最安値仕様だけど、昔のモデルと比べれば一応進歩もしている、ルンバ「600シリーズ」(2021年8月)

ロボット掃除機の最強ブランド、ルンバの中でエントリーモデルというか、要するに低価格&低仕様モデルを担っているのが、ルンバ「600シリーズ」です。

「600シリーズ」最上位モデル!といっても、本体の性能は同じで付属品として「デュアルバーチャルウォール」が1台付いて来るだけのルンバ「671」

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新しく登場したものの、本体カラー以外は先行モデル「692」と特に変わらないルンバ「693」

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オフィシャルラインアップには無いアマゾン限定モデルのルンバ「692」

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ちょっとした仕様の変更による新しいモデルの投入や廃版が繰り返されているため、「600シリーズ」には新旧含めて様々なモデルが混在していますが、2021年8月現在、オフィシャルラインアップに残っているのは、ルンバ「671」とルンバ「693」の2モデルのみです。

「600シリーズ」は、ルンバの上位シリーズとは明確に性能が異なります。

ルンバの上位シリーズは、部屋の間取りを学習しながら掃除を行うマッピング機能付きのモデルになっていて、根本的に異なる指向の製品となっています。ルンバの中位シリーズはこの「600シリーズ」と同じく、ランダムな動きをしつつ、掃除する場所を漏れなく走行するようにプログラムされているモデルですが、ゴミをかき取るメインブラシがゴミの絡みつきが少ないゴム製のブラシに進化しているほか、吸引構造の違いによりゴミの吸引力も高いとされています。

ルンバの中で最も清掃能力が低いのが、この「600シリーズ」なのです。

ただ、もちろん本体価格にも大きな差があります。

「600シリーズ」の「671」のオフィシャル価格が税込で43,780円なのに対し、ルンバの最強最上位モデル「s9+」のオフィシャル価格は、なんと186,780円にもなります。実に4倍以上の価格差です。

ロボット掃除機なんて、出かけているときに床のゴミをそれなりに取ってくれれば良いし、床掃除しか出来ないロボット掃除機にそこまで頼るつもりもないんだけど、、、という人にとって、15万円を軽く越えてくる最上位モデルの価格は、もはや論外となってしまう可能性すらあるでしょう。

そんなときに現実的な選択肢として浮上するのが、この「600シリーズ」というわけです。

ルンバの中で最も清掃能力が低いといっても、数年前までのルンバは全てこの「600シリーズ」と同じ清掃方法で掃除を行っていたのです。部屋の中を走り回って、ゴミを吸いこんで、充電台に自動で戻るという、いわゆるロボット掃除機と聞いたときに想像する働きをしてくれるのは当たり前ですが、ゴミセンサーを搭載していて、ゴミの多い場所では念入りに掃除をしたりするなど、安価なだけのロボット掃除機とは異なる性能を持っています。椅子の脚周りの掃除などの細かな動きやロボットとしての走行能力など、「ルンバ」ブランドの製品だということによる数字には出ない安心感もあるかもしれません。くさっても「ルンバ」というわけです。

そして、現行の「600シリーズ」である「671」と「693」、そして「692」は「600シリーズ」の最新仕様となっており、Wi-Fiを通じて専用アプリと連携することで、スケジュール設定や外出先からの遠隔操作なども可能となっています。またバッテリーも強化されていて、清掃可能時間は従来の60分→90分へと長くなっています。「600シリーズ」には数多くのモデルが存在していますが、旧タイプの「600シリーズ」のモデルにはWi-Fi連携機能が無かったり、60分バッテリーとなっているモデルもあるので注意が必要です。

なので、信頼性の高いロボット掃除機が欲しいけど、あんまりお金はかけたくないという場合に、この現行「600シリーズ」が候補として浮上して来る可能性は十分にあるでしょう。

ただその際に「600シリーズ」にとって危険な存在となりかねないのが、同じルンバの「e5」かもしれません。

中位クラスに属する「e5」は、ゴミの絡みつきが少ないゴム製のメインブラシと、パワーアップした吸引力を備え、ダストカップも水洗い可能となっていて本体の衛生面も保てるという仕様ながら、本体価格がオフィシャルで49,800円という低価格(ルンバにしては)を実現したキラーモデルです。2018年発売で登場から幾分年月が経ちましたが、その高いバランスの良さにより、いまだに競争力を持つモデルとなっています。「600シリーズ」の「671」には、ルンバの進入禁止エリアを設定する「デュアルバーチャルウォール」が付いて来ますが、「デュアルバーチャルウォール」は「e5」にも付属するので条件は同じです。43,780円の「671」に対し、「e5」は49,800円、その差は約6,000円です。決して少なくはないですが、圧倒的な差でもありません。

ルンバ最上位モデルほどの予算は考えていないにしても、どうせなら少しでも性能の良いロボット掃除機が欲しいという場合には悩ましいこととなりそうです。


■ルンバ「671」「693」「692」のスペック

発売2020年(671/692)・2021年(693)
サイズ直径34×高さ9.2cm
重さ約3.6kg
集じん容積-
稼働時間最大90分
稼働面積-
充電時間約3時間
バッテリー寿命-
乗り越え可能な高さ-

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