KXR07」を作っているのは、ジャパン家電の最後の砦であるパナソニックです。
「A Better Life , A Better World」を標榜し、進化し続けるパナソニックにとって、意味もなく旧モデルと同じ製品を作り出してしまうことはあり得ないことですたぶん。
なので、この「FE-KXR07」が、まるで型番だけ違うような感じで登場したことに、何かしらの「Better」な意味がある可能性を全否定することはできません。
その可能性として、工場に新しい型番貼り換えマシーンが投入されたので使ってみたとか、在庫製品の回転状況を調査しているとか、まあ要するに分からないのですが、ひょっとすると、メーカーが今回も全力で新製品を開発してみた結果、期せずして旧モデルと全く同じ製品に行き着いてしまった、という劇的な展開だったということもあり得るわけです。「Better」を追求し続けて、ついに「Best」にたどり着いたというハッピーエンドです。
、、、。
その場合でも、結局同じ製品なら、同じ型番にしておいて、どうしても必要なら何か1文字足すくらいにしてくれた方がベターなような気がするのですが、進化を続けていくためには色々な事情もあるということなのでしょう。
■FE-KXR07のスペック
発売 | 2018年9月 |
適用床面積 | プレハブ19畳/木造12畳 |
加湿量 | 150→330→500→700→800ml/h |
連続加湿時間 | 約6時間 |
消費電力 | 3→5.5→8→13→18W |
運転音 | 15→22→31→39→44dB |
サイズ | 高さ375×幅375×奥行186mm |
重さ | 約5.2kg |
タンク容量 | 約4.2L |
フィルター交換(フィルター価格) | 約10年(4,500円) |
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