本当にシンプルな炊飯器。NEOVE(ネオーブ)「NRS-T30A」

おそらく、これ以上ないと思われるシンプル度を誇る炊飯器です。



単機能炊飯ジャー 3合(0.54L) NRS-T30A

NEOVE(ネオーブ)は、アイワ・ジャパンマーケティングが手掛ける生活家電ブランドです。アイワ・ジャパンマーケティングは、あの「アイワ」ブランドの名称を受け継ぎ、再び勢いのあるブランドとして復活させようとしているようです。

ただ、この「NEOVE」は、アイワ・ジャパンマーケティングの中でも「OEM製品」と明記されていて、そのラインアップにある製品は、電子レンジやトースターなどの生活家電となっています。いわゆる「アイワ」とは全く関連のない分野を主戦場としているブランドです。

NEOVEは「新しい」という意味を持つ「NEO」というイタリア語と、「卵」という意味を持つ「UOVA」というギリシャ語を合わせた造語だそうです。「NEO」と「UOVA」を素直に合わせたら、「NEOVE」とはならなさそうな気もしますが、そのあたりもオリジナルということなのでしょう。

また、普通に検索すると「NEO」がギリシャ語で「UOVA」がイタリア語のようですが、これには奥深い意味があるのか、それとも細かいことは気にしない主義なのか、謎となっています。

ともかく、「NEOVE」というブランド名には「常に新しいモノを生み出し続けていきたい」という意味が込められているのだそうです。

そして、この「NRS-T30A」です。

「単機能炊飯ジャー」だそうです。

あまり聞き慣れない言葉ですが、意味は何となく分かります。

単機能=機能が1つ

という理解で間違いないでしょう。

では、たった1つのその機能とは!

、、、ジャーン!

「炊飯」です。

ああ、、、

なるほど、それは確かにそうでしょう。

炊飯器に最も大切な機能、それは「炊飯」です。間違いありません。炊飯器にたった1つだけ機能を持たせるとしたら、「炊飯」以外にはあり得ません。

「単機能」と聞いて、何か別の機能を想像していたとしたら、傲慢だと非難されてしまうのかもしれません。

炊飯器が「炊飯」出来ることを当たり前と思うな!

この「NRS-T30A」は、便利な生活に慣れ切った傲慢な人間に、そんな教訓を与えてくれる存在とも言えるでしょう。

しかし、この世に炊飯器があることに感謝することと、「炊飯」しか出来ない炊飯器が便利かということは、全く別問題です。

何しろ、この「NRS-T30A」は本気で「炊飯」しか出来ません。「タイマー」すらも無いのです。

お米を研いで、内釜に入れて、スイッチオン。

この「NRS-T30A」 で出来ることはそれだけです。

一応、炊きあがったお米は保温してくれますが、逆にスイッチをオフにするまで永遠に保温し続けるので、お米を炊く際には、消し忘れ=事件発生、という危機感をもってスイッチを入れる必要があります。

この「NRS-T30A」を見て、さすがにもうちょっと機能がある炊飯器がいいかな、、、と考えたとしてもおかしくはないでしょう。

しかし!

この「NRS-T30A」 の価格は、な、なんと3,000円を下回ります。

機能を絞って価格で勝負、というコンセプトは決して新しい手法ではありません。しかし、いまだに実に効果的な手法なのも間違いありません。

■NRS-T30Aのスペック

発売2017年7月
炊飯容量3合
サイズ幅236×奥行215×高さ195mm
重さ1.75kg
消費電力(炊飯時)280W
消費電力量(炊飯時)107Wh
消費電力量(保温時)24Wh
内釜フッ素加工
炊飯時間(標準)30〜35分

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