ダイキン MCK70P
ダイキンの加湿空気清浄機、最上位モデルです。
正確には、「加湿ストリーマ空気清浄機」の「ハイグレード」タイプだそうです。
ホワイト↓
そして、ビターブラウン↓
プラズマ放電で有害物質を除去する必殺「ストリーマ」が製品名に差し込まれるようになりました。
しかし、「ストリーマ」の機能自体は以前から搭載されており、「ストリーマ」の効果は、名前に「ストリーマ」を差し込まれていなかった旧モデル(MCK70N)と実は同じです。
それどころか、「ダイキンはダブル方式」と「ストリーマ」と並んでツートップ扱いされている「アクティブプラズマイオン」についても旧モデル「MCK70N」と同様です。
それだけに限らず、この「MCK70P」の基本性能は、ほとんど旧モデル「MCK70N」と変わっていません。
ダブル方式による空気清浄方式、電気集塵することで効率の良いフィルター、ストリーマで加湿用の水を除菌する、などメインの機能はもちろん、風量、騒音、加湿量、消費電力などのスペックも同じです。そもそも、本体サイズからして同じです。
変わったところと言えば、まず1点「きれいサーキュレーター」というエアコンとの併用を想定した運転モードが搭載されました。
しかし、これは別にダイキン製のエアコンと互いに通信してリンクしたりする訳ではなく、ただ単にエアコンの反対側の壁の方に「MCK70P」を置き、「きれいサーキュレーター」ボタンを押すと、約30分間風量「強」運転を行い、室内の空気の循環を促すというものです。
、、、。
「MCK70P」には、温度・湿度センサーが搭載されているので、必要に応じて加湿も行ってくれるそうです。
、、、。
正直言ってこれは、相当微妙です。
新しい機能というよりも、空気清浄機の上手な使い方の1つという域から出ないような気がします。
そして、もう1つの新機能が、「るすばんターボ運転」です。
これがまた微妙です。
旧モデル「MCK70N」のタイマーは、ONが、4/6/8時間、OFFが、1/2/4時間となっていました。
そして、この「MCK70P」では、ONはそのまま、OFFタイマーが、2/4/るすばんターボ、となっているのです。
「るすばんターボ」はボタンを押すと、まず30分ターボ運転を行い、その後も空気がキレイになるまでターボ運転を継続、最長1時間運転するという運転モードです。
外出する際などに、1時間一気に室内の空気をキレイにしようというワケです。
、、、。
まあ、悪くはありません。
無いよりは良さそうです。
しかし、何だか旧モデルの1時間OFFタイマーにちょっと手を加えただけという印象もぬぐえません。
そして、この2点のみが旧モデル「MCK70P」と最新「MCK70N」の違いなのです。
、、、。
これは、、、わざわざ新モデルを投入しなくても良かったのでは、、、。
という感じもしてしまいます。
しかし!
旧モデル「MCK70N」は実際のところ、なかなか優れた加湿空気清浄機でした。
つまり、その性能を引き継いでいるこの「MCK70P」も当然優れているということになるのです。
他社では少ない電気集塵方式で効果が長持ちするフィルターや、ウリとなっているストリーマによる除菌効果は、今のところはまだ長所と言っても良さそうです。
基本的な風量や加湿能力も、他社の同クラス製品と比べて決して劣るものではありません。加湿時にも風量が落ちない上に、気温を維持する工夫もされているという点も、加湿をよく利用する場合には魅力となって来そうです。
ただ。
「ダブル方式」の副産物として、プラズマイオン発生ユニット、ストリーマユニットの2つのユニットのお手入れが必要なこと、自動運転とスタンバイ状態を自動切換えするものの、風量は「静か」と「弱」のみに限られるという今ひとつ感のある「ecoモード」、電気的な処理が多いためか若干多めの消費電力、など弱点もそのまま引き継いでいるところも注意が必要かもしれません。
悪い製品では無さそうです。
ただ、旧モデルと変わらないだけです。
先代同様、メインの空気清浄機を検討する際には、高い確率で候補に入って来る製品と言えるのではないでしょうか。
ちなみに型番の頭が「MCK」でも「TCK」でも「ACK」でも末尾の「70P」が一緒であれば同じ製品なのだそうです。
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