エレクトロラックスのスティック掃除機(2017年2月)

スウェーデン生まれの100年ブランド、エレクトロラックスのスティック掃除機です。

エレクトロラックスには、「エルゴスリー」というキャニスタータイプの掃除機もありますが、最近は「エルゴラピード」を中心とするこのスティックタイプの方がメインの扱いとなっているようです。複数のモデルで型番が似通っていて、姿形も似ているため、どれがどれだか分かりにくいという困った特徴がありますが、それがヨーロッパ仕様ということなのでしょう。購入時には型番をよくよく確認する必要があるでしょう。

スティック掃除機

エルゴラピード・リチウム ベッド・プロ・パワー(ZB3233B/ZB3234B)

2016年9月発売モデル。価格目安:41,000円くらい。


家中掃除できる、3in1ふとんクリーナー誕生
大胆に「ふとんクリーナー」宣言しているモデルです。ふとん専用のヘッドが付属していて、スティックタイプ、ハンディタイプ、布団クリーナーとして使用することが出来ます。ただ、本体からハンディを取り出せる構造=2in1はともかく、ふとん専用ヘッドは明らかに「in」していないので、これを「3in1」と言ってしまって良いのかどうか、ためらわれるところもあります。

ふとん専用ヘッド「ベッド・プロ・パワーUVノズル」はふとん専用クリーナーを超えるハウスダスト除去率を誇るらしく、「ダニアレルゲン除去率NO.1」を高らかにうたっています。他社のプレミアムふとんクリーナー上位3機種と比較した結果なのだそうですが、他社モデルの数字が出ておらず、「ベッド・プロ・パワーUVノズル」がどうしてそんなに優れているのかも特に説明はないので、なるほど!と即座に頷いてしまうほどの説得力は残念ながらありません。

持ち手部分の可動域が広く、操作がしやすかったり、LEDライトが付いていたり、自立構造になっていたりと使い勝手は悪くなさそうです。回転ブラシにからまった髪の毛や糸くずをボタン1つで切断するメーカーお得意の「ブラシロールクリーン」機能も付いています。

バッテリーは4時間の充電で通常モードで45分(強で15分)使用出来るスタミナを誇ります。バッテリーの寿命が切れた場合は、ハンディタイプ部分を丸ごと交換する形となりますが、バッテリーの寿命は充放電3,750回が目安とされていて、触れ込み通りなら10年近く交換することは無さそうです。

付属ノズルも充実しており、吸引力もバッテリーのスタミナも自称十分となると、取り立てて弱点は無さそうです。部屋の片隅に立てておけば、さりげなく北欧感を醸し出すことにも成功するかもしれません。

エルゴラピード・リチウム スタンダード(ZB3105AK/ZB3106AK)

2016年9月発売モデル。価格目安:31,000円くらい。


6つのアクセサリー標準装備。使い勝手にこだわったスタンダードモデル
最上位モデル「ベッド・プロ・パワー」と比べるとバッテリーがランクダウンしていて、使用時間が標準で45分→30分(強15→13分)へと短くなっています。充電時間は4時間で同じです。また当然ながら布団用の「ベッド・プロ・パワーUVノズル」は付属しておらず、代わりに「布団ノズル」が付いて来ます。他の付属品や機能は変わりません。布団用のノズルの有無だけではなく、バッテリーの使用時間も結構変わってくるというところが、なかなか嫌らしいところかもしれません。
エルゴラピード・リチウム カラーポップ(ZB3101/ZB3103)

2016年9月発売モデル。価格目安:20,000円くらい。


お部屋のアクセントにしたい北欧カラー。別売りノズルで自由にカスタマイズできるエントリーモデル
「スタンダード」と同様に付属品が少ない上に、バッテリーもランクダウンしたモデルです。

付属品は「隙間ノズル」と「ブラシノズル」の2つだけで、「スタンダード」と比べると「布団ノズル」、「ホース」、「布用ノズル」、「ロング隙間ノズル」の4つが付いて来ません。「自由にカスタマイズできる」とありますが、これらの付属品を全て購入すると約15,000円となるので、初めから「スタンダード」を購入した方が良いといことになっています。まあ当然でしょう。

バッテリーも「スタンダード」の標準モードでの使用時間最長30分→20分(強13分→12分)へと短くなっていますが、持ち手の可動域が広く高い操作性、LEDライトや自立構造、「ブラシロールクリーン」機能などの使い勝手に関しては上位モデルと変わりません。「お部屋のアクセント」として掃除機を選択する必要は全く無さそうですが、そこそこ使えればOKというレベルであれば、十分な能力を持っていると言えるでしょう。

エルゴパワー・リチウム(ZB5022)

2015年10月発売モデル。価格目安:37,000円くらい。


常識を超えるパワーに、コードレスという自由を
ハンディ部分を分離できる「エルゴラピード」シリーズとは異なり、スティック掃除機としてしか使用出来ないモデルです。その代わり、使用時間は標準で60分(パワー27分、ブースター15分)という長さを誇ります。バッテリーの寿命も充放電5,000回という、限界を試してみることも出来無さそうな長さとなっています。

「常識を超える」というパワーはコードレスだけでなく、コード付きの掃除機と比べても見劣りしないレベルとなっており、フローリングでも、カーペットでも、一般的なプレミアム掃除機7機種の平均を上回るダストピックアップ率を叩き出すのだそうです。ただ、このテストは2012年のものらしく、7機種の内訳も不明なので、時代の経過につれて説得力も低下している感じは否めません。

付属のノズルもなく、構造上ともかく床掃除しか出来ないので、得意なのは大空間の大広間だと思われます。細かな隙間の多い狭小住宅に住む一般人にはあまり縁の無いモデルかもしれません。

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