日立 PV-BC500
メーカーが新開発した「パワーブーストサイクロン」を搭載したコードレス掃除機です。
1年前に発売された「PV-BA100」の後継モデルということでは全くなく、完全に新型となる製品のようです。
シャンパンゴールド↓
日立 サイクロン式スティック&ハンディクリーナー PV-BC500-N(シャンパンゴールド)
パールレッド↓
日立 サイクロン式スティック&ハンディクリーナー PV-BC500-R(パールレッド)
そして、メタリックシルバー↓
日立 サイクロン式スティック&ハンディクリーナー PV-BC500-S(メタリックシルバー)
コードレスでも強力パワー(以前のモデルよりは)
この「PV-BC500」では新開発のモーターが採用され、さらにサイクロン構造も新しい「パワーブーストサイクロン」となっており、強力なパワーを実現しているのだそうです。
確かに新しい「パワーブーストサイクロン」は、ゴミと空気がちっとも分離しなさそうな以前の「圧縮サイクロン」よりも、より「サイクロン」っぽい形状をしていて、フィルターの構造からしても以前よりは性能が高そうです。「強力パワー」という言葉に基準など無いわけですが、少なくとも昨年モデル「PV-BA100」よりはハイパワーっぽい雰囲気が漂っています。
斬新な変形タイプの2in1
この「PV-BC500」はスティックタイプでも、ハンディタイプでも使用が可能となっていますが、昨年モデル「PV-BA100」で採用されていたハンディタイプを本体から取り外すという、どこかで見たことのある「2in1」方式ではなく、スティックタイプ→ハンディタイプにする際は、パイプを縮め、持ち手を折たたみ、ヘッドを外して、コンパクトにするという新しい方式になっています。
この本体を変形させる2in1方式が、この「PV-BC500」の最大の特徴だと思われます。このためか、見た目もどことなくメカニカルな印象をしています。
ただ正直言って、カチャカチャ変形させる方式よりも、本体から取り外す方式の方が、ハンディタイプでの使用を簡単に始められそうな感じはするのですが、巨大なサイクロン構造部分を着脱方式にするのは難しかったのかもしれません。
ダイソンや東芝のようにサイクロン部を手元に持って来るという方法もあったのでしょうが、そうするとスティクタイプで使用する際に重心が手元に来てしまい操作がしにくいという弱点があるのだそうです。
色々考えた結果のカチャカチャ変形方式ということで、一長一短あるのでしょうが、コレはコレでありという感じがします。
日本メーカーらしい充実機能
この「PV-BC500」の機能はなかなか充実しています。
自走式の回転ブラシが装着されている上、ブラシを押すときだけでなく、引くときにもゴミを吸い込む自称「スマートヘッド」だそうです。
ヘッドの前方を照らすLEDライトもあり、ヘッドを持ち上げるとブラシの回転が停止する機能もついています。
掃除中にちょっと手を離す時などにその場で本体を自立させることが出来たり、ハンドルをひねるだけでヘッドが回転するなど、キャニスタータイプの掃除機でも利用されている国内メーカーらしい機能を搭載しています。
付属品も、伸縮する上に曲げることも可能なブラシや、ふとん用のノズルなど使い勝手が良さそうです。
ゴミ捨てについても、ワンタッチで捨てられるだけでなく、内側からゴミを押し出す構造となっている他、ダストボックス周り、回転ブラシは水洗いが可能となっています。
まとめ
それなりに期待出来そうなパワーに加え、お馴染みの使い勝手の良さがあることで、なかなか魅力的な製品と言えるかもしれません。
充電時間3時間半で最長約30分(強モードは約8分)という稼働時間もライバルに見劣りはしません。
ただ、ダストボックスの容量が0.2リットルと少なめで、昨年モデル「PV-BA100」で64dBとなっていた運転音がこの「PV-BC500」では不明となっており、64dB以上なんじゃないの?という空気を漂わせています。
サイクロン構造も性能は以前より向上している雰囲気はありますが、以前はあからさまにフィルターでゴミを受け止めていた部分をフィルターの形状を変え、「内筒フィルター」として、装置に組み込んでゴミを分離しているようです。そのため、お手入れする部品点数が多いのが、ちょっと面倒な感じはします。
またバッテリーが昨年モデルのニッケル水素→リチウムイオンへと変わっています。が、価格については不透明という不親切設定となっています。
どうして事前にバッテリーの交換費用を明確にしておかないのか、全く分かりかねますが、コードレス掃除機の中でも「高級」な部類に属するこの「PV-BC500」を手にしようとする人は、バッテリーの価格などというチマチマしたことを考えてはいけませんよ、みたいなことなのかもしれません。
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