寒さドンと来いの寒冷地仕様。三菱電機の衣類乾燥除湿機「MJ-P180NX」

パワーをウリとする衣類乾燥除湿機です。



除湿機でパワー勝負は大いに歓迎されるところなのですが、この「MJ-P180NX」は、三菱電機の除湿機の大きな特徴となっている赤外線を利用したセンサー機能「ムーブアイ」を搭載していません。

そして代わりに、何か別の機能があるのかというと、それも特にありません。

ともかくコンプレッサーのパワーでもって湿気を吸い取り続ける、それこそがこの「MJ-P180NX」の最大の特徴なのです。

攻撃こそ最大の防御!

と、この場合に言うのが正しいのかどうか、こちらとしては迷うところですが、おそらくこの「MJ-P180NX」の方に迷いはないでしょう。

この「MJ-P180NX」の除湿量は、50Hz地域で1日最大15.5リットル。60Hz地域では18リットルにも達します。

「ムーブアイ」の最新版、「部屋干し3Dムーブアイ」を搭載する高機能モデル「MJ-M120NX」の除湿量は、50Hz地域で1日最大11リットル、60Hz地域で12リットルです。

、、、。

確かにパワーでこの「MJ-P180NX」が上回っているのは間違いないのですが、高機能モデル「MJ-M120NX」も決して非力なモデルではありません。

そして、この2つのモデルは本体価格もそれほど大きくは変わりません。最大消費電力もあまり変わらないのですが、細かく見ていくと最上位モデル「MJ-M120NX」の「部屋干し3Dムーブアイ」はやはり侮れないことが分かります。

「部屋干し3Dムーブアイ」は「衣類乾燥」モードでは、干してある洗濯物の乾き残りを見分け、部屋全体の除湿を行う「部屋サラリ」モードでは、ベッドやソファーの下、天井の角など部屋の中で湿気が溜まりがちなところを見分けて、それぞれ乾燥をすることが出来るというのです。浴室の乾燥でも水滴の残りを見分けることでカビの発生を抑えるなど、かなりお利口な感じなのです。この機能をメーカーがウリとしているのも納得です。

いくらこの「MJ-P180NX」がパワーで上回っていたとしても、高機能モデル「MJ-M120NX」は、センサーを利用して効率的に除湿&乾燥を行うことが出来るので、場合によっては早く乾燥を終わらせてしまったりすることもありそうです。

まあ、そもそも「部屋干し3Dムーブアイ」がそのような役割をもっているだけに、この差は当然と言えば当然です。

それでいて本体価格があまり変わらないなら、やっぱり高機能なモデルの方が良いかな、という感じがしてしまっても不思議はありません。

ただ。

この「MJ-P180NX」のパワフルさについても侮ることは出来ないのです。そしてそのパワーは本来コンプレッサー式の除湿機が苦手とする低温のときにこそ、存分に発揮されます。

高機能モデル「MJ-M120NX」が運転可能なのは、室温が7度〜40度の場合です。室温が7度未満の場合は、除湿した水が本体内部で凍結するのを防ぐために送風運転しか出来なくなります。

しかし!

この「MJ-P180NX」は、なんと最低1度から運転をさせることが出来るのです。それでいて最高は「MJ-M120NX」と同じ40度です。

おおー。

これは大きな違いです。

日本では冬になると寒冷地はもちろん、相当な広さの地域が朝晩は氷点下になります。室温が氷点下になってしまうと命の危険がありそうですが、暖房を点けていない時に、それに近い室温になる場合は大いにあるでしょう。

そんな時でもこの「MJ-P180NX」は動いてくれるのです。

まあ、早めに暖房を入れた方が良いという状況ではあるわけですが、「7度に上がるまで待ってられないよ!」みたいな事態が頻繁にある場合は、除湿機を選ぶ際に、この「MJ-P180NX」が有力候補と上がってくる可能性は高そうです。

ただ、もう1点。

この「MJ-P180NX」は、旧モデルである「MJ-180MX」と同仕様となっています。

どのみち価格もあまり変わらないようですが、安くなっている旧モデルを見つけた場合はそちらを選んだ方がベターでしょう。

■MJ-P180NXのスペック

発売2018年4月
タイプコンプレッサー式
除湿能力(1日)15.5/18L(50/60Hz)
衣類乾燥時間-
消費電力330/390W(50/60Hz)
除湿面積(木造)19畳/23畳(50/60Hz)
除湿面積(プレハブ)39畳/45畳(50/60Hz)
運転モードの種類衣類乾燥(標準/夜干し)・強・弱・浴室カビガード・自動除湿・湿度設定(5段階)
搭載センサー温度・湿度
排水タンク容量約4.7L
サイズ高さ594×幅372×奥行281mm
重さ14.9kg
運転音47dB(衣類乾燥 標準)

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