驚くほど非力なカタコト系小型加湿器。JOYHOUSE「超音波加湿器」

アマゾンのランキングで人気を博している小型の加湿器です。
色違いで複数のモデルをランクインさせるという離れ業を見せています。

ホワイト↓


2018最新 超音波式 加湿器 200ML (ホワイト)

ブラック↓


2018最新 超音波式 加湿器 200ML (ブラック)

ブルー↓


2018最新 超音波式 加湿器 ブルー

ピンク↓


2018最新 超音波式 加湿器 200ML ピンク

この小型加湿器の最大の魅力は、コンパクトなサイズ、そして低価格ということになるでしょう。

円筒形の外観もちょっと近未来的でなかなかグッドな感じです。

ただ。

この小型加湿器には、いくつか気になる点もあります。

この小型加湿器に関する第１の問題、それはこの小型加湿器のモデル名がはっきりしないということではないでしょうか。

アマゾンのサイト上での商品名は、「加湿器 卓上 アロマ 2018最新 超音波式 加湿器 超静音 車用加湿器 除菌 10時間連続加湿 七色LEDライト ペットボトル 小型 空気浄化機 空焚き防止 部屋 車載 オフィス 乾燥/花粉症対策 200ML」となっています。

うん。長すぎです。

キーワードを盛り込むことで、検索された時に有利だったりするのかもしれませんが、肝心のモデル名がありません。

なので、この小型加湿器を何と呼んだら良いのか、よく分かりません。

商品紹介では「JOYHOUSE 超音波加湿器」という文言が目立っていたり、別サイトでは「200ml加湿器」という表記もあったりしますが、「JOYHOUSE 超音波加湿器」、「200ml加湿器」のどちらにしても、商品名としてふさわしい感じはあまりしないでしょう。

そして、この小型加湿器の機能についても気になるところがあります。

まず根本的に、この小型加湿器の加湿力は高くありません。

というかはっきり言ってしまうと、相当低いです。

最大加湿量は35ml/時とされていて、小さくても300ml/時くらいの加湿量がある大手メーカー系の加湿器とは比べものになりません。「卓上」「車載」というこの小型加湿器のキャッチコピーからイメージされる通り、本体のすぐ近くを加湿する製品と考えておく必要があるでしょう。

まあ実際問題、USB給電方式に過ぎないこの小型加湿器にパワフルさを求める人はそれほどいないとは思いますが、実はこの小型加湿器にはすさまじい能力も秘められています。

特に注目なのは、この小型加湿器の使用前と使用後のイメージとして、部屋の中にある「臭い」や「ホルムアルデヒド」や「P2.5（PM2.5?）」がこの小型加湿器を使用することで除去できるとされていることです。

加湿器が脱臭効果をうたうことも珍しいような気もしますが、この小型加湿器には少量のアロマを使うことが出来るようなので、もしかするとそのあたりの効果を含んでいる可能性があるのかもしれません。

しかし、ホルムアルデヒド除去や、PM2.5除去をうたう加湿器は、かなり珍しいというか、もはや単なる加湿器のレベルを超越していると言えるでしょう。

、、、。

本当なのでしょうか？

ホルムアルデヒドやPM2.5などを、はっきりと除去すると明言しているわけでもなく、除去するとしてもどのくらいの量に対応しているのか、そもそもちゃんとしたフィルターも装着していないというのに、どうやって化学物質や微粒子を除去することが出来るのか、これはかなりのナゾです。説明も一切ないので、この小型加湿器の能力に疑いを持ってしまったとしても仕方のないところです。

そんな時に頼りになるのが、その製品を手がけている企業への信頼性ということになりますが、残念ながら、この小型加湿器の場合、この製品を手掛けている「JOYHOUSE」についてよく分からないというところも弱点として上がってしまうでしょう。

一応、「JOYHOUSE」はブランド名で、東京に事務所がある大和産業株式会社が販売代理店のようですが、大和産業株式会社自体もそれほどメジャーな存在ではありません。

説明文がネイティブの日本語とはちょっと異なる表現だったり、超音波加湿器にもかかわらず水タンクの衛生面には特に配慮されていなかったり、まだまだ気になるところはありますが、少なくとも連絡先ははっきりしているので、不明なところは問い合わせしてくれればOK！ということなのかもしれません。

ともかく少ない加湿量と、どこまで頼って良いのかよく分からない信頼性について納得の上であれば、携帯性に優れた加湿器として身の回りに置いてみるのは個人の自由でしょう。

■JOYHOUSE 超音波加湿器のスペック