完全に突き抜けてしまったロボット掃除機。シャープ「ココロボ RX-V200」



SHARP COCOROBO(ココロボ) RX-V200-N

シャープの誇るロボット家電。
その最先端に位置していると思われるのが、このココロボ「RX-V200」です。
従来の上位モデル「RX-V100」の進化版となります。

はっきり言って、とんでもない性能を持っています。

最大の特徴となっているのが、独自のコミュニケーション能力です。
「ココロエンジン」なる人工知能を搭載していて、会話をすることが出来ます。

これだけなら、癒し系ロボット玩具などにもある機能ですが、このココロボ「RX-V200」はもちろんそれだけにとどまりません。

利用者のスマホ(と専用アプリ)経由でWEBとつながり、天気予報を教えてくれたり、室内環境への注意報を出したりしてくれます。
搭載しているカメラを使って、屋外からココロボ「RX-V200」の視点で室内の様子を確認することも出来ます。

さらに、室内にある家電製品の赤外線リモコン信号をココロボ「RX-V200」に記憶させ、室内の地図と一緒に登録することで、ココロボ「RX-V200」を通じて、登録した家電の操作を行うことが出来るのです。

おおー!

ココロボは遠隔操作も可能なので、屋外からココロボを動かし、操作したい家電の近くに行き、電源を入れたり、消したりすることが出来るというのです。

おおおー!

ココロボを動かして室内に異常が無いか、確かめることも出来るワケです。

これは、かなり本格的にロボットという感じがしてきます。

、、、ただ。

はっきり言って、家電の登録や、ココロボの設定&操作など、ちょっと面倒くさそうです。
そして、登録出来る家電の種類や操作には制限があり、何でも出来るというワケではありません。
そもそも「ココロエンジン」の会話対応力にも限界があるので、微妙な表現などはおそらく通じません(まあ、当然ですが)。

だいたい、このココロボを経由してまで動かしたい家電とは何なのか?

例として上げられているのは、

例えば「エアコン」。
例えば「テレビ」。
例えば「照明」。
例えば「空気清浄機」。

、、、。

まあ、外部から動かせないよりは、動かせた方が良いに決まっています。
ただ「どうしても!」という場面はそれほど多くないような気もします。

うーん、、、。

非常に先進的な機能だということは分かるのですが、いまだ発展途上の段階という感じも濃厚に漂うので、現時点で便利かと言うとちょっと微妙です。

しかし!

このココロボ「RX-V200」の本業は「掃除機」なのです。

定評のある強力な吸塵パワーはそのままに、ゴミセンサー、床面検知センサーも搭載されたことで、旧モデル「RX-V100」より掃除能力が向上しています。さらに充電時間4時間で最長100分間の掃除が出来、バッテリーの寿命も約3年と長寿命となっています。

乗り越えられる段差が約1.5cmと少し控えめなのは相変わらずですが、空間認識には超音波センサー、床面検知には赤外線センサーと複数のセンサーで無駄無く動くようです。
そして、直径が約30cmと比較的コンパクトなのは、確かに日本の家庭向きなのかもしれません。

しっかりお掃除をしてくれるのであれば、多少発展途上の機能があっても、大らかな気持ちで「ココロボ」を見守ることが出来るかもしれません。

ただ。

このココロボ「RX-V200」ですが、発売時のお値段は約13万円となっています。
他のお掃除ロボットなど、全く寄せ付けないレベルに到達しています。

、、、。

ここまで突き抜けた価格となって来ると、さすがに使う人の目の色も変わるかもしれません。

ダストボックスの容量が0.1リットルと、ルンバの半分以下しかないことや、この価格にも関わらず、センサーバリア(「センサーフェンス」)が1つも付属して来ないことなども気になって来ます。
細かいことを気にし始めると、「ココロボ」のちょっとしたミスが、使用する人と「ココロボ」とのコミュニケーションを阻害する要因にもなりかねません。

「ココロボ」の購入にかかった費用がいくらだとか、そんな過去を振り返らない気持ちの余裕が自分にあるかどうか。
未来を体感出来る製品を迎えるからには、未来志向な心構えというものが必要となってくるのかもしれません。

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