爆発的なパワーを備えたアイリスオーヤマの加湿器

アイリスオーヤマ SSH-1000Z

驚きの加湿量1000ml。

しかもハイブリッド式。

さらにサーキュレーターが付いていて、おまけにマイナスイオンも放出してしまうというテンコ盛り型加湿器です。


アイリスオーヤマ 強力ハイブリッド加湿器 SSH-1000Z-S

ヒーター+超音波式。斬新な組合せが侮れない

この「SSH-1000Z」はハイブリッド式の加湿器となっていますが、ヒーターと超音波式という組合せのハイブリッドです。加湿器では、ヒーター式と気化式のハイブリッドが主流なので、これは珍しいのではないでしょうか。

このハイブリッドは、ヒーターで温めた水を、超音波振動装置で霧状にして吹き出すという仕組みです。ヒーターによる加熱をアシストとして利用するという点では、ヒーター式と気化式のハイブリッドの場合と同じです。

「ハイブリッド」とされていますが、実際はメイン「超音波式」+おまけ「ヒーター」と言えるでしょう。

しかし!

ほぼ超音波式の加湿器だからと言って、決して侮れません。この「SSH-1000Z」の加湿量は、なんと最大1000ml/hにも達するのです。

1000ml/h、、、。

これは相当なハイパワーです。適用畳数も当然のことながら、木造17畳、プレハブ28畳とパワーに応じた広さとなっています。

さらに、決してパワーだけというわけではなく、温度&湿度センサーも搭載しており、部屋の温度、湿度に合わせて運転を調整する自動運転機能も備えています。ヒーターを使用するために、消費電力は243/250W(50/60Hz)と高めですが、加湿量の大きさを考えれば、抑えられている方と言えなくもありません。運転音も小さく、最小で約32dB、最大でも約39dBと比較的静かです。このあたりは、基本超音波式という点がメリットとなっていそうです。

さらに、本体にサーキュレーターが組み込まれていて加湿効果を高めています。ついでにマイナスイオンも放出してしまうという、多機能な製品となっており、加湿器としての性能はなかなか期待出来そうな感じです。

もしかして、加湿量が多過ぎたりして、、、

基本性能を見ると期待出来そうな、この「SSH-1000Z」ですが、気になるところもあります。

この「SSH-1000Z」は、基本超音波式の加湿器なので、当然のことながら超音波振動を利用して水を細かな霧にして吹き出しています。完全に水分を気化させるスチーム式や気化式との違いはここにあります。

細かいと言っても、霧は空気よりはだいぶ大きく重たいので、本体周辺部に漂いがちです。超音波式加湿器で長時間連続運転していると、本体周辺が濡れてしまいやすいのはこのためです。

ましてや、この「SSH-1000Z」の加湿量は最大1000ml/hにも達します。1時間ごとに牛乳パック1本分の水を部屋に撒いたとき、その水分が本体の周辺に留まってしまったら、、、と考えると、これはかなりスリリングな事態です。

ここで、この「SSH-1000Z」に搭載されたサーキュレーターの出番となるわけです。サーキュレーターの風で霧を吹き飛ばして、部屋中に拡散することが出来れば問題ありません。

しかし、取扱説明書には気になる記述があります。

「加湿量が多いため、台などに載せると、霧柱で天井が濡れる場合があります」

この製品は床に置いて使用すること、という説明に付いている注意がこれです。

床に置くのはOK。

けど、台に載せると天井が濡れるよ。

というのです。

、、、。

それって、床に置いたとしても、かなりギリギリな感じなんじゃないの?という気がしてしまいます。

そして「霧柱」という言葉。

加湿器の説明というより、ずっと大自然的な響きとイメージがする雄大な言葉です。

加湿器の真上に霧の柱が立ち、天井を濡らしてしまう、、、。

加湿量多過ぎだよ!

と言うべきなのか、

サーキューレーター効いてないよ!

と言うべきなのか、ちょっと迷うところです。

いずれにせよ、この「SSH-1000Z」を使用している時には、天井にも目を配っておく必要がありそうです。

超音波式の宿命=念入りなお手入れは欠かせません

また、この「SSH-1000Z」はハイブリッド式の加湿器ですが、超音波で水分を放出する以上、他の超音波加湿器と同じく「お手入れ」のことを忘れてはいけません。

この「SSH-1000Z」は除菌効果のある銀ユニットをトレイの下部に装着していて、さらに水をヒーターで加熱して使用するために、衛生面にも配慮されている雰囲気はあるのですが、それで万全ということではなさそうです。

タンクやノズルなどの通常の水回りの清掃の他、2週に1度、排水ポンプで本体内部の水を排出する必要があります。

排水ポンプは付属しているので、特に何か準備するわけではありませんが、正直ちょっと面倒くさそうです。

本体の構造上、トレイ部分をガシャガシャと水洗いをすることも出来ないので、清潔さを保つのには少しばかり気合いが必要でしょう。超音波式で無ければお手入れが不要なのかというと、決してそんなことは無いわけですが、水を直接吹き出すという仕組みである以上、超音波式の加湿器は、より注意をしなければならないということも確かなので油断は大敵です。

まとめ

多少の弱点はあるといえども、1000ml/hのパワーは魅力であることに違いはありません。しかも8リットルの巨大タンクを搭載しているので、最大加湿量でも連続8時間の運転が可能となっています。

ともかく、暮らしにうるおいが欲しい!
手段は問わない!

という方にとっては、うってつけの製品かもしれません。

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