三菱重工のハイブリッド式加湿器です。
ホワイト↓
三菱重工 加熱気化式加湿器 クリアホワイト SHK50JR-W
そしてブラック↓
この「SHK50JR」の上位モデルとして「SHK70JR」と「SHK90JR」がありますが、違いは加湿能力だけで、機能面では全く同一となっています。
加湿能力では「SHK50JR」の500ml/hに対し、「SHK70JR」は700ml/h、「SHK90JR」は850ml/hとなっています。
どうせなら加湿量が多い方が良いような気がしますが、実はこの3モデルは本体サイズが全くの同一で、水タンクのサイズまでも同じです。つまり、上位モデルの「SHK70JR」と「SHK90JR」は加湿量が大きい分、最大加湿を続けられる時間は「SHK50JR」より短いということになります。
実際の時間で比べてみると、「SHK50JR」が最大加湿量で連続9時間の稼働が可能なのに対し、「SHK70JR」は連続6時間、「SHK90JR」は連続5時間となっています。
9時間と5時間では使い方に大きく差が出てくる可能性がありそうです。
ただまあ、この製品は3モデルとも温度&湿度センサーがついており、湿度を設定して運転させることが出来るので、加湿力の大きいモデルを使って室内を早く快適な湿度にしてしまえば良いという考え方もあるかもしれません。あとは、この「SHK50JR」の方が、上位モデルより5,000〜6,000円ほど安価になっているので、その価格差をどう感じるかが、モデル決定において大きな要因となりそうです。
性能面を見ると、この「SHK50JR」は、ヒーターを稼働しないで加湿する「エコ運転」がなかなか優れています。
「エコ運転」の加湿量は420ml/hとなっています。ヒーターを使用しても500ml/hなので、実に最大時の84%の加湿量を「エコ運転」の場合でも維持することが出来ます。
ヒーターを使用しないため、消費電力は当然少なく、ヒーター使用時の160Wに対し、18Wしか掛かりません。84%の能力を維持しながら、90%近くも省エネなのです。
、、、。
もしかして「エコ運転」だけで良いんじゃないの?
という気もしてしまうほど優秀な「エコ運転」です。
また、液晶デジタル表示で運転モードや温度、湿度など様々な情報を表示してくれます。
驚いたことに、これは業界初のことらしいのですが、そもそも液晶表示自体が見やすいのかどうか、ちょっと微妙な感じもあります。しかも、せっかくのデジタル表示なのですが、温度表示は5%刻みとなっていて、デジタルの利点を生かしきれてない感じの仕様となっています。
他に「プラズマW除菌」となかなか強力なイメージ&何となく内容が想像出来てしまうネーミングの機能もあります。
そして、想像通りこれはシャープ製としておなじみのものに良く似た「プラズマイオン」を放出する機能です。
「W(ダブル)」というのは、「プラズマイオン」に加え、本体の空気吸引口に抗菌フィルターを設置することで除菌するということのようです。
、、、。
「フィルター」については、良いフィルターは良いというだけですが、プラズマ何とかやら何とかイオンやらの効果については様々な意見があります。まあ、これについては恐らくあまり大きな期待をし過ぎない方が良いでしょう。少なくとも、この「プラズマイオン」の場合、1㎥の閉鎖空間においては「有効」な除菌効果があるとされているようです。普通の家には1㎥の閉鎖空間が無いのが残念なところです。
他に変わったところでは、このシリーズではエアコンとの連動運転が出来るようになっています。
エアコンのセンサーで湿度が低いと判定した時に、自動で加湿器を稼働させてくれるというのです。
おおー。
なかなか時代を先取りしている感じがします。
ただし!
連動するエアコンは三菱重工製に限られます(SRK-SPシリーズ)。
まあ、これは当然なのかもしれません、、、。
日本メーカー製らしく、これでもかと機能を盛り込んだ製品ですが、細かな機能を無視したとしても、優秀な「エコ運転」を筆頭に、なかなか良く出来ている製品だという感じがします。
お手入れについても、面倒な感じがするのは、月1回目安とされている「加湿フィルター」のクエン酸漬け置き洗浄くらいのものです。別売りとなりますが、フィルターへの汚れの付着を抑制する「イオンフィルター」があり、掃除の手間を考えると検討の余地がありそうです。2個で1,575円、1個で半年の使用が可能となっています。
こうなると、やはり悩ましくなってくるのは、加湿量でサイズが分かれていないということかもしれません。「エコ運転」での加湿量は3モデルともほとんど変わらないので、400ml/h程度の加湿量で問題無い場合は、この「SHK50JR」がベストかもしれません。
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