高さ約60cm、本体の重さは約15kgという、なかなかビッグサイズな衣類乾燥除湿機となります。4.7Lの水が入るタンクを備えているので、満水状態では20kg近くという、手軽に持ち運ぶわけにはいかない重量となりますが、本体の底部にはキャスターが付いているので、持ち上げずにコロコロ転がす分には簡単に動かすことが出来るようになっています。
三菱 Mitsubishi Electric MJ-P180RX-W 除湿機 サラリ ホワイト [木造18畳まで /鉄筋45畳まで /コンプレッサー方式]
もちろん、この「MJ-P180RX」は、もちろん単に図体がデカいだけではありません。 「衣類乾燥除湿機」という言葉のとおり、部屋の除湿、衣類の乾燥などパワフルに行ってくれます。
ただ、どちらかというと「除湿」に向いた製品ということが出来るでしょう。
「衣類乾燥」については、「夜干し」用に運転音を抑えた運転モードがあるくらいで、特に多彩な機能を備えているわけではありません。
同じ三菱電機の衣類乾燥除湿機には、赤外線センサーを使って効率よく衣類を乾燥させる「部屋干し3Dムーブアイ」や多彩な送風モードを搭載したモデルがあり、衣類の乾燥をメインとする場合は、そちらのモデルを選択した方が良さそうです。
かといって、メイン(たぶん)となる「除湿」について、この「MJ-P180RX」が何か特別な機能を備えているのかと言うと、そんなこともありません。
まあ、部屋の湿気を本体内に取り込んで、乾燥した風を吹き出すという「除湿」の仕組みからいっても、あまりテクニカルな要素は少ないので、1日あたり最大18リットル(60Hz)というパワーを最大の武器とすることは当然のことなのかもしれません。
そんな、結局デカさ頼みのところがあるこの「MJ-P180RX」なのですが、室温1℃という低い温度においても除湿を行うことが出来るという特徴があります。
除湿機は空気中の水分を本体内に取り込んで除湿を行うので、空気中に水分があまり入っていない乾燥時=低気温時には運転効率が下がります。特に本来は高い効率を特徴とするコンプレッサー式の除湿機は、取り込んだ空気を冷やすことで湿気を取り出しているので、温度が低い状態になると、たとえ室内が結露しまくっていたとしても、そこで大活躍してくれることを期待することはをなかなか難しい話となってしまいます。
しかし、この「MJ-P180RX」は自動で霜取りを行い、室温が1℃の時でも除湿運転を行うことが出来る仕様となっています。もちろん効率は落ちるので、本来は最大18リットルある除湿量は、1℃の時には2リットル以下になってしまいますが、室温が上がるにつれて効率も上がっていきます。
手っ取り早く乾燥効率を上げるためには、室温を上げてしまうことが一番良いのは間違いありませんが、ずっと暖房を入れていられないときに、お風呂など狭い空間の湿気を取る手段として除湿機を使った方がベターという場面もあるでしょう。電化製品に過酷な環境となる寒冷地でも使える除湿機として、この「MJ-P180RX」が候補として浮上してくることは大いにあり得ることです。
ただ、この「MJ-P180RX」は、そのパワー頼みの素朴な仕様のせいか、過去のモデルから特に進化しているわけではありません。1つ前のモデルとなる「MJ-P180PX」、さらに前のモデルとなる「MJ-P180NX」、さらにさらに前のモデルとなる「MJ-180MX」と比べても、基本的には同じ仕様というか、ひょっとすると全く同じものという可能性すらあります。さすがにあまり前のモデルとなると、製造からだいぶ時間が経ってしまっているという不安はありますが、1つ2つ前のモデルくらいであれば、在庫と価格を確認しておいても良さそうです。
■MJ-P180RXのスペック
発売 | 2020年4月 |
タイプ | コンプレッサー式 |
除湿能力(1日) | 15.5/18L(50/60Hz) |
衣類乾燥時間 | - |
消費電力 | 330/390W(50/60Hz) |
除湿面積(木造) | 19畳/23畳(50/60Hz) |
除湿面積(プレハブ) | 39畳/45畳(50/60Hz) |
運転モードの種類 | 衣類乾燥(標準/夜干し)・強・弱・浴室カビガード・自動除湿・湿度設定(5段階) |
搭載センサー | 温度・湿度 |
排水タンク容量 | 約4.7L |
サイズ | 高さ594×幅372×奥行281mm |
重さ | 14.9kg |
運転音 | 47dB(衣類乾燥 標準) |
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