SHARP COCOROBO ホワイト系 RX-V100-W
色々と話題沸騰しているシャープのロボット掃除機、「ココロボ」の上位機種です。
下位モデルは「RX-V80」となります。
何と言っても、この機種の最大の特徴は「おしゃべり」するということでしょう。
人工知能「ココロエンジン」搭載です。
はたして、掃除機にしゃべらせる必要があったのか?
この疑問については、歴史の検証を経なければ答えを出すことは出来ませんが、ともかく、この「ココロボRX-V100」は日本語はもとより、英語、そして中国語まで話すことが可能です。
日本語については標準語の他、関西弁も話せます。
まあ、スゴい!
しかも、上位機種であるこの「RX-V100」においては、「おしゃべり」するだけでなく、こちらの言葉にも反応してくれるというのです!
まあ!スゴい!!
ついに、ド◯えもんのような世界が実現!
朝起きたらあいさつして、悩みごとがあったら相談したり、その解決に役立つ便利な道具を出してもらったり、、、
、、、とはいきません。
この「ココロボ君」(RX-V100)、掃除機のくせにトリリンガル+α(関西弁)なのは確かですが、正直言ってペラペラな訳ではありません。あらかじめ決められたセリフを話したり、色付きのライトをピカピカさせたり、カタカタ動いたりするだけです。
まあ、当たり前ですね。
しかも、運転中は掃除に没頭するためか、音声入力を受け付けなかったり、関西弁を話すわりには、関西弁での声掛けは通じなかったり、会話やテレビの音に反応してしまったりすることもあるようです。
、、、。
それでも、ウンともスンとも言おうとしない、その他の冷たい機械連中とは一線を画そうという強い意欲を感じるじゃないですか!
ただ。
このココロボ君には心配な点が、もうちょっとあるのです。
コミュニケーション機能は良いのです。なにしろ、実質オンリーワンの機能なのですから。
問題は、ロボット掃除機としての「掃除機」部分の機能です。
本体のサイズがあるのですから、高さ10cm以下のすき間には侵入出来ないのは良いです。他のロボット掃除機も同じです。
しかし、なるべくならそのようなすき間は事前にふさいでおいて欲しいとされていたりするのは、他ではあまり見掛けないリクエストです。
他にも、搭載している赤外線センサーの影響で日光が当たっている場所は避けてしまう可能性があるとされていたり、黒色の床や、フローリングの木目の黒い部分を段差と判断して近寄らない可能性があったり、ちょっとロボットとしての運動性能に不安な印象があるのです。
しかも、ライバル機となるルンバの上位機に搭載されているような「ゴミセンサー」がココロボ君にはありません。自動で掃除している時に、ゴミが多いところを集中的に掃除したりすることは出来ないのです。
、、、。
ただ、吸引力については自信があるようです。
「日本の住まいを考えた強力吸塵システム」と海外メーカーモデルをチクリと逆に攻撃しています。
曜日ごとに時間設定が可能なタイマーや、HEPAフィルターを搭載して排気がクリーンであったり、ダストボックスとフィルターを洗うことが出来たりと、それなりの機能と仕様は備わっています。
また、必殺のプラズマクラスターも放出したりするのですが、これは例によって室内空間での効果が保証されているものではありません。
そして、バッテリーは高価なリチウムイオン充電池を搭載しており、交換目安は約3年となっています。これは長くて良いです。
交換は販売店やメーカーに依頼する必要があるらしく、少し面倒な感じがしますが、充電器と工賃で15,750円となっており、1年当たりにすると5,250円です。ルンバやスマーボVと比べると幾分ですが割安です。
他に上位機種ならではの機能として、無線LAN接続での操作や、スマートフォンとの連携が出来たりしますが、連携という言葉から想像する程、色々なことが出来る訳ではありません。
コミュニケーション機能と同様、はたしてそれを掃除機に求める必要があるのか、人によってものすごーく意見の分かれるところかもしれません。
果たして「ココロボ」は「ロボット」なのか「掃除機」なのか。
どちらを重視するかで評価は大きく変わりそうです。
「カワイければ、掃除はそこそこでも良いよ(ハート)」
という場合は、現時点ではこのココロボ君が非常に有力な候補となるでしょう。
あとは”10万円弱”の価格という、ちっともカワイくない巨大なハードルを飛び越すことが出来れば、後世に「ロボット家電の先駆け」とされるかもしれないハイテクマシンを入手することが出来ます。
後世の評価が「中途半端なロボットによる中途半端な掃除機能」とされていないことを願うばかりですが、、、。
コメント