名より実を取りにいっているのかもしれない低価格トラッカー。itDEALの「〈最新版〉スマートウォッチ（M8）」

世間では著名な製品という感じはありませんが、アマゾンのアクティブトラッカーのランキングでは高い人気を誇ります。



スマートウォッチ itDEAL 活動量計 心拍計測 歩数計 スマートブレスレット IP67完全防水 GPS運動記録 消費カロリー 睡眠検測 カラースクリーン 着信電話/SMS/Twitter/Line/アプリ通知 多機能健康管理 24時間自動計測 超長い待機時間 iOS/Android対応 (ブラック)

このトラッカーの最大の特徴は、お手頃な価格ということになるでしょう。

なにしろ、Garminやfitbitのようなメジャーな製品が、2万円前後となっているのに対し、4,000円を下回る価格となっているのです。

それでいて、機能は満載です。

移動距離や歩数、消費カロリーなどの活動量計としての基本的なデータはもちろんのこと、睡眠状態や心拍数、さらには血圧までも計測してくれるというのです。そして、着信やメールの通知もしてくれるのです。

おおー！

これはすごい！！

Garminやfitbitのメジャー製品に匹敵するというか、それを上回りそうなくらいの多機能ぶりです。

もうアクティブトラッカーはコレで決まり！

ということで、おそらくアマゾンでも人気を博しているのだとは思いますが、ちょっと気になるところもあります。

最大の懸念は、そもそもこの製品の名前がよく分からないことです。

アマゾンの商品名では、

「スマートウォッチ itDEAL 活動量計 心拍計測 歩数計 スマートブレスレット IP67完全防水 GPS運動記録 消費カロリー 睡眠検測 カラースクリーン 着信電話/SMS/Twitter/Line/アプリ通知 多機能健康管理 24時間自動計測 超長い待機時間 iOS/Android対応」

となっています。

、、、。

これは長いです。

ともかく搭載している機能で検索に引っかかりそうな単語を羅列したということなのでしょう。

パッと見で製品の機能がだいたい分かるという意外な長所もあったりしそうですが、「スマートウォッチ」と「スマートブレスレット」を並べてみたり、それっぽいキーワードを入れてみたり、露骨というより、とりあえず入れときゃいいだろ！みたいな、やっつけ感すら表れているように見えてしまいます。

そして普通なら肝心となるはずの、この製品のモデル名は華麗にスルーです。

一応「M8」というモデル名があるようですが、それが重要視されていないことは間違いないでしょう。

どうしてモデル名を重視しないのでしょうか？

モデル名があれば、その製品を別の製品と間違えてしまったりする可能性が減るはずです。企業にしてみれば、良い製品を作っても、それが他の製品と区別がつかなければ意味がありません。まず、ブランドやモデル名をはっきりさせること、そして、その上で、ブランドやモデル名を世に広めていくことが、製品を売り出すときの王道でしょう。

おそらく、この「M8」はそうではない、ということなのでしょう。

この「M8」を手掛けているitDEALは販売店らしく、他にも似たようなアクティブトラッカーを取り扱っています。

ただ、その製品を見ると、「最新版」とされているこの「M8」の他にも、同じく「最新版」とされる「W10」や、「改良版」とされる「W8」、さらに他のモデルもあり、そのいずれもモデル名よりは、機能を羅列した言葉を製品名のようにしていて、かなり区別が難しい感じになっています。

アマゾンで取り扱われているアクティブトラッカーは、低価格で似た機能を持つ製品が乱立しています。この「M8」も、全く同じ製品としか思えない製品が別ブランドで販売されていたりします。これはおそらく、これらのアクティブトラッカーが海外でOEM生産されているために、様々な代理店やショップがその製品を取り扱うことが出来てしまっていることと関係があるのでしょう。

全く同じ、あるいは、ほとんど同じ製品がすぐに出回ってしまうのであれば、モデル名を前面に出すよりは、ともかく製品が人目に触れるように、つまり、検索に引っかかるように工夫した方がベターということもあるのかもしれません。

モデル名が重視されていないことは、製品として長く愛されることを意図していない気がして、あまり良い感じはしませんが、とりあえず機能は盛り沢山な低価格モデルということは出来るでしょう。しかし、メーカーもはっきりしないので、信頼性については未知数です。

■〈最新版〉スマートウォッチ（M8）のスペック