ダイキン「MCK55S」
いきなり、ブライトオレンジ!↓
一応、ホワイト!↓
さらに、ミッドナイトブルー!↓
そして、ディープブラウン!↓
本体のサイズは幅と奥行きが270mm、そして高さが700mmです。
これは確かに「スリムタワー」です。
700mmという高さは、テーブルやベッドと高さが揃って部屋の中にすっきり設置できるのだそうです。「新しいフォルムで空間をスタイリッシュに」とデザインをグイグイ押してきます。驚きの4色カラー展開とも相まって完全に見た目重視な製品という流れです。
ただ。
空気清浄機で、タワー型といえば忘れてはいけない製品があります。
そう、バルミューダ「AirEngine」です。
幅と奥行きが250mm、そして高さが700mmです。
「スリムタワー」と「AirEngine」。
、、、似ています。
大丈夫なのでしょうか?
なにしろ「AirEngine」といえば、「これまでで、最も強力に空気を吸引する空気清浄機」と豪語する空気清浄機です。この「スリムタワー」が単に見た目重視なだけだと「AirEngine」に一蹴されてしまいかねません。
タワー型は効率が良い?
この「スリムタワー」型のメリットは、最上部にある空気の吹き出し口と、底部よりの正面&側面にある空気の吸い込み口が離れていることなのだそうです。
吹き出し口と吸い込み口が近いと、吹き出す空気の流れに邪魔をされるようなかたちとなって、吸い込み口にうまく空気が入っていかないという現象が発生してしまうというのです。
この「スリムタワー」は吹き出し口と吸い込み口が離れていることに加え、吹き出す空気もやわらかなため、吸い込む空気を邪魔しません。結果として、旧モデル(MCK55R)と比べ、本体の吸い込み領域が20%もアップしているというのです。
、、、。
これはどうなのでしょうか?
本体の吸い込み領域が20%アップしているといっても、実は旧モデル(MCK55R)とこのスリムタワー(MCK55S)の風量自体は最大5.5㎥で同じなのです。
吹き出す空気の量が同じなら、当然吸い込んでいる空気の量も同じです。ちなみに風量だけでなく、消費電力についても最大56W(空気清浄)で同じです。
メーカーによると「より広い範囲のホコリを吸引」できるということですが、20%多くホコリを吸い込めるということでは無いということには注意が必要かもしれません。
基本性能は従来モデル並み
従来のモデルから搭載されているダイキン独自の除菌技術、本体外で作用する「アクティブプラズマイオン」と本体の中で作用する「ストリーマ」のダブル方式という構成は継続されています。
シャープのプラズマクラスターに代表される、こういったイオン系の技術は基本的にメーカー独自のもので、検査も独自の条件で独自に行われていたりするので、実際にどれくらい効果があるのか、大変わかりにくいものがあります。結局のところメーカーをどれくらい信じるのかということに尽きそうです。
加湿量は500ml/時とそこそこのパワーを持っています。温度+湿度センサーも搭載していて、部屋の湿度目標を設定出来たりするのは使い勝手が良さそうです。ただ、これらも旧モデル(MCK55R)と同じだったりします。
運転の騒音レベルは最大53dBで、これまた旧モデル(MCK55R)と同じですが、SONE(ソーン)という実際に耳に聞こえる音の感覚量では14SONE→9SONEに減少しているのだそうです。なぜ突然「SONE」という単位にするのか、ちょっと分かりにくいですが「すべての位置で低減するわけではありません」ということなので、色んな意味で気にし過ぎない方が良いのかもしれません。
まとめ
このスリムタワー(MCK55S)は、「最強(自称)」のバルミューダ「AirEngine」に対抗すべく開発された製品かと思いきや、最大風量は5.5㎥で総風量10.5㎥(追加気流含む)を誇る「AirEngine」とはパワーではまったく勝負になりません。
たぶん、このスリムタワー(MCK55S)は加湿機能付きということなので、元々コンセプトが違うということなのでしょう。
良くも悪くもタワー型になっても大きく性能は変わらず、機能的にも従来モデルとほぼ同様で、大きく不満に感じる点もなく、そこそこのレベルを維持しているといえそうです。やはり最大のポイントはデザインということのようです。
ただ、このスリムタワー(MCK55S)の本体価格は4万円を超えており、価格的には十分「AirEngine」のライバルと言えそうです。
一応、このスリムタワー(MCK55S)には「AirEngine」にはないリモコンでの操作が可能なので、遠隔操作性では一歩リードしています。
コメント