部屋ごとの掃除も可能となったルンバの最上位モデル。iRobot「i7シリーズ」

ルンバの現行ラインアップの最上位モデルです。

ゴミ吸引機構が付いている「i7+」↓


ルンバi7+ アイロボット 自動ゴミ収集 水洗い wifi対応 スマートマッピング ロボット掃除機 【Alexa対応】 i755060

ノーマルの「i7」↓


ルンバi7 アイロボット 水洗い wifi対応 スマートマッピング ロボット掃除機 【Alexa対応】 i715060

e5」に続き、アルファベットと数字というシンプルなモデル名となっています。数字のモデル名が「900」シリーズまで行き着いた結果、これがルンバの新しいモデル名のパターンということのようです。

「i7」にはただの「i7」と「+」が付いているモデルの2種類がありますが、「+」が付いているのは、本体のダスト容器のゴミを吸い込む「クリーンベース」が付属してくるモデルです。

「クリーンベース」にはダスト容器30杯分のゴミが入るらしいので「i7+」であれば、1ヶ月くらいゴミ捨てをしなくても大丈夫ということになります。

ロボット掃除機の充電ベースにゴミ吸引機構を付ける試みは、東芝の「トルネオロボ」がだいぶ先行して取り組んでいましたが、残念ながら東芝の現行ラインアップからはロボット掃除機のカテゴリーそのものがカットされています。この「i7+」が成功した場合は、東芝には先見の明があったということになりますが、残念ながら現在はそれどころではないということなのでしょう。

充電台にゴミを貯めておけると、ダスト容器を毎回開けてゴミ捨てをする手間が減る分、確実に便利になりそうです。

ただ。

この「i7+」の「クリーンベース」の本体は、密封型の紙パックとなっているので、交換が必要となります。この紙パックが3枚入りで約2,000円+税となっているので、1ヶ月に1枚使っていくと、1年で約6,000円となります。まあ、結構お高い紙パックと言えるでしょう。

そして、この「i7+」と「i7」は名前は似ていますが、ダスト容器の構造は異なっているようです。

なので、まずは「クリーンベース」無しの「i7」にしておいて、後から「クリーンベース」を追加する、という使い方は出来ないことになっています。まあ、現在「クリーンベース」単体では販売されていないので、そんな痛恨のエラーをしてしまう心配は今のところは不要です。

そもそも、この「i7+」はオフィシャル価格で13万円近くする、ロボット掃除機の中でも屈指の高価格モデルです。

年間約6,000円の紙パック代にたじろぐようなら、別にこの最上位ルンバにしなくてもいいんじゃないですか?というのがメーカーの本音なのかもしれません。

まあ「クリーンベース」が付属しないノーマルの「i7」も約10万円となっているので、ロボット掃除機を価格メインで選んだ場合は、「i7+」も「i7」のどちらも候補に上がってくることは、どのみちなさそうです。

そんな高級ロボット掃除機であるこの「i7シリーズ」は、当然清掃能力についてもルンバ最強クラスとなっています。

現行ルンバの中で最下位となる「643」と比べると、カーペット上での吸引力は約10倍だそうです。

、、、。

2倍3倍ではありません。

10倍です。

すごいです。

性能アップの度合いが何だかマンガみたいなことになっているので、とりあえず吸引力は全然違うんだね、という理解をしておく程度にしか付いていけなさそうです。

しかも、それでいてこの「i7シリーズ」は吸引力よりも、搭載されているナビゲーションテクノロジーのレベルアップの方が特徴となっているのだから恐れ入ります。

この「i7シリーズ」は、従来の最上位モデル「980」と同じく、カメラを使って自分の位置を把握しながら掃除をしていくタイプのロボット掃除機です。しかし、新しく搭載された「iAdapt3.0ビジュアルローカリゼーション」は、単に掃除している部屋のマッピングを行うだけでなく、マップの中の部屋をエリアとして認識できるので、指定した部屋ごとに掃除をさせたりすることが出来るようになっています。

もちろんWi-Fi連携は必須で、マップの確認などは専用アプリ上で行うことになります。遠隔起動などはアプリで可能ですが、進入禁止エリアの設定などは従来通りバーチャルウォールで行う必要があります。指定した部屋ごとに掃除が出来るので、進入禁止エリアにそれほどこだわる必要は無いのかもしれませんが、アプリ上でもっと細かく設定出来た方が便利なような気はします。

また、下位モデルとなる「e5」と同様、ダスト容器が水洗い出来るようになっていますが、それが搭載出来るバッテリーなどに影響しているのか、従来の最上位モデル「980」と比べると稼働時間が最大120分→75分へと減っていたりするのはちょっと残念なところです。ただ、バッテリー価格は「980」よりも安くなっているので、完全な改悪と言えないのかもしれません。

弱点もありそうですが、結局のところ、掃除能力にしても、機能にしても、そして価格にしても、さすがルンバの最上位モデルと言えるレベルには到達していそうです。

とりあえず一番良さそうなロボット掃除機を探した場合、確実に候補として上がってくるモデルでしょう。

■Roomba i7シリーズのスペック

発売2019年2月
サイズ最大幅351×高さ92mm
重さ約4.0kg
集じん容積-
稼働時間最大75分
稼働面積-
充電時間約3時間
バッテリー寿命-
乗り越え可能な高さ約2cm

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