今年も登場。開発の限界に達したかもしれない日立の扇風機「HEF-DH2000A」

ザ・扇風機と言って差し支えのない、シンプルな外観をしています。



日立 リビング扇 HEF-DH2000A

この「HEF-DH2000A」は、日立の扇風機ラインアップの最上位モデルとなります。

通常のモデルには無い「温度センサー」が搭載されていて、室温に応じて自動で風量を切り替えてくれる機能が付いています。また操作パネルはタッチ式となっていて、さすが最上位モデルという、ちょっとした高級感があります。

大手メーカーの最上位モデルとしてはもはや当然かもしれませんが、DCモーターを搭載していて、やさしい微風からパワフルな強風まで8段階で風量を調整することが可能です。

リモコンも付属していて、メーカー独自機能の「こっち向いてボタン」を使って、離れた場所から扇風機の向きを変更することが出来るようになっています。

そしてこれも日立の特徴となっていますが、組み立てられた状態で配送されるため、箱を開ければすぐに使うことが出来ます。

まあ、特に弱点は無い感じです。

驚きの機能がある訳ではありませんが、無難な感じは十分にあります。公平に見て、普通に満足できる扇風機でしょう。

ただ。

この「HEF-DH2000A」は、昨年モデルである「HEF-DC6000」と非常によく似たモデルとなっています。

よく探せば違うところはあるのかもしれませんが、本体サイズはもちろん、風量や消費電力などのスペック、搭載されている機能、使っているリモコンも全く同じなので、使い勝手は「同じ」と言ってしまって大きな問題は無いでしょう。

別に昨年モデルと同じだからと言って、何か問題がある訳ではないのですが、この「HEF-DH2000A」の場合、昨年モデル「HEF-DC6000」のさらに昨年モデルとなる「HEF-DC5000」とも実質的に同じ製品だったりするので、少なくともこの2年は新たな開発はされていないということになります。

進歩していないというと、あまり良いイメージではありません。

しかし、もしかするとこの「HEF-DH2000A」が扇風機としての完成形の1つに到達してしまったために、これ以上の開発が出来ない!という可能性も否定は出来ません。

この「HEF-DH2000A」が扇風機の完成形、、、。

何かを突き詰めたというポイントがそれほど無いこの「HEF-DH2000A」に、「完成形」という言葉はあまり合わないような気もしますが、その突き詰めないところも含めて、普通の扇風機らしさを追求したということなのかもしれません。

ただ、2万円オーバーという本体価格は、シンプルな扇風機としてはなかなかお高い設定という感じはしてしまうところです。

■HEF-DH2000Aのスペック

発売2019年4月
サイズ幅371×奥行360×高さ810〜1100mm
重さ約5.2kg
羽根の枚数8枚
消費電力最小1.6〜最大21W
風量調節8段階
風量最大42㎥/分
風速最大175m/分
左右首振り45°/75°/90°
上下首振り上90°/下10°

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