余裕のハイパワー加湿器。ダイニチ「HD-9012」

ダイニチのハイブリッド式加湿器。
スタンダードサイズの「HD-5012」に連なる、シリーズの最上位モデルとなります。

ホワイト↓


そしてブルー↓


最大加湿量は900ml/h。適用面積は木造で15畳、プレハブで25畳となっています。

「個室からオフィスまで」というキャッチコピーが付けられているのも納得のハイパワーです。

しかし!

「そんなに大きいサイズは必要ないや」

とは言い切れません。

この「HD-9012」は「省エネモード」にすると、加湿量が580ml/hとなります。「省エネモード」では、ヒーターを使わないため、消費電力はわずかに20W。それでいて運転音は15〜35dBと静かです。

スタンダードモデルの「HD-5012」は最大加湿量500ml/hですが、その際の消費電力は168W。運転音は20〜31dBです。

これなら十分比較になるというか、明らかに「HD-9012」の方が有利です。まあ、広い空間で使用される想定の加湿器を狭い空間に持ってくれば、余裕があるのは、当たり前と言えば当たり前です。

「大きいことは良いことだ」

という恐竜理論がダイニチの加湿器にもあてはまるということです。

スタンダードの「HD-5012」と同じ空間で使用する場合、「HD-9012」なら、早く加湿したいときは900ml/hのフルパワーで加湿を行い、湿度が上がったら「省エネモード」にしてしまうということが可能な訳です。

「HD-5012」より、1リットル多い5.0リットルのタンクを搭載しているというのも、900ml/hの加湿量で使うと5時間40分弱で水切れを起こしますが、500ml/hの「省エネモード」なら8時間30分以上持つので、使い勝手的にはプラスな感じです。

ちなみにフルパワーの900ml/hで加湿をした場合には、消費電力は412W、運転音は28〜35dBとなります。

加湿能力以外の機能面を見ると、スタンダードの「HD-5012」と同様、特別なものはありませんが、温度・湿度センサーを基にした自動運転や、目標湿度を設定することが出来るなど、加湿器としての必要な機能は備えています。本体の保証期間もスタンダードモデルと同様の3年と長期です。

問題は、、、

価格です。

25,000円くらいするのです。

、、、。

スタンダードモデル「HD-5012」が13,000円ほどなので、12,000円の価格差があるということになります。まあ、根本的に「HD-9012」の方が上位モデルなので、高いのは当然ですが、なかなか大きい金額差です。

仮に、「HD-9012」の「省エネモード」20Wとスタンダード「HD-5012」の標準モード168Wの消費電力による電気代の差でこの価格差を埋めようとするとどうなるのでしょうか?

1日8時間、30日間使ったとすると、

HD-5012→→→電気代目安887円(標準/のど肌モード)
HD-9012→→→電気代目安106円(省エネモード)

となります。

電気代の差は781円です。

本体価格差の12,000円を781円で割ると、15.36。つまり、15ヶ月と10日で、電気代+本体代がほとんど同じになるという計算になります。

結構可能性がある数字のような気がします。

1年のうち、半年くらい加湿器を稼働させる予定であれば、3シーズン目の途中で両者の金額負担が並ぶということになる訳です。まだメーカーの保証期間内です。

まあ、実際は当然ずれてくると思いますが、能力に余裕のある製品はやはり魅力ではあります。ネットや店頭で「HD-9012」の本体価格が25,000円を大幅に下回っていたりする場合は、より現実的な選択となるかもしれません。

もちろん、元々25畳クラス向けの加湿器を探している場合は、「HD-5012」では全く能力が足りないので、こんなにチマチマと細かく悩む必要は無い訳ですが、、、。

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