低価格なりの高機能。アイリスオーヤマの炊飯器「RC-MA50」

低価格がウリであるマイコン式の炊飯器です。

アイリスオーヤマ 炊飯器 マイコン式 5.5合 RC-MA50-B


この「RC-MA50」は、1万円を切るという低価格が最大の魅力です。そして、メーカーのアイリスオーヤマも低価格製品に大きな強みを持っています。

低価格に強いメーカーの低価格モデル。

そこに特別な何かを期待しようというのは、ちょっと欲張りではないかという気がするのも当然です。

しかし！

実際、この「RC-MA50」は単に低価格なモデルではないのです。

何しろ、この「RC-MA50」には5つの炊飯メニューがあります。

普通の「白米」以外に、「無洗米」「炊き込み」「おかゆ」「玄米」を炊き上げることが出来るのです。

さらに「炊飯」以外にも、シチューやカレーなどの「煮込み」があり、付属してくる「蒸しプレート」を使えば、蒸し料理も出来るという多機能ぶりなのです。

そして驚いたことに、この「RC-MA50」は、米の銘柄別に炊き方を調整することも出来るのです。

その数、なんと31種類！

まあ、実際は31種類のお米を6種類の炊き分け方に分類しているので、6通りの炊き分けという方が正確なのかもしれませんが、31種類のお米の銘柄に対応していることは間違いありません。

この多機能ぶりが、この「RC-MA50」が単なる低価格モデルとは一線を画している理由です。

といっても、ここで言う単に低価格なモデルとは、要はご飯が炊ければ良いんでしょ、みたいなモデルを指します。

期待を高め過ぎるのは禁物です。

例えば、象印の最上位モデル「NW-KA10」には、通常の「白米」以外に16種類もの炊飯メニューがある上、通常の「白米」も5通りに炊き分けられます。そして、お米の銘柄別の炊き分けは出来ませんが、好みにあわせて121通りもの食感調整が可能となっています。

タイガーの最上位モデル「JPG-X100」も、お米の銘柄ごとの炊き分けには対応していませんが、「白米」の他、「麦」も含む11種類の炊飯メニューがあり、ご飯の仕上がりも5段階で調整が出来ます。

そして、銘柄ごとの炊き分けを得意とするパナソニックの最上位モデル「SR-VSX108」に至っては、50銘柄のお米別の炊き分けが可能で、さらに3種類の食感に調整も出来ます。炊飯メニューも「白米」以外で13種類あります。

多機能といっても、上には上がいるのです。

そもそも、この「RC-MA50」はマイコン式だというのに、象印「NW-KA10」、タイガー「JPG-X100」、パナソニック「SR-VSX108」は全て圧力IH式の製品です。

この「RC-MA50」は一応「大火力」をうたっていますが、炊飯時の消費電力は645Wです。

象印「NW-KA10」の1240W、タイガー「JPG-X100」の1180W、パナソニック「SR-VSX108」1210Wという圧倒的な火力には太刀打ちのしようもありません。

ただ、この「RC-MA50」は低価格モデルです。

象印「NW-KA10」、タイガー「JPG-X100」、パナソニック「SR-VSX108」の価格がいずれも5万円を軽く超えてくるのに対し、この「RC-MA50」の価格は1万円を余裕で下回ります。

この「RC-MA50」よりも、各メーカーの最上位モデルの方がおいしいお米を炊けるのは間違いないでしょう。

しかし、各メーカーの最上位モデルが、この「RC-MA50」よりも5倍くらい価値のあるお米を炊けるのか？というと、そこに明確な答えはありません。

この「RC-MA50」で十分だよ。

そう考える人の多いことが、この「RC-MA50」の人気の高さにそのまま反映されていると言えるでしょう。

ちなみに、この「RC-MA50」はアマゾン限定となる「RC-MA50AZ」というモデルが存在します。



【Amazon.co.jp限定】 アイリスオーヤマ 炊飯器 マイコン式 5.5合 極厚火釜 銅コート ブラック RC-MA50AZ-B

本体のカラーの違いの他、実は内釜がノーマル「RC-MA50」の極厚火釜→極厚銅釜（銅コート）へとグレードアップしています。釜がグレードアップしたといっても、特に仕様的な変化は無いので、やはり期待のし過ぎは禁物ですが、本体価格もそれほど変わらないため、どちらかと言うとアマゾン限定モデル「RC-MA50AZ」の方が有利と言えそうです。アマゾン内で人気モデルとなっているのも納得と言えるでしょう。


■RC-MA50のスペック