旧モデルからデザインが一新されたシャープの加湿機最上位モデルです。
プレミアムホワイト↓
モイストブルー↓
この「HV-H75」の最大の特徴は、何と言っても本体の上から継ぎ足し出来るという給水方法でしょう。
この「HV-H75」の本体上部は、中央に操作パネルがあり、その横に「吹出口」があるところまでは普通なのですが、操作パネルを挟んだ逆側に「吹出口」と同じくらいサイズで「給水口」が大きな口を開けています。
そして、この「給水口」から、ヤカンでも、コップでも、急須でも、ペットボトルでも、使い慣れた持ちやすい容器を使って水を入れてOKだというのです。水位センサーが付いているので、操作パネルでトレーの水量を確認しながら給水が出来るようになっているのも便利な感じです。
そして「給水口」から入った水は、本体下の「給水トレー」に流れ落ち、「給水トレー」に貯まった水が加湿フィルターに供給され、ファンを使って水分を含んだ風として「吹出口」から出てくるという構造になっています。
これはなかなか斬新です。
というか、この構造を見ていると、加湿機がシンプルな仕組みになっていることが分かります。
そして「給水トレー」自体も取り出せるようになっているので、いちいちチョロチョロと上から水を継ぎ足すのは面倒だ、という豪快タイプの人は、始めから「給水トレー」にタップリと水を入れた上で本体にセットすることも出来るようになっています。
この給水方法は、水を上から入れても、下のトレーに入れても、どっちでも良いですよ、ということで「どっちも給水」とされています。
この「HV-H75」と同じように上から給水するタイプの加湿機として、著名なところではバルミューダの「Rain」などもありますが、大手家電メーカーの製品としては珍しいタイプとなるでしょう。
この「HV-H75」もそうですが、ハイパワーな加湿機は大きなタンクを搭載していることが多いので、水を入れて数キロにもなってしまうタンクをセットするより、本体上から手軽に給水が出来た方が良いという感じはします。
ただ。
斬新な給水方法を除いて、単純な加湿力ということになると、この「HV-H75」には、別に画期的な能力が備わっているわけではありません。
この「HV-H75」は、ヒーターを利用したハイブリッド式の加湿機である上に、温度センサーも湿度センサーも備えているので、室温に合わせた加湿力を発揮することが出来ます。加湿力も最大750ml/時あるので、よほど広大な空間で使わない限り、パワー不足ということもないでしょう。
しかし、同じような加湿力を発揮する製品は他にもあります。
また、電気代を気にする場合は、この「HV-H75」 ではなく、気化式の加湿機を選択した方がベターでしょう。
そして、この「HV-H75」 は、実勢価格で2万円を超えてくる比較的高価なタイプの加湿機です。この「HV-H75」より安価な製品はたくさんあります。
それでも、マンネリ気味な感があり、あまり意欲も感じられなかったシャープの旧ラインアップの加湿機と比べると、魅力ある個性をまとった製品と言えるでしょう。シンプルな本体構造を生かして、多くのパーツが水洗い出来たり、本体のお手入れもしやすくなっていることも長所の1つです。もちろん、おなじみのプラズマクラスターも今や最低レベルのプラズマクラスター7000ですが、搭載されています。
加湿機の給水って結構面倒くさいんだよね、という実感を持っている人にとって、同じような加湿力を持つ製品のライバルとして、この「HV-H75」が 浮上してくる可能性は十分にありそうです。
■HV-H75のスペック
発売 | 2018年9月 |
加湿タイプ | ハイブリッド式 |
適用床面積 | 木造:12.5畳 / プレハブ:21畳 |
加湿量 | 200~750ml/時 |
連続加湿時間 | 約5.3時間 |
消費電力 | 12~335W |
運転音 | 23~41dB |
サイズ | 幅272×奥行220×高さ455mm |
重さ | 約5.2kg |
タンク容量 | 約4リットル |
フィルター交換 | 約48ヵ月 |
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