「空気で答えを出す会社」を標榜するダイキンの家庭向け加湿空気清浄機のハイグレードモデルです。
ビターブラウン↓
ダイキン MCK70W-T 加湿ストリーマ空気清浄機 (ビターブラウン)
ホワイト↓
ダイキン MCK70W-W 加湿ストリーマ空気清浄機 (ホワイト)
世界的な空調機器メーカーとしてグローバルに事業展開しているダイキンですが、日本の家庭向け空気清浄機に限った話となると、ライバルとなるシャープ、パナソニックを突き放すような存在感を発揮しているわけではありません。
だからと言って、世界基準メーカーであるダイキンの空気清浄機が使えないなどということも、もちろんありません。
ハイグレードモデルであるこの「MCK70W」は、有毒成分の分解や脱臭効果が期待できる電子兵器「ストリーマ」に加えて、アレル物質を抑制する「プラズマイオン」を放出したり、10年交換不要の「TAFUフィルター」を搭載しているほか、ホコリやニオイ、湿度などのセンサーを利用した自動運転も可能となっています。
最大7.0㎥/分の風量や最大650ml/時の加湿量など、基本能力も決して低くはありません。さらに、Wi-Fiを経由するアプリを通じて室内の空気環境の確認や遠隔操作などの先進機能も備えています。
加湿機能付き空気清浄機として家庭で使用する分に大きな不満を抱くような点は無いというか、普通に十分すぎる性能を持っていると言えるでしょう。
しかし、これらの機能や性能は、ライバルであるシャープやパナソニックの同等クラスの製品に大きく劣るものではないものの、それらを上回っていると言うことも難しいレベルに留まっています。
製品の仕様でライバルを上回ることが出来ないのであれば、市場での存在感でもライバルを突き放せないのも至極当然な話です。
さらに、この「MCK70W」の場合、ハイグレードモデルと言いつつも、その中身は昨年モデルの「MCK70V」と全く変わりがありません。
そのうえ、昨年モデル「MCK70V」自体が、さらに前年モデルである「MCK70U」と全く同じ仕様だったりするので、実質的にこの「MCK70W」は、2年前のモデルから一切進歩していないということになります。
まあ、ライバルのシャープやパナソニックも、その間に特別進化しているわけではないので、お互い様ということなのかもしれませんが、製品の進化が無いことで、この「MCK70W」の魅力が薄くなってしまうことは否めません。まあメーカー側も、シャカリキになってまでライバルメーカーを駆逐しようというつもりは無いよ、ということなのでしょう。グローバル企業ダイキンからすれば、極東の島国市場の覇権など、それほど重要では無いということなのかもしれません。
■MCK70Wのスペック
発売 | 2019年9月 |
サイズ | 高さ600×幅395×奥行287 |
重さ | 12.5kg |
適用畳数(空気清浄) | 31畳 |
適用畳数(加湿) | プレハブ18畳・木造11畳 |
風量(空気清浄) | 1.0→2.2→3.5→7.0㎥/分 |
運転音 | 18→27→37→54dB |
消費電力 | 7→10→16→73W |
センサー | ホコリ・ニオイ・温度・湿度 |
加湿量 | 650ml/時 |
タンク容量 | 約3.6リットル |
交換品 | 集塵フィルター・加湿フィルター・バイオ抗体フィルター |
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