Wi-Fiはオマケかもしれないけど、やっぱり有力なロボット掃除機。iRobot「ルンバ890」

現行ルンバの2番手シリーズ「800シリーズ」をベースとして、さらにWi-Fi対応機能を搭載したモデルがこの「890」となります。



iRobot ロボット掃除機 ルンバ890 R890060

Wi-Fiに対応すると、どんな良いことがあるのでしょうか?

専用アプリを利用することで、例えば、外出先からこの「890」に掃除を始めさせることが出来ます。例えば、掃除のスケジュールを設定することが出来ます。そして例えばアプリを入れたスマホをリモコンのようにして「890」を動かすことが出来ます。

、、、。

うん、微妙です。

別に外出先からルンバを始動させなくても、外出するときに直接スタートボタンを押せば良いだけのような気もします。もちろんスタートボタンを押し忘れて外出してしまったときには便利なのでしょうが、もともとルンバは全知全能ではないので、ルンバをスタートさせる前に障害になるようなものが無いか確認しておく必要もあります。ルンバがどんな状況か分からない場合にルンバをスタートさせることにはためらってしまうことになりそうです。

シリーズの登場の初めからWi-Fi対応している最上位シリーズ「900シリーズ」の場合はマッピング機能が付いているので、同じアプリを利用しても、ルンバが掃除した場所を地図として表示させることが出来たりしてちょっと便利そうなのです。

単にルンバをスタートさせるだけくらいなら、Wi-Fi対応なんていらないよ。

と言いたくなるところですが、実はこの「890」の場合、掃除のスケジュール設定をするためにはアプリを利用しなければならないことになっています。

なにしろ、Wi-Fi対応していない旧「800シリーズ」の場合は、本体にスケジュール設定用のボタンがあったのですが、新しい「890」にはそのボタン自体がありません。なので、毎週決まった時間にルンバを作動させたい場合は、Wi-Fiに接続させておくことが必須となるのです。

ちなみにアプリ経由でスマホなどをリモコンとして使う機能についても、旧「800シリーズ」の場合は純正のリモコンが付属して来ましたが、この「980」にはリモコンが付属して来ないので、「980」をリモコン操作したい場合もWi-Fi接続は必須となります。

、、、。

まあ、この「890」も普通に使う分には別にWi-Fiに接続しなくても問題ないのですが、「890」の能力をフルに活用するためには無線LANの設定が必要となるということは注意しておく必要があるでしょう。

Wi-Fi対応以外については、この「890」は旧「800シリーズ」の能力を受け継いでいます。

最上位の「900シリーズ」と同じ「AeroForceクリーニングシステム」を搭載していて、特殊素材のローラーがゴミを浮き上がらせて吸引していきます。センサーを使ってゴミの多い場所は念入りに掃除をしてくれたり、ルンバに入って欲しくないエリアを設定出来たりします。もちろん「ルンバ」の特徴である、様々な動作を選択する状況判断能力は引き継がれています。

旧「800シリーズ」と比べたときに、どうしてもこの「890」にしなければならない理由はほとんど無いと思いますが、逆に旧「800シリーズ」の実績があるだけに、ロボット掃除機としての基本的な性能には信頼性があるとも言えます。無線LAN環境が既に設定されていたりして、ルンバがWi-Fi対応していることに大きな利便性を感じる場合は、この「890」が有力な候補となってくることは十分にあり得るでしょう。

■ルンバ890のスペック

サイズ最大幅353×高さ92mm
重さ(バッテリー含む)約3.8kg
集じん容積-
稼働時間最大60分
稼働面積-
充電時間約3時間
バッテリー寿命充電回数:数百回以上
乗り越え可能な高さ約2cm