パッと見同じでも、実は中身が結構変わっているダイキンのハイグレードタイプ空気清浄機「MCK70U」

ダイキンの空気清浄機、ハイグレードタイプです。

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ダイキン 加湿空気清浄機 (空気清浄:~31畳/加湿:~18畳) MCK70U-W ホワイト

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ダイキン 加湿空気清浄機 (空気清浄:~31畳/加湿:~18畳) MCK70U-T ビターブラウン

外観を見るかぎり、2016年発売の旧モデル「MCK70T(=ACK70T)」とかなり似ています。型番「MCK」は量販店向けで「ACK」が専売店向けのモデルというメーカーのダイキン特有の表記分けも、もちろん変わっていません。本体の表示部分が少し異なっていますが、パッと見で新旧の2モデルを見分けるのはかなり難しいでしょう。

毎年のように新しいモデルが投入されてくる家電製品の場合、新しいモデルが実際は古いモデルとほとんど同じというのはよくあるパターンです。ダイキンの空気清浄機にも、新モデルが旧モデルと実質的には大して変わらないという例は数多くあります。

しかし、この「MCK70U」の場合は違います。

確かに外見は旧モデルとそっくりで、実際に大半の部分は旧モデルと同じ仕様となっているのですが、空気清浄機の根幹とも言うべきフィルターが変更されているのです。

その名も「TAFU(タフ)フィルター」。

「Tough Ageless Fit Utility」フィルターの略だそうです。最初に「Tough」という単語を使っておきながら、その後の単語の頭文字を取ることで「Toughフィルター」ではなく、「TAFUフィルター」です。これが座布団をもらえるくらいウマい言葉選びなのかは分かりませんが、単なる偶然ではないことは確かでしょう。

そして、この「TAFUフィルター」を装着することで、この「MCK70U」は0.3μmの粒子を99.97%除去することが出来るのです!

ウオー!、、、あれ?

0.3μmの粒子を99.97%除去するというのは、いわゆるHEPAフィルターに求められる性能とピタリ同じです。そして、旧モデル「MCK70T」に搭載されていたフィルターは「静電HEPAフィルター」で、当然のことながら0.3μmの粒子を99.97%除去するというのがその性能となっています。

新しいフィルターを搭載しながら、性能が同じ、、、そんなバカな!

フィルターという空気清浄機にとってこれ以上ない重要部品を変更するのに、機能面で何も変わらないはずがありません。

そして改めて旧モデルと新モデルをよく比較すると、重大な変更があることに気が付きます。

従来からダイキンのハイグレードタイプの空気清浄機は、単に空気をフィルターに通すだけでなく、本体の外に「アクティブプラズマイオン」を放出して空気の汚れを抑制し、本体の中では「ストリーマ」放電をすることでアレル物質を分解するというダブル方式のイオン攻撃を行い、さらにフィルターの集じん効率をアップするためにフィルターを電気集塵方式とするという多重の構造が特徴となっていました。

ところが、新しい「MCK70U」からは「電気集塵」という項目はなくなっているのです。

旧モデル「MCK70T」までは「電気集塵」をするためにフィルターの手前でアレル物質をプラスに帯電させるための「プラズマイオン化部」という巨大なイオンユニットがあったのですが、新しい「MCK70U」にはそのユニットそのものがありません。代わりに新しい「MCK70U」では、従来からあるストリーマユニットが約2倍のサイズとなっており、フィルターにもその効果が照射されるような説明がされています。

、、、。

従来、吸着した物質の分解を担っていた「ストリーマ」がいくらサイズが大きくなったとはいえ、電気集塵方式の帯電部の代わりをつとめることは出来ず、「電気集塵」の文言は消されることとなったのでしょう。しかし、新しい「TAFUフィルター」は「静電力が落ちにくい」とされていて、よほど新しい技術か、それとも素材が用いられたのか、驚いたことに「TAFUフィルター」、「電気集塵式フィルター」それぞれと通常の「静電フィルター」との比較を見比べてみると、従来の「電気集塵式」のフィルターを上回るくらいの集じん効率を維持できるとされています。

なるほど、たとえ「電気集塵」ではなくとも、結局新しい「TAFUフィルター」の方が性能が高いということであれば、フィルターを変更した理由は分かりやすくなります。しかし、あれだけ大きな「プラズマイオン化部」の働きよりも、フィルターそのものを新しくした方が効果が高かったなんて少し驚きではあります。

ただ、「プラズマイオン化部」が無くなったことは性能以外にも大きな影響を及ぼします。

それはお手入れです。

何しろ「プラズマイオン化部」のお手入れといえば、ダイキンのハイグレードタイプの空気清浄機の暗部ともいうべき、大きな問題でした(たぶん)。

「プラズマイオン化部」は巨大なくせに水でのつけおき洗いが必要な上、中に入っている針金状の「イオン化線」を軽くふき掃除しなければなりません。この際に「イオン化線」を切らないように注意する必要があるのですが、この「イオン化線」は「強く引っぱると切れるおそれがあります」と太字で注意書きがあるほどの軟弱モノな上、「プラズマイオン化部」には無数に近いほどの凹凸があるにもかかわらず「凹凸がある部分は綿棒、またはブラシで汚れを拭き取ってください」との指示があるのです。そして、この「プラズマイオン化部」がフィルターの両脇合わせて2か所あることを考えると、「プラズマイオン化部」のお手入れはまさに苦行に近いものがあったといえるでしょう。

この「プラズマイオン化部」が無いのです。

これだけでお手入れ面ではかなりの手間の軽減につながる感じがします。

それでいて性能が変わらない、むしろちょっと良いなんて聞いてしまうと、ウソのような気がしてしまいますが、どうやらホントらしいので、これは全く素晴らしいマイナーチェンジと言えるのではないでしょうか。

しかも、この「MCK70U」は、加湿量が旧モデルよりも20ml増えて650ml/時となっています。そして加湿時にも風量が落ちないという、これまたダイキンのハイグレードタイプの特徴であった点はしっかり引き継がれているのです。運転モードから「強」が無くなっていますが、これは「ターボ」で代用できるということなのでしょう。また「標準」以下のモードの消費電力が1Wだけ減っていたりして、色々と細かな変更がなされているようです。「ストリーマユニット」のサイズが2倍になっていることも含め、これだけ変更を加えながら、よくも同じサイズの筐体に収まったなという感じすらします。

要するに、この「MCK70U」は、見た目があまり変わっていないにもかかわらず、実は中身は進化しているという、なかなかレアなタイプの製品ということになりそうです。ダイキンの加湿空気清浄機は、シャープ、パナソニックと並び立つ存在として、最上位モデルはどれもそれなりの性能を持っていましたが、この「MCK70U」はまた1つ完成度を高めることに成功したモデルと言えるかもしれません。

■MCK70Uのスペック

サイズ高さ600×幅395×奥行287mm
重さ12.5kg
適用畳数31畳(空気清浄)
風量1.0→2.2→3.5→7.0㎥/分
運転音18→27→37→54dB
消費電力7→10→16→73W
センサーホコリ・ニオイ・温度・湿度
加湿量650ml/時
タンク容量約3.6リットル
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