コンポジットの超音波式加湿器「うるおいプラス」
「お部屋の潤いを+(プラス)」
で、「うるおいプラス」。
とても分かりやすいネーミングです。
飾りっ気のないシンプルな外観をしています。操作も簡単で、ダイヤル1つで電源のON/OFFから加湿量調整まで行います。
加湿量は最大300ml/hでそれほど大きくはありませんが、大容量4リットルのタンクを備えています。これにより最大加湿量でも連続約8時間の長時間運転が可能となっています。
、、、。
あれ?
計算が合いません。
300ml/hの加湿を8時間行うと、300×8=2400mlとなります。
水タンクは4リットル=4000mlなので、4000-2400=1600mlがまだタンクの中に残っているはずです。
これはどういうことなのでしょうか?
普通に考えると、1600ml分は製品が稼働するためのタンクの最低貯水量ということになりますが、4000mlの内の1600mlとなると実にタンク容量の40%にもなります。
40%もの容量を無駄にすることなどありえない、、、
という気がしますが、他の解釈を思いつきません。
もしかして、加湿している間に、1600mlは勝手に蒸発して無くなってしまう、、、
とすると、その1600mlも空気中に加湿していることになるので、もしそうだとすれば、超音波式加湿の他に、原理不明の画期的な加湿も行っているという、なかなかセンセーショナルな製品ということになります。
、、、まあ、それは無さそうです。
やはり、1600mlはタンクに残っていると考えるのが自然のようですが、もし4リットルをフルに加湿することが出来たら、連続13時間以上という驚異の半日稼働を達成出来ただけに残念なところです。稼働時間が長ければ良いというものでも無いのでしょうけど。
また、噴霧口のノズルが2つに分かれており、それぞれ360度回転するため、2つの方向を加湿することが出来るようです。
2つの方向?
これはどういう使い方をするのでしょうか?
ホームページでは「二部屋の間に設置し、それぞれの部屋を潤したり」となっていますが、300ml/hの加湿量の適用面積は、木造で5畳、プレハブで8畳ほどです。
さらにその加湿量を2つに分けてしまうので、適用面積は、木造で2.5畳、プレハブで4畳ほどとなる訳ですが、このような小部屋が隣り合っているという間取りは、ちょっとレアなような感じがしないでもありません。
超音波式は加湿の水分の粒子が大きく、それほど遠くまでは水分が届かないというデメリットもあるので、あまり濡らしたくない方向から、噴霧ノズルを遠ざけておくという使い方は出来るのかもしれません。
超音波式ということは、雑菌の繁殖を防ぐために日々のお手入れが欠かせない訳ですが、この「うるおいプラス」にはセラミック鉱石のカートリッジが搭載されており、そのカートリッジが水を浄化してくれるようです。
カートリッジは1年交換で、1本1,200円ほどするようですが、この交換は必ず行ったほうが良いでしょう。また、専用のクリーニングキットも用意されており、お手入れには気を使っているようです。クリーニングキットは週に1度の使用が目安で、12週分(3ヶ月=1シーズン)で500円ほどとお手頃な価格になっています。
ただ、クリーニングキットに付属するブラシはともかく、洗浄剤については「クエン酸」と記載されているので、たぶん普通のクエン酸で代用が効くのでしょうが、わざわざ準備する手間を省いてくれるメーカーの心づかいということなのかもしれません。たぶんですが。
特別な機能は搭載していないシンプルな製品なので、お手入れに気をつければ、加湿器として特に問題はなさそうです。
しかも、超音波式の加湿器といえば、デザインに凝った製品が多いですが、この「うるおいプラス」はデザイン性すらも削ぎ落とす(もしかすると機能美を狙っているのかもしれませんが、、、)ことで約3,000円という低価格も実現しています。
3,000円の製品で、カートリッジとクリーニングキット合わせて、1シーズン最低1,700円の消耗品代が掛かるというのは、ちょっと消耗品コストが高いような気もしますが、それだけお手入れを重視してるのだ、と良心的に解釈することも不可能ではありません。
あまり前面に出て来ませんが、この「うるおいプラス」はコンポジットという日本の会社が取り扱っている製品のようです。
コンポジットは、2006年設立の新しい会社で、ありとあらゆる様々な製品の輸入や販売を手がけています。もうちょっと情報が公開されていると安心感が増すような気もするのですが、まあ新しい企業なので色々とあるのかもしれません。
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