もはや、おなじみと言えるでしょう。「ロボット掃除機」の「ルンバ」です。
700シリーズの通常モデル「770」↓
そして、700シリーズの上位モデル「780」↓
2モデルとも見た目は似ていますが、値段はもちろん違います。
メーカーのアイロボット社の標準価格では、「770」が¥69,800、「780」が¥79,800となっています。
誰もが欲しがるちょっぴりセレブな一品「ルンバ」ですが、意外な落とし穴というか、落とし穴にならないために確認しておかなければならない点が、消耗品についてです。
消耗品1→バッテリー
ルンバの動力源である充電器は1年半目安で交換が必要です。価格は約10,000円。
消耗品2→フィルター
ルンバ内部に搭載されているフィルターは約3〜4ヶ月で交換が必要です。価格は約3000円。
消耗品3→ブラシ
ルンバに装着されている各ブラシ(メインブラシ、フレキシブルブラシ、エッジクリーニングブラシ)は摩耗したら交換が必要です。価格はそれぞれ約2,000円。
えー、消耗品ばっかりじゃないの!と思ったアナタ。
「ルンバ」に全部おまかせ!
なんて甘い幻想を持ってはいけません。
お掃除ロボットといえども機械です。
順調に動いていると思ったらブラシがヘタって掃除が出来ていなかった、、、。
留守中に稼働しているはずが、バッテリー切れで動いていなかった、、、。
こんなことにならないように、消耗品についても、ちゃんと必要コストとして織り込んで検討しましょう。
では実際、消耗品にはいくらかかるのでしょうか?
バッテリー、フィルター、ブラシの交換時期をそれぞれ、1年半、3ヶ月、1年として、誰でも出来る1年当たりでの消耗品コストを算出してみると、、、。
1年あたり、約25,000円。
微妙、、、。
かなり微妙ではないでしょうか。
ただ、1ヶ月あたりで約2,100円だと考えれば、お掃除代として納得がいく金額とも言えないこともないかもしれません。
まあ、これとは別にもちろん本体価格も必要な訳ですが、、、。
ともかく問題は、それらのコストを補って余りある魅力が、ルンバにあるのかどうなのかということです。
さあ、どうなのか!?
まず肝心の清掃能力ですが、これは、なかなか頼りになりそうです。
部屋の中を掃除しながら動き回り、同じ箇所を平均で4回清掃するそうです。
高度なセンサーとフィルター、複数のブラシを使用してゴミ除去率99.1%をうたっています。
集めたゴミはダスト容器を取り外して、中のゴミを捨てるだけという簡単さも魅力です。
ダスト容器が水洗いは出来ないのはちょっと残念なところかもしれません。
掃除が終わったり、バッテリーの残量が少なくなったりすると、自動で充電器(ホームベース)に戻って充電をするというのもロボット掃除機ならでは機能といえるのではないでしょうか。
ロボット掃除機としての運動能力も優れていて、2cmまでの段差なら乗り越えるようです。
そもそもメーカーのアイ・ロボット社はイラク、アフガニスタンで実際に使用された軍事ロボットも製造しているそうなので、このくらいは楽勝なのでしょう。
スケジュール設定や、清掃箇所を区切ることの出来る付属品のバーチャルウォールなどの豊富な機能面や、消費電力(充電時33W)の少なさ、排気の少なさなども、なかなか優れているといえそうです。
よし!
うちもルンバを買おう!
と決心するためには、さらにもう1つ問題があります。
それは、いったいどの機種にすれば良いのか、ということです。
何でも良いから最高機種を、という人は迷わず「780」で決まりなので問題ありません。
必要な機能があるなら、安いにこしたことはないよ、という人は「770」を検討することになるでしょう。
では、「780」と「770」の違いとは何なのでしょう。
大きな機能として「ライトハウス機能」が「770」にはありません(当然760にもありません)。
「ライトハウス機能」というのはルンバに複数の部屋を掃除させる機能です。
もともとルンバは、ドアなど移動不可能な障害がなければ、続き部屋や廊下なども1つの部屋と認識して清掃するため、結果的に複数の部屋を清掃させることは可能です。ただ、トータルで25畳くらいまでしか1度には清掃出来ない上に、複雑なルートで部屋全体をくまなく掃除しようとするため、効率が落ちてしまうそうです。そこで「ライトハウス機能」があれば、ルンバに部屋ごとに順番に掃除をさせることが出来るという訳です。
また「780」は操作部がタッチパネルとなっています。
「770」「760」はボタンです。まあ、これはステータス的な問題としてしまっても良いでしょう。
そして「780」は付属品が違います。
「ライトハウス機能」に必要な「お部屋ナビ」は当然とですが、「780」には交換用の「メインブラシ」、「フレキシブルブラシ」、「エッジクリーニングブラシ」が付いています。
これは、どうなのでしょう。
どのブラシも1つ約2,000円ということを考えると、2,000円 × 3 = 6,000円。
わー、お得!
と、なるのでしょうか。
いやいや、またまたかなり微妙な気がしてなりません。
「780」と「770」の間にある1万円の価格差、ブラシの分をさっ引いて4,000円とみるか、不要なコストとみるかはひとえに「ライトハウス機能」の評価に掛かってくるような気がします。
ただ、この「ライトハウス機能」、3つまでの部屋(エリア)を順番に掃除してくれるのは良いと思いますが、1つのエリアに掛ける掃除時間が最長25分までと限定されてしまうのは、いまひとつのような感じもしてしまうのです、、、。
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