完成度の高いハイブリッド式加湿器。ダイニチ「HD-5012」

加湿器として必要な要素だけで構成され、しかもそれぞれの性能がハイレベルという完成度の高い製品です。

ブルー↓


そしてグレー↓


最大加湿量500ml/hと、標準クラスの加湿量を備え、それでいて消費電力は最大168Wという優れものです。

特に優れているのは静粛性で、運転音は最大でも31dB、静音モードにすれば最小15dBと屈指の静音性を誇ります。

それもそのはず。

この「HD-5012」は、静音No.1、省エネNo.1をうたっている製品なのです。

「No.1」という言葉には、「同クラスのハイブリッド式加湿器の中で」という条件がついていますが、その条件を取り払ったとしても、決して他の製品に大きく見劣りする訳ではありません。

ハイブリッド式でヒーターを使用するため、気化式と比べれば当然消費電力が高いですが、ヒーターをオフにすれば、この「HD-5012」も気化式で加湿することになります。
ヒーターを切った省エネモードの場合、消費電力は25Wまで減少し、それでいて365ml/hの加湿力を維持するのです。

温度・湿度センサーによる自動運転が可能なのはもちろん、結露を防ぐ「サラリ加湿」、低温時でも湿度を保つ「のど・肌乾燥」などの目的別の運転モードをボタン1つで選択出来るようになっているなど、使い勝手にも配慮されています。

そして、4.0リットルの水タンクを備えているため、最大加湿でも連続8時間の運転が可能というのもプラスです。

抗菌処理のしてあるトレイと気化フィルター、そして吸気口に種類に異なるフィルターを2枚装着するなど衛生性も高めています。

まさにソツなく、スキの無い製品と言えるでしょう。

しかし、、、。

あまりに完成度が高いためか、現状からの性能アップは難しいのかもしれません。

実はこの「HD-5012」は前年モデルである「HD-5011」と何ら変わりなく、さらにその前年モデルの「HD-5010」とも変わりがありません。

、、、。

もちろん、お決まりのように毎年新製品を投入する必要はないでしょう。

しかし、飛び抜けて優れていた製品だとしても、さすがに発売から2年も経つと他のメーカーも追いつき、一部の性能では追い越し始めています。

この辺りで再び他の製品を突き放すような新モデルの投入に期待したいところです。

まあ、現時点においては、この「HD-5012」はいまだに十分に優れた性能を維持していると言えるので、それほど慌ててはいないのかもしれません。

また、メーカーのダイニチは加湿器本体の保証期間を「3年」としています。もしかすると、この長期保証が他のメーカーにとって、最も真似しがたいところだったりするのかもしれません。

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