いわゆる「羽根の無い扇風機」シリーズに連なるモデルです。
ホワイト/シルバー↓
ダイソン 空気清浄ファン【dyson Pure Hot + Cool Link】~8畳 HP03WS ホワイト/シルバー HP03WS
アイアン/ブルー↓
ダイソン 空気清浄機能付ファン Dyson Pure Hot + Cool Link アイアン/ブルー HP03IB
この「HP03」は、ダイソンの「羽根の無い扇風機」シリーズの中でも上位に位置するモデルです。
なにしろ、この「HP03」は扇風機、空気清浄機、そしてさらに暖房機の3つの機能を持つ、一台三役モデルなのです。
しかもその空気清浄能力は、PM0.1レベルの微粒子をほとんどキャッチしてしまうほど高く、センサーに基づいた空気清浄や暖房の自動運転も可能となっています。アプリ経由で室内の空気環境を確認出来たり、運転スケジュールを設定することも出来ます。
この「HP03」を使って、機能的に物足りないということは、あまり無さそうです。
ただ、注意する必要があるのが、この「HP03」は、それほどパワフルなモデルではないということです。
空気清浄の適用面積は断熱材有りのコンクリート住宅で8畳となっていて、空気清浄機としては小型モデル並のパワーしかありません。ダイソンの「羽根の無い扇風機」シリーズはその構造上、周囲の空気を巻き込んで風を増幅させて吹き出すため、風量自体はもっとあったとしても、本体内のフィルターを通過してキレイになっている空気はその分目減りするということなのでしょう。おまけにダイソンの「羽根の無い扇風機」シリーズはもともとそれほど風量が多いわけでもないので、なおさら非力感が際立ってしまうところもあるかもしれません。
そしてもう一つの注意点は、2017年発売のこの「HP03」には、2018年発売の後継モデル「HP04」が存在するということです。
発売は1年しか違いませんが、後継モデル「HP04」はこの「HP03」と比べて明確にレベルアップしているモデルです。
まず「HP04」では、この「HP03」の最大の弱点(たぶん)となっているパワーが強化されています。
強化されたといっても空気清浄の適用面積で8畳→9畳と1畳増えただけなので、世間的に言ってパワフルなモデルとなったわけではないのですが、空気清浄以外の部分でも、暖房能力が1200W→1400Wへとアップして、さらに「HP03」ではアプリ経由でしか確認出来なかった部屋の空気環境を本体のモニターで確認出来るようになったり、冷たい空気清浄の風が気になる場合に空気清浄の風を後方に吹き出すことが出来るようになるなど、細かな点でも色々と改良が加えられています。
この「HP03」と新しい「HP04」とで、どちらが良い製品かと言われたら、まず間違いなく「HP04」の方に軍配が上がるでしょう。
ただ。
この「HP03」の実勢価格が4万円前後となっているのに対し、新しい「HP04」は6万円前後と、両者の間には約2万円近い価格差が存在します。実に1.5倍の金額差です。
あまり広くない空間で使う想定をしていて「HP03」と「HP04」の性能差をそれほど感じにくそうな場合や、正直なところ価格要素が決断を大きく左右する場合などには、この「HP03」が、より高性能な「HP04」よりも実質的に優位に立つという場面もあるかもしれません。
■Dyson Pure Hot+Cool Link(HP03)のスペック
発売 | 2017年4月 |
サイズ | 高さ632×幅222×奥行222mm |
重さ | 4.0kg |
適用畳数 | 8畳(空気清浄) |
風量 | - |
運転音 | 27.4~48.6dB(涼風)・29.8~38.4dB(温風) |
消費電力 | 5~39W(涼風)・1200W(温風) |
センサー | 3種(詳細不明) |
交換品 | フィルター(6,600円/約1年) |