納得の最安値、ただのルンバ。iRobot「ルンバ643」とアマゾン限定「ルンバ642」

ロボット掃除機の代名詞、ルンバの廉価版モデルです。



この「643」を含む「600シリーズ」の上位モデル「690」はカットされる方向らしく、公式サイトからは既に購入することが出来なくなっています。

これには、新たに投入された、ルンバの戦略モデル「e5」の存在が影響していると思われます。

「e5」は、かつての上位モデル並の清掃能力と、新しいWi-Fiを経由した遠隔操作機能、さらに新しいバッテリーとダストボックスを備えているモデルです。しかも、それでいて価格が抑えられているという、ライバルメーカーからすると脅威でしかないキラーモデルです。

本来「e5」は、「890」に代表される上位系シリーズだった「800シリーズ」に代わる存在のはずですが、高性能で低価格という破壊力は、ライバルメーカーの製品だけでなく身内のモデルにも作用しています。

その被害者(?)が、カットされる(たぶん)ことになった「600シリーズ」の上位モデル「690」です。

「690」は、旧世代のゴミ吸引方法を搭載している廉価版の「600シリーズ」に、Wi-Fi経由の遠隔操作機能が搭載された、「廉価版Wi-Fi対応モデル」という位置付けでした。

しかし、「690」を「e5」と比べると、 Wi-Fi 連携機能は「e5」とかぶっていて、 清掃能力は「e5」より劣っていて、バッテリーとダストボックスにも差があります。そして致命的なのが「690」が「e5」と大して値段が変わらないということでしょう。

機能と価格を見比べた上で、「e5」より「690」を選ぶ人は相当なこだわりの持ち主というか、現実的にはほとんどいないと思われます。

なので「690」はカット。まあ当然でしょう。

では「600シリーズ」の下位モデルであるこの「643」は、なぜ残っているのでしょうか?

ズバリ。

「e5」より安いから。

これに尽きます。

オフィシャル価格で5万円前後の「e5」に対し、この「643」は4万円前後です。

その差1万円です。

これはデカい。

もちろん、機能を比べれば「600シリーズ」の上位モデル「690」でも及ばない「e5」に、「600シリーズ」の下位モデルである「643」が敵うはずもありません。

「643」は、旧世代のゴミ吸引方法を搭載した廉価版モデルな上に、Wi-Fi経由の遠隔操作機能もありません。現行のルンバのラインアップ最低価格モデルだけあって、機能も最低レベルなのです。

しかし。

旧世代といっても、「643」に搭載されているゴミ吸引方法「3段階クリーニングシステム」が全く使えない仕組みなのかというと、そんなことはありません。5年ほど前までは、ルンバにおいても主流となっていた仕組みなのです。

ともかく安くルンバを手に入れたい!

という場合には、必然的にこの「643」が候補として浮上してくることになります。

ちなみにこの「643」は、2018年8月発売モデルとなっていますが、以前に発売されていた「641」、そしてアマゾン限定モデル「642」との違いは本体カラーだけです。

既にカットされている「641」を入手することは難しくなってくるかもしれませんが、価格次第では、アマゾン限定モデル「642」の方がベターということは十分にありそうです。

アマゾン限定モデル「642」↓


■ルンバ643のスペック

サイズ最大幅340×高さ92mm
重さ約3.6kg
集じん容積-
稼働時間最大60分
稼働面積-
充電時間約3時間
バッテリー寿命-
乗り越え可能な高さ約2cm